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【11月度読書感想文】手紙屋:喜多川泰

この本との出会いは4年前。
新卒2年目の時。
バチバチに競争しあっていた石田という同期がいた。

同期は仲良く楽しくみたいなものはもちろんあったが、
彼女との間に馴れ合うという言葉は一切なく
ひたすらに、相手よりも自分がやる!という思いでしのぎを削っていた。

彼女のやり取りすることとしては、こういうお客様とのやり取りがあった!
いまこの企業様に提案していて、状況はこうで、今月はこれくらいいけそうだ!
というひたすらに相手を煽るような内容ばかり。

だいたい僕のほうが進捗が悪くて、悔しさを滲ませていた。
ただ、これが心地よかった。
別に同情してほしいわけでもないし、慰めてほしいわけでもない。
自分が劣っていることをちゃんと自分が理解し、
どうやったらこの子に勝てるのか、、、
それを考えるモチベーションがほしかったのです。

そんな彼女が、この本読んでみたら?と
お客様から薦められた本を、僕に教えてくれたのがこの本。
こんなんすぐに読んでやるわい!といわれた瞬間にAmazonでぽちった。
ただ繁忙期を迎えなかなか本を読む時間がなかったので、積読となってしまったのだが、それからほどなくして彼女は会社を辞めてしまった。

読むモチベーションが彼女からの紹介でしかなかったので、なんとなく読めずにいたこの本を4年ぶりに手に取った。
別に今空き時間があるからというわけではないが、少し余裕ができて新たな時間の使い方として、”読書”をテーマに掲げた時にこの本の存在が真っ先に浮かんだ。とはいえちょっとしたこっぱずさしさもあり、3回目の本に選択したのですが、まぁまたいま手に取れてよかったと思える本だった。

以下読書感想文

p66
お前は将来世の中の多くの人のためになる素晴らしい才能を持っている

ー人間は与えられた称号通りになろうとする。全ての人には等しく能力は備わっている。それを自分の前に出してくれているかどうか?

僕に優しくないあいつは、誰かには優しい
僕が必要としていないあいつは、誰かには必要とされている。
信じるものが馬鹿を見るのではなく、信じることで相手も自分も得をする
そんな素晴らしい関係をもっと広めていきたいよね。

まずは人を信じること。一面を持っている、それを自分に出してくれると思うことからスタートなのだ。


▼p67
どんな人にだって将来偉人になる可能性がある。それをあなたが心から信じて、相手にその称号を与え続けるだけで、あなたはその人の人生にとってなくてはならない存在になるのです。
そしてあなたの与える称号も、他の人にとっては物々交換の対象になるのだということを忘れてはいけません。
お金だけでなく、言葉だって相手が欲しがる物々交換の対象になることがあるんだ。

ー僕は組織に対して、どんな価値を提供できているか、そして何を得られているか。単純な労働と時間だけでなく。でもやはりこの福岡に来て思うことは、まず与えられることでそれに対して尽くそうと思う。こうやって精神衛生上よく、自由にやらせてくれるという価値に対して、今僕は特に感謝しているしそれに報いたいと思う。これは確かに誰にでも欲しいわけではないが、今の僕にはとても価値のあることだ。

労働に対する対価がお金であるのは十分理解できる。でもお金以上の価値をもらうために、自分は何ができる?ということは無意識にできてはいるだろうが、意識することでより尖る可能性を秘めている。

上司の味方で居続けること。それが上司が成果よりも何よりも必要だと思っていること。腰巾着とか金魚の糞だと思われてもいい。世の中なんて1番誰についたら勝算があるかとか得かとかで溢れているものだ。それは何もしなくても手に入るものではないし、別に甘えや怠惰でやっているわけではない。その方が自分の力が身につく、自分にメリットがある。単純にそれだけ。それを妬んだり嫉んだりするのは皆目見当違い。

あなたにだってできるはず、これは僕だけができることではない。でもしない。それはあなたがそれに価値を感じなかったり、そこまで思慮が足りていないだけ。ほんとそれだけ。僕はこの立ち位置を手に入れるために、投げうってるものもある。君はそれを投げうれないだけ。それによって失うものがあったり、そもそもその人、誰か一人を信じ抜くことができないだけだろう?僕はリスクを承知でやっている。価値観が違うのだから変えるつもりもないし指摘するつもりもない。だから君もこちらに干渉しないでくれ。以上。

p70
この世界に生きていく以上、成功するためには他の人たちから必要とされることがどれだけ大切なことか、わかっているつもりでした。

p82
平時はあなたの頑張りで他の社員の分まで給料を稼ぎだす
あなたの就職先が大企業であれ、小さな企業であれ、大切なのは自分の人生は自分で作っていくの言う強さを常に持ち続けること。
天は自ら助くる者を助く
天は、他人の助けを借りずに自分自身で努力する者に力をかしてくれる。

p100
人生における、思い通りにいかないこと、は避けようとするものではなく、心待ちにして、やってきたらよしきた!と自分の持てるあらゆる知恵と勇気と行動力を振り絞って歓迎するべきイベント。自分を成長させるイベント。

p104
自分が手に入れたいものに対して、反対の皿に載せているものな違っていたり、足りていなかったりするにも関わらず、それが手に入ってしまうことが人生の中では何度かある。

ー人生は物々交換(等価交換)が原則。鋼の錬金術師が教えてくれたよな。

p129
あなたが今まで取り立てて才能を発揮してこなかったのは、あなたという種が平凡であったせいではなく、自分という種を最大限に成長させる育て方をしてこなかったからでしかありません。あなたという種は、これから広い社会という場所で、芽を出し、大きく育っていくことでしょう。自分に自信を持ってください。

