マガジンのカバー画像

仏教

59
マインドフルネスや仏教に関する素晴らしい記事をまとめています。
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

「慈しみ」と「気づき」は、ブッダの教えを実践するための両輪。

「慈しみ」と「気づき」は、ブッダの教えを実践するための両輪。

誰もがブッダを目指すために大切なことは「呼吸」を観察すること、さらに「気づき」であると述べましたが、

意識的な「呼吸」や「気づき」を実践することにおいては、常に「慈しみ」の気持ちをもつようにすることも重要であるように思います。

ブッダの重要な教えのひとつである「慈悲」については、以前に述べましたが、

この「慈しみ」の気持ちを持つということに関して、ティク・ナット・ハン師は『ブッダの〈気づき〉

もっとみる
呼吸に気づくことで「いま・ここ」にいる自分に戻る。

呼吸に気づくことで「いま・ここ」にいる自分に戻る。

前回は、いまの「呼吸」を観察することはブッダを目指すためのシンプルな方法であると述べました。

このことに関して、ヴェトナムの禅僧であるティク・ナット・ハン師は、『微笑みを生きる 「気づき」の瞑想と実践』(池田久代 訳 春秋社)のなかで、

とシンプルに説明し、そして、

と述べています。

また、

としたうえで、

とも述べています。

このように、「意識的呼吸法」は、誰でもブッダを目指すため

もっとみる
いまの「呼吸」の観察はブッダを目指すためのシンプルな方法。

いまの「呼吸」の観察はブッダを目指すためのシンプルな方法。

目覚めた人であるブッダを目指していくためには、日々、「瞑想」を実践していく必要があります。

しかし「瞑想」といっても難しく考える必要はありません。そして今すぐ「瞑想」するためのシンプルな方法のひとつは、自分自身の<いま>の呼吸を観察することです。

このことに関して、たとえばワールポラ・ラーフラ師は、『ブッダが説いたこと』(今枝由郎 訳)のなかで、

としたうえで、以下のように述べています。

もっとみる