就活モチスキコーチ 山内康義

就活で役に立つ新聞、課題図書を教材に、学生たちへ「ものの見方・考え方」を醸成して「生き…

就活モチスキコーチ 山内康義

就活で役に立つ新聞、課題図書を教材に、学生たちへ「ものの見方・考え方」を醸成して「生きがい・学びがい・働きがい」を引き出す。就活状況・志向、個性など、就活生一人ひとりの「4つの就業能力」を拡張して、大学知名度・偏差値に関係なく、納得のいく企業や難関・優良企業への合格に導いている。

最近の記事

自動車業界・日経新聞<社説>を読み取る

2024年5月12日(日)社説は、自動車、選挙・情報操作の2題でした。 自動車について取り上げます。 自動車産業は、日本の基幹産業として日本経済・産業界をリードしています。 以下の統計(一般社団法人日本自動車工業会「日本の自動車工業2023」より引用)によれば、「2021年の自動車製造業の製造品出荷額等は56兆3679億円、全製造業の製造品出荷額等に占める自動車製造業の割合は17.1%、機械工業全体に占める割合は38.4%でした。 (中略)また、2022年の自動車輸出金額

    • 「脱炭素の大競争に挑むエネルギー戦略に」日経新聞<社説>を読み取る

      今日の社説は日本のエネルギー問題です。 我が国は、地球存続のため、世界共通で待ったなしの課題であるである地球温暖化、異常気象の多発など気候変動問題への対応は、2050年に温室効果ガス*「実質ゼロ」をめざしています。 政府は、日本の電源構成比で2022年に70.2%(2022年度)を占める石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料を41%(2030年度)に削減しようと国民、自治体、企業に働きかけています。 そのため「エネルギー基本計画」(2021年閣議決定)では、太陽の光、風力など

      • [社説]「憲法改正論議の停滞打破を」日経新聞を読み取る

        2024年5月3日(金)―[社説]「憲法改正論議の停滞打破を」 本日の社説は、円安問題と憲法記念日にちなんで憲法改正論議の2題です。 憲法改正は、一般には就活にはご縁のないテーマですが、広範に社会の動きを知っておくなかで憲法は、社会平和を確保する大切なものですので押さえておきましょう。 社会人になると暮らし・仕事に直結するシステム・デジタル化・DXに目がいきがちですが、仕組みをつくり、システムが円滑に機能するには、制度、組織をからめて考えることが大切です。 制度では、企業

        • [社説]「訪日客300万人を生かそう」日経新聞社説を読み取る

          おはようございます。 4月30日(火)朝は、どんより曇りですが、東京・首都圏は気温20~24℃と外出には問題なさそうです。 TVニュースでは、浦安、神宮、鎌倉などの観光地はたいへん盛況であることを伝えています。 当該の観光業関係者にとって、訪日観光客(インバウンド)300万人超えは喜ばしいことですが、社説で気になる指摘がありました。 「コロナ前に比べ目的地の集中が進んでいる点も気がかりだ。訪日旅行の宿泊の内訳をみると、三大都市圏の割合は19年の63%から23年には72%に

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          「皇室広報の一層の充実を」時事問題対策 日経新聞社説を読み取る

          おはようございます。 4月29日(月・祝)朝は、心地よい快晴です。 けさのTBSニュースでは、国民が円安の影響でGWの海外旅行を控えたことで、今年は“安近短”の国内旅行が人気だそうですが、ハワイ旅行は空席のため3泊5日13万5,000円に値下げた話題を伝えています。 確かに、私は年取ったせいか「10年一日の感」で、10年はあっという間の感覚を覚えますが、2012年の夏には為替レートが1ドル=78~80円だったことを考えると、為替レートが現在1ドル=158円台と10年前のほぼ

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          「金高騰が映す世界経済リスク」時事問題対策 日経新聞社説を読み取る

          おはよう! 今日2024年4月28日の「春秋」は、 昨日の日経新聞社説と同じ為替「円安」「日銀」ネタでした。 私が話題にしているうちに、昨日午後には、さらに158円台に上がってしまいました。 さて、貿易や旅行などで、自国と相手国の通貨である円、ドル、ユーロ、元などのお金を融通する(橋渡しする)際に「為替相場」が存在するわけですが、そもそも金融(Finance)について整理しましょう。 金融には「直接金融」と「間接金融」の2種類があります。●直接金融の代表的な直接金融の商品は

