英語学習について、よくある質問(お悩み)にお答えします!!
1.英語を勉強したいのですが、どのテキストを選んだらいいか分かりません。
まず、中1の場合は中1の参考書やドリルを選ぶといいです。なぜなら、英語の文法(ルール)を最初から説明しているからです。
中2以上の方は気をつけなければなりません。自分が中2だから中2のドリルを選ぶのではなく、英語が苦手であれば中1の最初の内容から、もう一度理解して、自分のものにしていく必要があります。
中3以上で英語を勉強しなおしたい場合も、自分がどこまで大丈夫かを確認するために、中学3年分が一冊につまった参考書がおすすめです。そのテキストを使って、学習開始のスタート地点を決めましょう。
英検を受けたことがあって、合格級がある場合は、次の級の参考書や問題にチャレンジしていくのもいいですね。
一番大切なのは、自分の学年で選ぶのではなく、自分の英語力に合わせてテキストを選ぶことです。
2.英語は大切だと思っても、なかなか続きません。
英語に限らず勉強に一番大切なのは「勉強習慣」です。その学習習慣が作れないのが悩みですよね。
そこで、英語学習の習慣作りで一番のオススメが「毎日音読」です。小学校の国語で毎日音読の宿題がありますね。
・音読シートに毎日記録をしていく
・毎日音読する時間を決める
などの方法で、毎日の生活に英語音読を取り入れてしまいましょう!
音読は英語力アップに欠かせないトレーニングです。
習慣作りが大切なので、まずは毎日5分音読でOKです!
音読したあとに、単語を調べたり、本文をノートに書いたり、
練習問題(ドリル)などの勉強をしてもいいですね。
3.英語の聞き取りがまったくできません。
英語の文が聞き取れない場合、それ以前に、単語一つ一つが聞き取れていない場合が多いです。英文は英単語が集まったものなので、一つ一つの単語の聞き取り練習をていねいに行う必要があります。
対策としては、中1の最初に戻って、単語一つひとつを聞き取れる、マネして言えるようになるまで、徹底的に聞き取り練習をしていきます。聞く力(リスニング)は外国語学習でとても重要です。教科書やテキストについている音声を最大限に活用して、常に音を聞きながら学習をしましょう。ゼロから積み上げていくつもりで、コツコツ単語と英文を声に出して練習していきましょう。
4.英語を勉強しているのに、英会話がまったくできません。
これは、大人の方からもよく聞くお悩みです。
英会話は「中学レベルの文法力」と「単語力」で成り立っています。
「英文法」を学ぶときに、理解して文法問題を解いて終わっていると、話せるようになりません。
中1の英語入門のレベルから、
・日本語⇒英語
・英語⇒日本語
を速攻で言えるようになるまで、繰り返し練習するのがお勧めです。
通訳になったつもりで練習すると気分がのってきます。
繰り返し回数も、2~3回ではなく、10回~20回、口がその英文を完全に覚えてしまうまで「英文法に出てくる例文を声に出す」ことが大切です。
英語は理解して終わりではなく、使えるようになるまで練習する必要がある科目です。「徹底的に声に出して、自分のものにするぞ!」という心構えで日々取り組んでいくと、結果的に英会話力にむすびつきます。
自分のことで恐縮ですが、私自身は中学レベルの文法を例文を書いたり、声に出すことを徹底的に繰り返すことで、英会話を習わなくても会話ができるようになっていました。
5.学校のテスト勉強の仕方が分かりません。
最終的にテスト範囲の英文内容をきちんと理解して、そこに出てくる単語や英文を正しく書けるようになっていると高得点が取れます。
その状態になるために、どんな勉強をするかご紹介します。
まず、テスト勉強に始める前に、教科書のテスト範囲を最初から音読してみましょう。
①教科書の英文をスラスラ読める場合
英文が自力で音読で着て、読みながら意味がすっと入ってくるくらいなら、徹底的に音読して、本文を暗唱してしまいましょう。
②教科書の英文が読めない場合
・読めない箇所に線を引く
・教科書の音声を繰り返しきいて、英単語と音を一致させる
・テスト範囲の単語ノートを作って、単語から攻略する
・英文法(単語が出てくる順番やルール)で分からないことがあれば、先生に質問してクリアーにする
・徹底的に音読する
・最終的に本文を暗唱するくらいまで自分のものにする
※「徹底的に音読する」については、4ステップ音読がお勧めです。
次の記事に4ステップ音読について説明があります。
英語学習を一緒にスタートさせよう! 7日間ゼロからチャレンジ!!|なるみん@英語・日本語講師×応援ライター×子育て|note
6.テストで時間が足りません。
一般的な英語テストは、そのテストが指定する範囲の内容の習熟度を測るためのものです。つまり、時間が足りないのは、テスト範囲の理解および、練習が足りていないことになります。どのテストかにもよりますが、自分がテスト範囲の何ができていないかを分析したうえで、対策を考えて勉強時間を増やすしかありません。
