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ドキドキそわそわな始業式前日

私が子どもの頃は、新年度が始まる始業式の前日や当日、大きな心の動きはなかった。別段、ドキドキすることもワクワクすることもなく、平然と参加していた。

息子たちは私と違い、2人とも緊張するタイプのようだ。
息子たちは、地元の公立校にお世話になっている。2023年度は、中2(新中3)長男は安定した不登校だが、ありがたいことに、オンラインで教室と自宅をつないで頂いており、自宅から毎日授業を受けている。

長男は小6の7月のある日、パタッと学校に行けなくなり、学校に行けない状態が続いている。私が不登校を完全に受け入れてから、エネルギーが溜まりだし、今はそれほど心配はしていない。

不登校の原因はHSC(超繊細な子ども)で、周りにあわせるのに疲れてしまったのだろう。一瞬もぬけの殻のようになり、母親の直感で「ウツっぽいな。無理をさせないでおこう」と思った。(うつの場合は長期スパンで見守るのがよい)私の勘では、中学には一歩も踏み入れないまま中学を卒業する気がしている。

そんな彼でも、担任が変わるため、最初はドキドキしている。事前に新担任から母親の私に連絡があり、始業式当日に使用する新しいクラスのZOOMに入るパスワードを教えてくださった。始業式当日に、オンラインで先生と息子が顔をあわせることになる。

小4(新小5)次男は2023年度は別室登校だった。別室とは、みんながいる教室ではなく、カウンセリング室などの空いている教室に登校するスタイルだ。

次男は、お兄ちゃんの不登校につられ、小2の3学期から不安定になった。小3の3学期は、クラス担任との相性もあり、完全に行かなくなった。小4はその流れで初日に学校に行けず、1年間教室で友達と授業を受けることはなかった。ものすごい照れ屋で、初日に行かなかったので、その後も恥ずかしくて行けなかったのだ。1学期、2学期、3学期と別室登校を続け、1学期は週2回からスタートし、3学期はほぼ毎日登校するようになった。

また、担任の先生のとりはからいで、1学期から同じ班のお友達が一緒に給食を食べに別室に来てくれる日があったり、3学期には理科実験室だけは、みんなと一緒に授業を受けられるようになった。心温まる毎日を過ごすことができて、心より先生や学校、お友達に感謝している。次男は「学校に行くのが嫌じゃない」とはっきり言うまでになった。

そんな次男は長らく教室に行っていないので、かなりドキドキしているようだ。本人の中でも行けるか行けないか、まだ分からないらしい。「母親ができることは、始業式のことを必要以上に考えさせないように、楽しく時間を
過ごすこと」だと思い、春休みは次男と時間を過ごすことを優先した。次男は料理好き、食べるのが大好きなので、食べることに関することが多くなる。

・マンション1階の集会室にある卓球台で卓球
・地下鉄が春休みの初日に延伸開業したので、新しく入った店舗の偵察と食事
・新しくできたバーガーキングでモバイルオーダーして家で味わう
・春休みの真ん中の週末に、家族4人で1泊2日で京丹後へ(美味しい魚が食べたいというリクエストに応じて、伊根➞網野➞舞鶴へ)
・小4の勉強でサボっていた漢字のお直しなど、勉強をほんの少し
・次男が朝ごはんを作ってくれるサポート(前夜の買い出しと、当日の助手)

春休みは完全自由に過ごさせていたので、遅寝遅起きの生活パターンになっていた。月曜日が始業式なので、本人に始業式にきちんと起きられるように時間を逆算して、土曜日の晩に何時に寝るかを決めてもらった。朝ごはんを作りたいからか、自分で7時頃に起きてきて、私のところに来たので、そこから一緒に朝ごはんを作った春休みの最終日。

次男が自分で考えて用意してくれた朝ご飯

母親として初めて味わうようになった、始業式前のドキドキ。あとは、なるようにしかならないのに、普段、神頼みをしない私も、今日ばかりは、明日次男が教室に行けるように、ご先祖様に集結していただき、力を貸してほしいと思うのだ。


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