ーぐさっときた一文
まぁ他責にしていいって話ではないけど、実際問題そうだよね。
人の可能性は個人的には全員が持ち合わせている。先の話にもあったけど、誰かが天才というラベルをつけてくれるから、天才になれた(偉人)というように、生まれ持って先天的に運命的に成功が約束されているなんてことはない。全て生まれついてからの努力とかだと思うんだ。
だって成功した人は1人たりとも努力をしてない人はいないんだから。その努力の過程を軽んじることは、僕にはできない。努力をする才能?というか環境があるのは確かに恵まれている。だとしてもそれだけのおかげじゃないんだ。まぁそれを引き当てる?引き寄せるのも自分次第。

全然話が変わるけど、個人的には引き寄せの法則ってめっちゃ信じてます。あ、これ迷信とか信仰宗教みたいに思えるけど、全然そんな怪しいことじゃないんです。欲しいと強く願ったもの、考えた回数が多いもの、手に入れるまでの具体的なイメージがわいたもの。それが手に入るので。モチベーション的なものでも、周りに発信して周りから応援されることとか、そういう機会に気付きやすくなったりと。

理論だけ聞くと胡散臭いけど、割と当たり前のこと。カラーバス効果的な話。そういうとこにアンテナをはってるから目をつけられる、目をつけてもらえる。ただそれだけ。その人が優秀だとか、恵まれてるとかではなく自分の力で引き寄せられてる。紛うことなきその人の実力だよ。これを軽視する人が多いのだよな。本当に成功したいなら、それが手に入れたいならやはり、それを願う時間、考える時間、イメージする時間を多く持つべし。

さっきの天秤の話じゃないけど、人生って等価交換で手に入れるために必要な分だけ乗せてあげないと得たいと思うものと釣り合わない。ダルビッシュが、努力は簡単に人を裏切る。という言葉があるけど、真意は適当に努力するな、ちゃんと正しく努力しろ。盲目にとりあえず量だけやるようなことをしていても成果にはつながらない。みたいな話がある。でもそれは、別に努力って意味ないからって話ではなくて、ちゃんと自分に合った努力をしようねとか、ちゃんと目的とか筋道を常に見つめ直して現状分析怠んなよみたいなはなし。だから努力は量じゃないとか天秤に載せれれないみたいなことはないと個人的には解釈をしている。

p161
入り口がどこであれ自分が目標とする場所にたどり着くことはできるはず。


ーこの言葉はポジティブに捉えられることと、逆にネガティヴにもとらえられるよねw今できていないのは完全に自分のせい。となって自己肯定感が爆下がりするかもw

p167
最短ルートが最良のルートではない

p168
今、目の前にあるものに全力を注いでください。
とにかく目の前に現れるもの全てに全力でぶつかってください。それら全てが魅力となって、あなたの夢を実現する手助けをしてくれるはずですから。間違っても自分の都合で英語を必死でやりたいから数学は捨てるなんてことはしないことです。今目の前にあることは将来絶対必要だからこそやってきた神様の贈り物だと思って大切にしましょう。

さっきのダルビッシュのやつの件。
同じことを武井壮さんもいっていたみたい。
また時間ある時にみとこーっと

p207
どれだけ部屋をきれいにしたって、どれだけ綺麗につかったって、1週間もすれば埃をかぶってしまう。だからどうやって綺麗に使おうではなく、綺麗にすることを習慣化しなければならないのです。


ー自分が磨かれた体験などをちゃんと言葉にしなければならない
ほんそれ。なんか読んだ瞬間ってわかった気になるし頭の中では綺麗に整理されてる。でもいざ外に出そうとすると、あれ?なんだっけ?とか忘れてしまったり、感動が薄れたり、あとは自分が当事者じゃないようなものだったり。

自分が当事者として、自分の今の環境に落とし込んで、今回得た学びなどをアウトプットすることが大事だったりするんだよね。
何でもいいわけじゃないけど、なにかしらアウトプットを続けることでしか知識は定着していかないし、自分の文章能力的なところも磨かれない。

p225
失敗する人は才能を頼りに夢を叶えようとする。夢を叶えた人は誰一人として才能があったから成功できたとは言わない。

ー自分が得意だからという理由で物事を始めた時に、失敗の原因を得意だと思っていたが違った、得意が足りなかったみたいなことをいうんだろうな。

この文章はものすごーく刺さった。
僕もスキルがないとか、自分がこれが好きだからこれが得意だからこんな仕事をしたいとか思っちゃってるよな。まぁもちろん自分のスキルが100%以上発揮されるような場所で頑張ることって大事。そういう環境とかそういう仕事に就くことは大事なことだなどは思う。だからこそ好きではなくやりとげたい、叶えたいという思いのあるものでスタートしなければならない。

確かに僕の社会人生活も好きとか得意ではスタートしていない。どうしても成長したい。ただそれだけだった。負けた悔しさを晴らしたい。絶対に自分は価値のある人間だ!という思い出しかない。

この思いは今も持ち続けている。

自分が価値のある人間であるためにはどうすればいいか、それをひたすらに探している。だから比較的間違ったなーって思う瞬間がないのかもしれないな。全部意味があったと思っている。日に日に、今まで生きてきたことで価値がなかったことはない。そういうふうに思わされる。

全てつながってるなぁって。

才能とはあらかじめあるものではなく、自らの努力で開花させるものである。そして、才能を開花させるものは、開花させようとする情熱なのです。必要なのは才能ではない。それに注ぎ込める情熱である。失敗した人は才能を理由に挙げる。成功した人は情熱を理由に挙げる。

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