分析のポイントをお伝えしましょう。
・テスト後に「正解」と「不正解」の問題を仕分ける。
・「正解」と「不正解」にどんな問題が多いか分析する。
【分析の視点①「理解不足」か「練習不足」か】
・「理解不足」の場合は、学校(や塾)の授業をもっと集中して聞いて、毎回の授業で分からないところは、その日のうちにつぶす。
・「練習不足」の場合は、毎日の英語の勉強時間を決める。「教科書の音読」や「ノート作成」など、テスト範囲の英文を自分のものにする努力を毎日する。
【分析の視点② 4技能で「得意」「不得意」を意識する】
・分析のポイントとして、4技能(聞く・読む・書く・声に出す)の中でどれが強く、どれが弱いかを自覚する。その上で弱点を強化するための勉強をする。
・例えば、リスニングが弱い時は、リスニングの練習を取り入れる。(耳を鍛えるには、英文を耳から聞けるようになって、正しく読めるようになる必要があります。そのためには、ダウンロードした音声を聞きとれるまで繰り返し聞いたり、それをマネして声に出す練習を徹底的にする必要があります)
7.授業で先生の話は理解できても、時間が経つと問題が解けません。
練習不足の典型的なパターンです。その場で分かっているだけでは、英語は身につきません。英語学習は、何度も同じことを繰り返し練習して、自分で使えるようになるまで練習する必要があります。
人間の脳は忘れるのが普通です。大切なのは、学校でも塾でも、その日の学習内容を自宅で復習すること。理解を再確認したら、次のような勉強が有効です。
・授業であつかった英文を何度も聞く(音声がある場合)
・授業であつかった英文を何度も書く
・教科書の練習問題をもう一度解きなおす
・ドリルで同じ文法項目の練習する
など、腹をくくって英語の勉強時間を確保しましょう。最初は毎日音読5分からでもいいです。そこから毎日英語はを30分勉強するなど、英語に向かうことが習慣になるように意識していきましょう。
8.学校の授業が早くてついていけません。
最初にトライしてほしいのが予習です。予習は次の英語授業の事前準備です。
【予習の仕方】
・新出単語(初めて出てくる単語)を辞書で調べて単語ノートに書く
・次に習うのはどんな英文かを眺め、試しに音読してみる
・英文を先にノートに書き写しておく
授業では予習で難しいと思ったところを、特に集中して聞くなど、事前の自宅学習と授業をつなげていくことで、授業での理解度が高まります。
そこまでして、ついていけなかったら、恥ずかしがらずに先生に相談しましょう。自分の家での勉強方法を伝えた上で、予習の仕方をアドバイスしてもらいましょう。
どうしても、理解のスピードが学校の授業と合わない場合は、集団の塾ではなく、個人指導の家庭教師スタイルがあっています。お父さん、お母さんに相談して、個人指導の先生を探してもらうのも一つの方法です。
9.学校とは別に家でも英語の勉強がしたいです。いい英語の先生をどうやって探したらいいですか?
口コミを参考に、塾や個人指導をしている先生を探すことになります。
先生と生徒には、人間同どうしの相性があります。最初に有料、無料にかかわらず、一度体験レッスンをお願いしてみるとよいです。
【先生を選ぶポイント】
①説明が分かりやすい
②コミュニケーションが心地よい
③生徒に考えさせたり、問題を解いたり答えさせる時間をしっかり取る(先生ばかり話している授業はよくありません)
10.留学したら英語が話せるようになりますか?
結論は必ずしも英語を話せるようにはなりません。
まず大前提として高校での留学は、中学レベルの英語は習得している必要があります。その上で、現地でホームステイをしたり、ルームメイトが現地の学生だったり、日常で英語を使う機会が多いと、今までの学びをアウトプットする機会となり、話せるようになっていきます。
同様に、大学以上の留学であれば高校レベルの英語を習得している必要があります。大学では授業でリーディングの課題が出るので、読むのもそこそこ速くなかったら授業についていくのが難しいです。事前のリーディング課題の内容について、自分の意見を言ったり、議論したりします。留学時にある程度の4技能(聞く・話す・読む・書く)の力がそろっていないと、留学先での時間がもったいないことになります。
結論として、上記で述べたような留学先で必要な英語力があれば、現地で英語を使用する機会に得ることで、会話力も伸びるというところでしょうか。日本で英語を勉強したくないから留学したいと考えるのは間違っています。むしろ、母国語の日本語で分からないことを質問できる状況で、できるところまで伸ばしてから留学するのがいいです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?こちらのコーナーで取り上げてほしい「英語学習についての質問」があれば、コメント欄にご記入ください。こちらの「よくある質問にお答えします!」コーナーの質問と答えを増やすかたちでご回答させていただきます。