ナポリタカオ

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ナポリタカオ

バーテンダー|放送作家を経て|コピーライター|書籍ライター|コンサルタント。広告制作は企業中心に幅広く。書籍は出版社の代筆依頼で企業経営論、医療、教育論、元極道の自伝、スピリチュアルなど50冊ほど。noteで小ネタやウイスキー・ジンの評価案内やってます。フォローなるべく返します✨

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  • ナポリタカオの小ネタ劇場

    ナポリタカオの小ネタオリジナル作品をまとめたマガジンです。登場人物のN氏とは著者・ナポリタカオ本人のことです。

  • ナポリタカオがご案内、世界のウイスキーやジン

    ナポリタカオは「ムギオ」名義で世界のウイスキーやジンを紹介するサイトも運営しています。物書きの弟子入り前にバーテンダーをしていたので、その体験からわかりやすい解説を心がけました。世界の地域別、銘柄の種類、特徴、テイスティング評価、一般の口コミまでご紹介。コスパの高いウイスキーやジンをお勧めしています。※アルコールに関する記事なので、未成年の方はご遠慮くださいね。

最近の記事

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自己紹介とサイトマップ

ナポリタカオの自己紹介です ご訪問いただき、誠にありがとうございます。ナポリタカオと申します。 私はフリーランスの放送作家の師匠に弟子入りして、ラジオやテレビのバラエティー、お笑い、スポーツ、旅番組などの構成作家を経験したあとに、コピーライターとなりました。 その後、一般書籍の編集(ゴーストライター)もやるようになり、幅広い分野の本を書いてきました。 また、広告・出版の現場経験を活かして、企業・個人の方が公式サイトで発信するためのサイト構成、文章の添削などのコンサルティ

    • 誰もいない部屋の泣き声

      無人の部屋で語りかけてくる存在は留守番電話の用件を再生すれば、相手のメッセージが聞こえてくるのは当然だ。しかし、用件が入っていないのに声が聞こえてきたら・・・。 ある冬の夜。N氏は書籍の取材を終えて、自宅にもどった。 留守番電話の横にカバンを置いて、風呂に入ってテレビをつける。買ってきたウイスキーを飲み、酔いがほどよくまわったころである。 なにやらボソボソと音がしているのに気づいた。ん?テレビを消してみる。 耳をすますと、人の声だ。となりや階下の住人ではないようだ。音

      • 老人会バス旅行、寿司屋のホラー

        ※この話は前回から続いています。 ツネさんにほたての貝紐が!老人会のバスは無事に東京の目的地に到着した。 昼になり、一行はある寿司屋で寿司を堪能。 メンバーのひとり、ツネさんも寿司をむさぼっていたのだが、 ふと、前歯になにかが引っ掛かった。 「ああ、邪魔くさいねえ。なんだね、これは?」 指で引っ張って確認してみると、ほたての貝紐である。 「あ~年とると、すきっ歯になってよくはさまるよ。やんなっちゃうねえ、ほんとうに!」 彼女は貝紐を指でつまむと、前歯からギュッと強引に

        • 東名高速、緊迫の老人会バス旅行

          トヨさんの忘れ物 コロナ流行前のお話。 静岡県のある小さな地方都市。平均年齢75歳のお年寄りばかりが十人ほど集まる旅行グループがある。 彼らは積み立てた資金で年1回、国内のバス旅行をするのが習わしだ。しかし、顔を合わすメンバーは年とともに少なくなっていく。 お仲間がお墓に入ってしまうからだ。 今年も生き残ったメンバーは東京行きのバス旅行を決行したのだが、バスが高速道路を走っているときだった。 突然、80歳のトヨさん(仮名)が叫んだ。 「入れ歯!入れ歯がない!うちに

