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そらのいろ日記3

はじめのごあいさつ

しばらく日記以外のことに集中していて、
こんなに時が経ってしまった……。

完璧主義にはあるまじき行為……
と、我を嘆くことはなく、
春を迎えました。

昨日はくもり空の下、近所の公園へ。
ひとりで花見に出かけ、
30分間ただ写真を撮っておりました。

小学生のおんなの子グループに、
ベンチでゲームをする男子中学生たち。

そして、全身ベージュいろの不審者(わたし)。

しかし桜が美しいのは、
どんな日和でも変わりません。

くもりばかりだったので、
常に暗黒をまとっていたのですが、
そろそろ日記をふり返られそうなので、
更新します🐈

今日も気ままにいきたい。
だけど、むずかしいわたしたち。

それでも願っていいのですよ。


2024/3/29 Fri 0:47

風がつよい。
翌朝から嵐がくると、仕事帰りの母が騒いでいた。

ふと、彼が水族館のアシカの動画を送ってきた。

ショーをしているアシカ、
後ろ足でボールを蹴るらしい。
しかし、ジャンプがぜんぜん届いていない。
それでも拍手のくるアシカ。
みんなをにこにこさせるアシカ。
生きているだけですばらしいアシカ。

でも、アシカはこの世界のほんの一部で生きている。
「外の世界」なんてない、
アシカには水槽の中がすべて。
それでも「アシカ生」はすばらしい。

それでも世界はうつくしい。

同日 21:18

春の嵐ではなく、単なる晴れの日だった。
区役所に行こうと思ったが、面倒でやめた。
(しかし国保がないと困るので月曜日に行く)

今日は、昼に自作チャーハン。
夜は、妹がつくったチャーハン。
ほぼ同じ味だった。
料理にもDNAって関係するのかな?

カーテンの隙間から窓の外を眺める。
透明な青の線が空を描いていた。
風がつよく、くもが視界をさえぎる。

明日は通院なので、晴れてほしい。
帰りは買いものをしよう。

そして、サークルのレビュー記事を書いた。
2日連続で『クレヨンしんちゃん』。
映画版しんちゃんのような心がほしい。
つよくて、のんきで無鉄砲。
それでも心の奥の大切なものを理解している。
しんちゃんの世界は単純だ。
大切なものがはっきりと分かる。
おとなになったひろしとみさえは、ときどき迷う。
だけど、自分の命より大切なものがあると知っている。
単純だけど、それを確信できる人間は、
この広い世界にどれだけいるのだろう。
だから、しんちゃんの心に憧れるのかもしれない。

3/30 Sat 2:34

ようやく今日の勉強時間を終えた。
いや、正しくは終わらせた、である。
BGM替わりの映画を流す。
『クレしん』、『花とアリス殺人事件』、『忍たま』の順。

今年は、忍たま映画が公開予定なので楽しみ。
忍たまたちも先生も箱推しだし、
山田利吉は殿堂入りなので、
今の軸は、食満留三郎(けま とめさぶろう)。
留三郎は、6人いる6年生の中でも遅咲きのキャラクター。
原作初登場から名前が判明するまで9年かかったので、
「9年目のプリンス」と呼ばれている。

ある意味、まじめで実直で、情熱的。
いつもツッコミ役だが、たまに天然なところもある。
それに伊作の不運に付き合ってあげられる、
心のやさしい忍者。

普通に結婚したい。
と、思ってプロフィールを確認したら、
「おひつじ座のA型」だった。
おいおい相性占い、いい感じじゃねかよ。

ちなみに、わたしは「いて座のA型」で、
とんでもなく感情の起伏が激しい。
やさしくて優柔不断、繊細で神経質。
ポジティブかと思えば、ネガティブの化身で、
おとなしいかと思えば、おしゃクソなときもある。
でも、見た目は優等生。
だから、ギャップがはげしくて、
自分でもどれが本当の自分なのか分からない。
そんなわたしには、まるで憧れのような留三郎。
目立たないけど、彼はかわいくてかっこよくて、優秀。
そして、自分の芯をちゃんと持っている。
だから、彼は「プリンス」なのだ。

これから入浴する。
リビングで彼のくれた巨大くまがくったりしている。
(名は、くまごろうという)
お気に入りのボールペンもインクが切れたし、
もう寝よう……。

3/31 Sun 16:04

すっかり晴れたとまではいかないが、
すっかり春の蒸し暑さ? 蒸しあたたかさ?
公園で親子がすべり台。
パパは見守り、子はうれしそうな声をあげる。

わたしも子どものころ、父と公園へ行くのが好きだった。
ブランコがお気に入り。
懸垂やアスレチックは、ふたりともできない。
それでも、父はいいとこ見せまいと顔を真っ赤にしていた。
その背を追いかけるのが好きだった。
どんなにぶら下がっても落ちない、父の腕。
どんなに揺れても離れない、父の手。
もう、触れることも、目にすることもできない。
わたしの記憶の中だけの父。
思いだすと、いつも涙が出そうになる。
でも、わたしはもうおとな。
前を向いていなくては。

桜のつぼみが茶色くなっている。
咲くまで、あともう少し、もう少し。
網戸にちいさな虫がついていた。
それも開け放ち、夕日の前に立つ。
風はつよいが、あたたかく、ちょっぴり甘い春の香り。

