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2022年8月の記事一覧

世界文学の消滅について

世界文学の消滅について

月刊雑誌「中央公論」を久しぶりに手にして、2022年8月号をざっと斜め読みをしながら、思いもかけずに面白い記事を目にしました。

比較文学を専攻される日本大学の秋草准教授の寄稿された記事。

とても興味深く読みました。

なぜ日本人はあれほどに世界文学全集が好きだったのか。かつては「3000万人」の読者がいたそうです(全集の売り上げから推定された読者数です)。

「好きだった」や「いた」という言葉

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ナポレオンとクラシック音楽(11): ナポレオンの妹たちに愛されたニコロ・パガニーニ

ナポレオンとクラシック音楽(11): ナポレオンの妹たちに愛されたニコロ・パガニーニ

19世紀初頭の欧州において、大陸の大部分を支配下においた覇者ナポレオンとクラシック音楽の関係を徒然なるままにここ数か月、書き連ねて来ました。今回で11回目。

ハイドン、ベートーヴェン、シューベルトといった同時代の大作曲家などを取り上げてきましたが、ナポレオンが好んだというイタリアオペラの作曲家は、御用作曲家となったパエールのことを少しばかり言及したにすぎません。

パエールはパガニーニとリストの

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