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        記事

          スーパーマーケットのテロリストじゃないほうの人

          ※この話は前回から続いています。 今日はなんだか清潔に買いたい欲求スーパーのネギ。自分が買ったこのネギも、考えてみればいろんな買い物客に触られたあとじゃないか。 棚からなくなればマメに補てんされる。何十、何百人に触られたわけではないのかもしれない。 しかし、残り少ない状態だったから、少なくとも数人には一度手にとられているんじゃないだろうか。よく品定めしてから放り投げて返す主婦をよく見るし。 思えば、不潔じゃないか?と心配しながらも、対処のしようがないとこれまでは黙って

          スーパーマーケットのテロリストじゃないほうの人

          スーパーマーケットのテロリスト

          食料品とのソーシャルディスタンス数年前、世田谷区内のあるスーパー。 N氏は50歳前後に見えるオジサンが、自分の鼻をいじりながらどこかソワソワと歩いているのを目撃した。 遠慮せずにはっきり書けば、鼻クソをほじりながら歩いていたのだ。 彼はふと、自分の買い物カゴの中の食パンに目をやる。そして、何を思ったのか、急にUターンして食パン売り場へもどった。 イヤな予感はすぐに的中。オジサンは鼻クソをほじった右手で一度カゴに入れた食パンをもどし、別のメーカーの食パンを入れ直したのだ

          スーパーマーケットのテロリスト

          情けないカネ貸しを嘆くカネ貸したち

          問題人物についての概略紹介数年前、夕暮れのドトール。 30代の社員数人と50代の社長の会話が店内に響いていた。 社長「まったく山田(仮名)のヤツ、どうしようもねえよなあ。    あっちこっちからカネ借りまくって、    ニッチもサッチもいかねえってのに」 社員A「あの人はこっちから金ひっぱっておいて、    自分のお客に貸しちゃうんですからね。    相手がほっとする顔を見るのが好きらしいんですよ」 社長「いくら利息が取れるからって言うけど、    考え方がまだバブルなんだ

          情けないカネ貸しを嘆くカネ貸したち

          禁断のメモとアディショナルタイムの恐怖

          ※この話は前回から続いています。 スタメンに入らないメンバーへの疑惑サッカーワールドカップのテレビ中継「日本代表 対 オーストラリア代表(男子)」の録画を再生する直前、嫌なものを見てしまった。 母親が乱雑に走り書きした、備忘録のメモ。 「2、オナイウ阿道、オナイウ阿道、古橋亨梧、古橋亨梧、アディショナルタイム、アディショナルタイム、オウンゴール、オウンゴール、浅野拓磨、浅野拓磨、長友」 あちこちに書き殴られている。どの順番でこれが起きたのか、わからない。 オーストラ

          禁断のメモとアディショナルタイムの恐怖

          サッカー日本代表戦と禁断のメモ

          老境に抗い、老人はメモをとる老人にとってニュースがわかりづらい時代になってしまった。 横文字の氾濫。次から次へと世間を踊り狂っては、短い生命で消えゆく言葉。怪しい知識人が生みだす、必要のない流行語。 N氏の母親もまた、氾濫する言葉についていけなくない老人のひとりだ。さらに、老化現象も追い打ちをかけている。 いつからか、彼女は新しい言葉を記憶になんとかとどめようと、テレビを見ながら繰り返し、思いつくままにメモをとるようになった。 「キャピタルゲイン、キャピタルゲイン、親

          サッカー日本代表戦と禁断のメモ

          ガジローの本当の災難

          ※この話は前回から続いています。 ささやかなプレゼント亡くなったハチローになにかしてあげられることはないかと考えた妻は、妙案を思いついて夫に話した。 「明日、火葬場にもっていくっていってたわよね、奥さん」 「ああ」 「ダンボールでかわいい棺をつくってあげようかしら」 「犬用の棺桶なんていらないだろ。やめとけ、やめとけ」 「冷たい人ね、そういうわけにはいかないわよ」 棺桶をつくるにあたって、適当な大きさのダンボールを用意した妻。レースとたくさんの花をあしらった。 「棺の

