阪神2022ドラフトを考える

こんにちは。来週はドラフトということで、ドラフトに向けて阪神の編成を見ていくこととし、ドラフトで獲得すべきポジションや穴を考え、最後にそこまで詳しいわけではないのですが実際の候補を挙げたいと思います。ちなみに、この記事は10/18現在の情報をもとに書かれています(本当はもう少し前に書いていたのですがトレードで状況が大きく変わったので書き直しています)。

<前提>


佐藤輝明のような例外こそありますが、ドラフトでは即戦力は基本的に期待しないものとします。一軍の穴はFA選手や外国人で埋めるものであり、今回は主に編成面において穴となっている部分を探すことに主眼を置くこととします。

<先発>


西勇輝のFAが不透明なこと(特に岡田監督との不仲が気になります)、藤浪のポスティング容認、ウィルカーソン、ガンケルの退団と、先発選手はだいぶ少なくなり得ます。外国人投手と有原の調査の報道はあるので、そうするとローテーションは青柳、西純矢、伊藤、才木、外国人(有原)に、二軍で無双した桐敷、村上らか復活を期す秋山らが先発6番手を争う形でしょう。それでも見逃せないのは、二軍の先発投手不足です。二軍で投球回上位10人に含まれている選手のうち、才木、西純矢は一軍へ、藤浪はポスティングでいなくなりますので、小川、及川、鈴木ら先発候補がいるとはいえ二軍でローテーションを回れる投手が必要になります。一年目から二軍でローテーションを回って欲しいことを考えると、大卒の先発型の投手を獲得したいところです。

<中継ぎ>


勝ちパターンの浜地、湯浅、岩崎に加え、開幕こそ調整不足の間はありましたがその後帰ってきたケラー、離脱前は圧倒的だった石井、接戦で十分な投球をする岩貞島本加冶屋渡邉小林とかなりの陣容が整っています。心配なのは浜地、湯浅が来年が実質2年目であること、岩崎岩貞のFA行使あたりでしょうか。ビハインドとしては圧倒的だった齋藤のトレードもあり、現状二軍で中継ぎとして次に出てくる若手候補が岡留、岩田くらいしかいないのため、上位の枠を使うほどではありませんが、下位で残っている選手がいれば獲得してもいいと思います。

<捕手>


FAで森友哉を取ることがもっとも打力アップにつながりますが、FA静観とのことなのでおそらく感触が良くなかったのでしょう。一軍は梅野、坂本、第3捕手に長坂、二軍が片山、榮枝、藤田、中川と二軍がきちんと育成環境になっています。片山はフェニックスで一塁で出場しているように、捕手としては見られていないように思えるので、余裕があれば1人捕手、できれば一年目から二軍で出場機会を多く与えなくて済む高卒捕手を獲得すると良いやもしれません。

<内野手>


岡田監督の話によると、一塁大山、三塁佐藤となるようです。ショートには2年連続で結果を残した中野がおり、セカンドを除けばそこそこ安泰と言えます。一方でセカンドについては守備があまり良くない上に打力も今年は良くなかった糸原がおり、岡田監督は二遊間は守備重視とかつておっしゃっていたので自身が鳥谷を抜擢したように小幡をショートにして、中野をセカンドコンバートする可能性もあります。打力のあるセカンドをファンは求めていますが、牧のような選手が一年目から出てくるとは考えにくいですし、FA静観なので外崎、中村奨吾も来なそうですので、来年すぐに問題が解決されるとは思いにくいです。とはいえ、外野の両翼に打てる選手がいさえすればセカンドに打力を求めずに済みますので、ひとまず来年は守備重視の二遊間となるのではないかと思います。
二軍では高寺、遠藤の若手に加えて、熊谷、北條、山本、木浪といった選手が二遊間というか主にセカンドを守りました。熊谷は代走守備固めの役割もありますが、その他の選手はいわゆる一軍バックアップレベルであり、どこかで戦力整理をしなければなりません。来年小幡が本格的に一軍に定着するならば、次世代の二遊間レギュラー候補が今年一軍で何試合か起用された高寺と、二軍でも苦しんでいる遠藤しかいないため、数年後を見据えた将来の二遊間レギュラー候補は欲しいところです。また、サードはしばしば二遊間の選手がそのまま守っていることが多く、ファーストは捕手の片山や板山、小野寺ら本職でない選手が守っている現状は、ホットコーナーのプロスペクトの不在を物語っています。ファースト、サードを守れる強打の選手は獲得したいところです。