昨日、コスメストアでライラックの香りのコロンを買ったが、それよりもずっとずっとかぐわしい。

まだ日は高い。しかし空と地の境界が淡いきいろに染まってる。
あの向こうへ行ったら、菜の花畑でもあるのかな。
家のすぐそばは線路。
電車が5分、10分ごとに過ぎていく。
くるまも時たま過ぎていく。
高校生くらいのおんなの子。
黒のTシャツにジーンズ、白いおてさげで走っていった。
バイト、遅刻しそうなのかな?
それとも、塾?
わたしはいつも走ってる。
おとなになっても走ってる。

パパの声、子どものはしゃぐきいろい声。
もしかしたら、この空のきいろは、パパとあの子の声の色。
この空の下で遊んだ、今日だけの思い出。
花粉か、黄砂かもしれないけどね笑。

4/1 Mon 17:34

すっかり1日も伸びた。まだ明るい。
子どももまだまだ遊んでる。
母はすでに晩酌開始。
焼酎のお湯割りと、なんこつ天。
ねりものの好きな母。
おでんも、にんにくも、酒のつまみなら何でも。

ぶ厚いくもの下、切れ目に赤く、うすい青のまじった空がかくれんぼ。

夜中に起きてばかりのわたし。
電気代が高いので、夜は寝よう。
偉大なひとは、崇高な生活をしているかと思いきや、
わりと質素だったり、貧乏だったりする。
そっちのほうが落ち着くようだ。
文豪なんかは常に貧しかった(らしい)。
わたしの先輩たちは、ちいさな発見をたくさんする。
心のつぶやきを画面で見ては、それでハッとしたり、
落胆したり、自分を責めたり、勉強したり。

今日は妹と区役所へ。
わたしが退職したので、国保や年金の手続きをする。
税金が高すぎる。働かなくては……。
1時間ほどで終わり、最寄り駅へ戻る。
近くのカフェで、パフェとぜんざいを食べる。
ソフトクリームが有名なお店。ちなみに、ハンバーグもめちゃくちゃうまい。
まだまだ桜はつぼみのまま。
咲いたら、妹と花見がしたい。

4/2 Tue 12:04

日がさし、ことりも鳴いているので窓を開けてみた。
あたたかな印象だったが、風は肌寒く、まだ春のコートの下にニットを着てもよさそうな気温だった。
11時ごろ起きだし、いつも妹がしてくれる洗濯をする。
その間ずっと、スポティファイで「読書会ラジオ」を流す。
バックミュージックで「夕やけのさす喫茶店」みたいな曲がかかっているので、和やかな気分でいられた。

お昼の時間だからか、うちの下の公園には、いつものちいさなひとかげがどこにもいない。
いや、いた。
ベージュのキャップに紺いろの上着を着たおじさんが犬の散歩。
そして、次の瞬間には、
ブランコでお父さんと子どもがいきおいよく風と遊ぶ。

妹がバイトから帰宅。運転免許をとりたいのか、ATとMTの違いについて訊かれた。わたしは免許をもっていない。
自動車学校のサイトで得た知識で説明。
9か月も通っていられないという妹。短期講習を受けるようだ。

ベランダに立ち、外の観察日記をつける姉を許しておくれ。

建築学科を卒業した妹だが、そちらにはあまり興味がない。
しかし、「自分の家を建てる」という夢は変わらない。
逆にわたしには目標がない。
なんとなく「好きなことで、家で仕事ができればな」と思っている。
それも目標といえるのだろうか。

そういえば、歳時記がわりと好きなので、
1か月連句投稿でもしようかな。
noteの世界もわりと好き。
SNSは得意ではないが……。
やってみようかな、うどんを食べてからね。

おわりのごあいさつ

自分で書き直していて、
なんと脈絡のないメモ書きなのだろうと思いました。
日記とか言いつつ、
空の色もたいして見られていないし、
普段していることなんて、
取るに足らないことばかりだし、
闇期爆裂って感じだし。

ここ最近は彼ともうまく話せなくて、
ケンカしたり、泣かせたり、泣いたり……。

「どうしたらいい?」と訊かれても、
自分も分からない。
不安と虚無ばかり募って、
かみ合わない自分たちの気持ちに
わたしは蓋をしようと、
彼を元気づける。

いつもありがとう、こんなわたしを見てくれて。
目をそらさないでいてくれて。
わたしはこんなにちっぽけで、
自分勝手で、どうにもならない落ちこぼれ。
だけど、わたしを思ってくれて。

わたしを信じるあなたを信じて。
あなたが信じる自分を信じて。

目をふさいで、見逃してしまわないように。
前を見すえて、
くもひとつない青空の下で願う。

今日もわたしたちは、
おだやかでいられますように。
今日もわたしたちは、
しあわせでいられますように。

心の涙が流れたら、
あたたかな思い出を抱きしめてください。
わたしが言えるのはそれくらい。

いつもありがとうございます。

みけの🐈

おまけ

お気に入りの音楽リスト
🌙プリシラ・アーン「Fine On The Outside」
🐟ヘクとパスカル「fish in the pool」
🎻OMORI OST「DUET」

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