          ガジローの本当の災難

          ガジローの災難

          ガジローがいない・・もしかして ある地方都市でささやかに小売業を営む60代の夫婦の話である。妻は午後から愛犬、ガジローの姿が見えないのが気になっていた。 「どこに行っちゃったのかしら。2階にいればいいんだけど……」 ガジローは来客が店の自動ドアを開けると脱走してしまい、行方をくらましてしまう習性がある。 店は大通りの四つ角にあるため、何キロも離れた場所を放浪したあげく、帰り道で車にはねられてしまい、うしろ足を手術したこともあった。 当日の夕方だった。妻は近所のマサルさ

          ガジローの災難

          上野のミイラと家庭に疲れた女

          ※この話は前回から続いています。 ミイラの前でおしゃべり男上野のミイラ展第2幕。N氏がガラスで囲われたミイラを鑑賞していると、横にふたりの子どもを連れた30代半ばくらいの夫婦が現れた。 近所の公園に家族で遊びに出かけて、そのノリで買い出しにやってきたような雰囲気。つまり、とてもラフなスタイル。 ミイラ展は暗がりばかりなのでどうでもいいものの、ラフすぎて館内で浮いている。 そしてダンナはおしゃべりだった。美術館でもときどきこんなオバちゃんがいる。「あたしは才能ないし、こ

          上野のミイラと家庭に疲れた女

          上野のミイラでチュイチュイ事件

          ミイラ展の暗がりに金髪夫婦 最近、日本の美術館でミイラ展ばかりやっているのはなぜだろう。これはコロナが発生する、はるか10年以上も昔の話。 N氏が「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」を観賞するために東京・上野の国立科学博物館へ出かけたときのことである。 実はこれを一回見てから、いろんな意味でもうミイラはいいかと思って、ミイラ展は行っていないのだ。 この日の見どころは3D映像。映像を観る前に美術展フロアーにある別室で待たされるというディズニーランドのようなシステムだった

          上野のミイラでチュイチュイ事件

          探し物がわからない男

          私の探し物はなんですか? あ~時間がない、早く取材いかなきゃ。 ちょっと待った。さっき、オレ何かやっておかなきゃって、強烈に思ったよな。なんだっけ?たしか、昨夜もやっておこうとして忘れたんだ。 いったい、なんだったんだ……やっておかないと大変なことになる気がする。 外へ出たついでに買ってくるものがあったのかな。薬局?トイレットペーパーならまだある。シャンプー、リンス、石鹸……大丈夫だ。じゃあ、なんなんだ? たいしたモノじゃないのかな、こんなに思い出せないなんて。だけど

          探し物がわからない男

          猫と犬の抗争

          本編は猫と帽子の創作コンテスト(えぴさん)において、「白ショートショート賞」を受賞しました。ありがとうございました。 侵入者の前に立ちはだかる者日本のある小さな町で暮らす、A家のニャー子(仮名)は夜遊びが好きだ。 だが、飼い主から夜8時から朝5時までは外出を禁止されているため、朝になって開放されると外へ飛び出して行く。 お気に入りは、となりのB家の納屋である。ところが、その納屋にたどり着く前に外で番犬が待ちかまえている。 今日もニャー子は忍び足でA家の茂みから、B家を

          猫と犬の抗争

          負け犬の心をなぶる街頭ビンゴ大会

          ※この話は前回から続いています。 ビンゴ1位を当てた持ってる男 30代半ばくらいの茶髪の男が、カードを高々と掲げている。人のいいホリエモンといった雰囲気だ。運を持ってる男。 えっ、もう当たったの?! ビンゴの餌に吸い寄せられた群衆が、ドロドロした羨望の眼差しを茶髪の男に向ける。まわりの人間は彼が掲げたカードを覗き込んだ。 彼は小走りに主催者のもとへ向かった。照れくさいのか、人混みをペコペコしながら進み、ありがたく空気清浄機を受け取っている。 ふと、猜疑心が心をよぎる

          負け犬の心をなぶる街頭ビンゴ大会