          「金高騰が映す世界経済リスク」時事問題対策 日経新聞社説を読み取る

          「日銀は円安も注視し的確な政策運営探れ」—就活モチスキコーチ 時事問題対策 日経新聞社説を読み取る

          おはようございます。 これから、日経新聞を活用して、時事問題をわかりやすく解説します。 日経新聞を選択する理由は、就活・社会人にとって、経済、経営、マーケティングなどを学び、ウォッチすることに好適な情報媒体だからです。 新聞は、社会状況を理解し、業界・企業を知り、世の中全体を俯瞰しながら自分の考え方を築いていくことができることでしょう。 これから社説を通じて時事問題をわかりやすく、ひも解きますので、毎日読み込むことで読解力~発想力~伝える力を養ってください。 ぜひ、就活

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          「春秋」コラムで、就活のES、社内のレポート作成に役立てよう!

          日経新聞のコラム「春秋」の文章術は、 就活のエントリーシート:ES(出題のほとんどが志望動機、力を注いだこと、自己PRに集約される)から社内のレポート・企画書作成などに、 たいへん役に立てることができます。 何で、550字あまりの文章で、「心に刺す表現」ができるのか…。 ちなみにESでは、 一つの設問が字数制限が400字以内を指定する企業が多いですね。 私が見てきたES全体からすると、 推定70%の割合が400字以内に該当しているようです。 そのほか、300字以内(同推

          「春秋」コラムで、就活のES、社内のレポート作成に役立てよう!

          日経新聞の「読み物記事」で、老化からバイオ・脳の記憶方法・人口減少・AIを考えてみる

          日経新聞にとって、火曜日~土曜日版までは、前日の経済・金融・企業活動の動きの「報道・論評記事」が中心になります。 日曜日・月曜日版は、 土日の金融市場、企業活動が休みの影響から「読み物記事」が目立ちます。 そのなかで、楽しみの一つは、日曜版の「科学の扉」欄です。 「ここまで進歩したのか!」「ここまで解明できたのか!」などと目を 見張りますね。 9月3日(日)の「科学の扉」の「老化の研究中」のリード文を読んで、 ぶっ飛びます。 不老不死を願うのは人の本能ですが、「細胞の時計

          日経新聞の「読み物記事」で、老化からバイオ・脳の記憶方法・人口減少・AIを考えてみる

          「異常気象と農業問題」ならびに「西武・そごうのM&A問題」の本質とは何か

          9月に入っても暑い日々が続きそうですね。 今夏、日本の平均気温は、 過去126年の気象統計史上で、過去最高だそうです。 さらには、大火事、大型台風など世界各地で異常気象に起因した様々な災害が起こっています。 世界中の人々が真剣に「CO2排出を抑えなければならない」という意識が高まる中で、9月1日、2日の注目したのは、食料専門家による代替肉摂取を訴える記事でした。 「畜産業は世界の温暖化ガス排出量の最大20%を占めている。 世界資源研究所(WRI)によると、食用の鶏肉1カロ

          「異常気象と農業問題」ならびに「西武・そごうのM&A問題」の本質とは何か

          新聞紙全体から社会を俯瞰してみてみよう②

          本日も、新聞紙全体から世の中を俯瞰してみましょう。 8月31日付、日経新聞の主な記事を列記すると以下の通りです。 この問いに応えるためには、 ここ数年の目先の現象にとらわれることなく、古代から近代までの、 まっとうな歴史認識のもとで、日本はどうあるべきか、 一人ひとりが考え抜き、一人の人間として自立して、人と関わりながら 対話しながら、勇気をもって行動していくことでしょうか。 なぜ、誰もが「まっとうな世界観、国家観を持つべき」なのか、 日経新聞を読むことのすすめにもつなが

