毒親の悩み、なぜ「母娘」に多い?女性の社会的地位から見る…その理由
「毒親」の多くが「毒母」、さらにその関係が「母娘」なのはどうしてなのでしょうか。
考えられるいくつかの要因の1つとして、
【 娘への嫉妬 】に焦点をあてて考察してみます。
時代をふりかえってみると、
「男尊女卑」という言葉が意味するように、
かつて、女性の社会的地位がとても低い時代がありました。
何百年というレベルの話ではなく、昭和初期、たった数十年前の話です。
少しずつ男女平等へと社会は変化し、現在にいたっていますが、
とはいえ、まだまだゴールにはほど遠いと感じざるを得ません。
毒母が育てられた頃は、結婚し家庭に入って、家を守るのが女の役割とされていました。
夫を支えながら、子どもを産んで育てるのが
【女の仕事】であるという時代。
これが【女性の人生の幸せだ】とされていた時代です。
当時は、社会全体がそういう価値観であり、多くの人に根付いていた思考でした。
男性が家事をしたり、保育園に子供を預けることは、少数派で是より非とされていました。
ですから、家庭内の子育て教育も必然的に、それが当たり前になっていたのでしょう。
すなわち
女性の人生=義父母や夫や子どものための人生
だったわけです。
一方で社会は、学歴社会や女性の社会進出という流れに少しずつ移行していきます。
毒母は、母親である自分がしっかり「娘」を教育し、「娘」はそれを生かして社会で働き活躍するようになります。
自由になるお金を手にし、自分が選んだ人と恋愛結婚し、義父母に気遣うことなく核家族で自由に生活している。
自分の人生と比較してしまうのは当然ですよね。
同性だからこそ、重ね合わせてしまう。
息子とはまた別の感情が付加されてしまう。
家庭と子どもだけが、自分の世界だった毒母…
ガマンをして、大切に守り、力を注いできた。
だからこそ、娘はしっかり自立して生きている。
娘の幸せ、それが母親として最大の喜び幸せのはずなのに、
どこか腑に落ちない。
時代背景そのもの、その時代を生きた祖父母からの影響、夫や、それを幸せだと信じていた自分への憤り。
そんな様々な、やり場のない気持ちから生みだされる醜い嫉妬心。
容赦なく娘へと向いてしまうという構図がここに見られるわけです。
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