プロ野球におけるクオリティスタート(QS)の基準を再考する
序文:
先発投手の成績を評価する際に、しばしばクオリティスタート(QS)というものが用いられる。この指標は、1985年に提唱された指標であり、先発投手が6イニング以上を自責点3以下で投球した際に送られる称号である*。さらに厳しい指標として、7イニング以上を自責点2以下で投球することをハイクオリティスタート(HQS)と呼ぶこともある。これらはMLBで提唱された指標であり、日本では先発投手のローテーションの間隔(日本は一般的に中6日に対してMLBは中4日)、球数(MLBは100球