          新聞紙全体から社会を俯瞰してみてみよう②

          新聞記事構成全体から編集意図と国際・国内社会の動きを読み取りましょう

          <ニュースクリッピングを再開します> 私は、8月29日で66歳を迎えました。 最近は、物忘れが多くなり、身体の動きが緩慢になっていくことを自覚するものの、ものの見方は、視野が広がり、冴えてきたなと思いながら、 長老の諸先輩がおっしゃっていたことが段々、わかってきました。 私にとっては「いまさら…」「やっと…」ですが、 皆さんは、若いうちから多面的深堀思考を繰り返し、 シャープなものの見方と俊敏な行動ができることを歓迎します。 さて29日は、 都内の就活志望の高校生の面接指

          新聞記事構成全体から編集意図と国際・国内社会の動きを読み取りましょう

          ビジョン~計画~目的~目標~戦略―トヨタEV、サントリー中長期ビジョン~戦略の立て方

          こんにちは。 就活モチスキゼミの山内 康義(やまうち やすよし)です。 今日6月13日の日本経済新聞を読んで、 の4つの具現化プロセスが大切であることを痛感しました。 では、4つの記事から考えてみましょう。 以上、まったく異なる業界・立場の記事を集めましたが、 トヨタもサントリー、第一三共製薬、学校教育の先生も、 そして国家においても、ビジョン~計画~目的~戦略のそれぞれの考え方と一連のブレイクダウンが重要です。 どうぞ、 就活、転職、社内で奮戦する若手社員の皆さんも練

          ビジョン~計画~目的~目標~戦略―トヨタEV、サントリー中長期ビジョン~戦略の立て方

          三浦知良「人々とのつながりができることが、何よりの財産。」―「デジ寺(デジタル教育寺小屋)で就業スキルを養成

          こんにちは。 就活モチスキゼミの山内です。 本日は、茨城県日立駅前の海の見えるカフェにいます。 午前11時から地元高校生たちの講演会のため、余裕をもって1本早い特急に乗って来ました。 さて、今日も三浦知良のコラム「サッカー人として―じっとしていられない」が目に留まりました。 元日本代表、ポルトガル2部リーグオリベイレンスに在籍していましたが、シーズン終了とともにチームの同僚たちから、温かい言葉をもらい帰国しましたが、早速、現役続行のため練習を始めたそうです。 56歳になっ

          三浦知良「人々とのつながりができることが、何よりの財産。」―「デジ寺(デジタル教育寺小屋)で就業スキルを養成

          働きがいを持とう!―三浦知良「サッカー人として―「99%無理」も恐れぬ15歳のように

          就活モチスキゼミの山内康義(やまうちやすよし)です。 今日は、サッカーのキングカズこと三浦知良選手(ポルトガル2部オリベイレンセ)が30日、海外5カ国目の挑戦となったシーズンを終えて帰国した 記事に目が留まりました。 「来月初旬からは大阪府内で自主練習を行う予定。 「(最終節後に)最低でも60(歳)までやるって言いましたけど、 それは半分冗談。実際は一日一日、一週間一週間、一カ月一カ月、 やっていくことになる」。キングは愚直に、走り続けていく。」 (スポーツニッポンより

          働きがいを持とう!―三浦知良「サッカー人として―「99%無理」も恐れぬ15歳のように

          対話AIがウィンドウズに搭載されても、ますます「やりがい」「就業能力」が求められる!?—藤井聡太・山中伸弥の対談からAIの付き合い方が見えてくる

          こんにちは!モチスキゼミの 山内康義(やまうち やすよし)です。 今日は、 長野県佐久平に、高校生の就活講習で参りました。 道中、大宮を通過して視界が開けると、 新幹線の車窓からは、上信越の青い山脈が広がり、心がワクワクしました。 佐久平駅を降りると、 風が強いのですが、よく晴れ渡り、澄みきって、気持ちが良いですね。 さて、本日の日経新聞1面は、 6月から試験提供するという 「マイクロソフト、ウィンドウズに対話AI 文章でイメージ→自動的に作業」の見出しが目に飛び込ん

          対話AIがウィンドウズに搭載されても、ますます「やりがい」「就業能力」が求められる!?—藤井聡太・山中伸弥の対談からAIの付き合い方が見えてくる