……と思っていたのですが、日本ハムとのトレードで渡邉、高濱両選手の獲得が報道されました。2人とも右打ちの内野手という、阪神に不足している人員であり非常に良いトレードだと感じました。その代わりに、内野手の人数が一気に増加したため、内野手の獲得は少ししにくくなったかもしれません。(これから戦力整理をするなら別ですが、皆それぞれ役割が近いためなかなか難しいところです)。

<外野手>


大山、佐藤を内野手とした場合、不動のセンター近本以外の構想が見えてきません。おそらく外野手は外国人を2,3人連れてくることになると思いますので、その選手たちが打力をカバーしてくれることになるのではないかと思います。若手も小野寺、豊田、井上、前川とそれなりの面々が揃っています。一方で、二軍を見るとセンターにしばしば中堅の江越が起用されていたのが目につきます(ちなみに200打席以上与えられている中堅は江越と、何でも屋として外野、セカンド、サード、ファースト等複数ポジションを守っている板山のみです)。なんとこの江越がトレードで日本ハムへ移籍してしまいましたので、センターを守れる選手はドラフトで獲得が必須となりました。特に、近本があと3年でFAを獲得することを考えると、それまでに一軍に出てこられ得る大学生のセンターが欲しいところです。

<補強ポイントまとめ。優先順位は?>


以上の議論をまとめると、補強ポイントは

  1. 大卒の先発

  2. 中継ぎ候補の選手

  3. 高卒捕手

  4. 二遊間のレギュラー候補

  5. ホットコーナーの野手

  6. 大学生のセンター

となりました。このうち、特に優先度が高いのは、大卒の先発、大学生のセンターとなります。次いで、二遊間のレギュラー候補、ホットコーナーの野手で、かなり優先順位を下げて中継ぎ、高卒捕手、と考えます。

<個人的なドラフト指名予想>


予想というより個人的に好みの選手を挙げているような気もしますが、1人でも来てくれたら嬉しいという気持ちで書いています。圧倒的に知識が足りないため、現実的でないと言った指摘はご容赦ください。

○浅野翔吾1位パターン

1位:浅野翔吾(高松商)外野手
2位:田中千晴(國學院大)投手
3位:久保修(大阪観光大)外野手
4位:渡辺翔太(九州産業大)投手
5位:片野優羽(市立船橋)捕手
6位:勝又琉偉(富士宮東)内野手

センターを守れる野手として久保を獲得。ドラフト1位ではしばしば言われているように浅野を指名し、2位と4位で先発投手候補の田中と渡辺を獲得。下位では高卒の捕手と大型右打ちのショートを獲得。ただ阪神が投手を支配下で3人取らなかった年は2010年(5人指名かつ育成では投手を指名)まで遡らないとないため、もう1人投手を取る可能性が高いです。

○森下翔太1位パターン
1位:森下翔太(中央大)外野手
2位:田中千晴(國學院大)投手
3位:古川雄大(佐伯鶴城)外野手
4位:渡辺翔太(九州産業大)投手
5位:渡部雄大(東海大札幌)投手
6位:勝又琉偉(富士宮東)内野手

センターとして森下翔太と大型高校生の古川を獲得。補強優先度の低い捕手の代わりに左腕の渡部を獲得。去年も2人外野手を獲得していますが、内野手はトレードで獲得し、そこまで緊急性のないこと、そして外野手の攻撃力が課題であることから2人獲得としました。

<終わりに>


ドラフトの楽しみ方として、2年前から選手を調べ始め、Twitterなどで選手のことを教えてくださる皆様のおかげで今年初めて自分で指名を予想するまで選手を調べるに至りました。当日誰がどんな順位で指名されるのか、今から非常に楽しみです。全く関係ないのですが、今年の補強ポイントには当たりませんが個人的な今年の推しは京都外大西の西村選手です。ここまでありがとうございました。

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