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ヨガインストラクターのための指導ポイント

ヨガ指導におけるヒントや有益な知識情報をお伝えします。特にヨガの解剖学や安全安心な指導への情報を中心にお送りします。
ヨガの解剖学の第一人者直伝のヨガ指導のポイントをお伝えします。他ではあまり伝えない内容もここではお…
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2020年10月の記事一覧

シャヴァーサナは死ぬ予行練習

シャヴァーサナは死ぬ予行練習

リラックスポーズのシャヴァーサナ(仰向けのリラックスポーズ)は、クラスの始めや終わりに行うことが多いですが、最後に行う場合には、僕はただのリラックスではなく、死ぬ準備として捉えています。

人生の中でいちばんの恐怖とはなんでしょうか?

「死」ですよね。誰もが、必然的にくる最後。でも誰もが避けたいと思っているもの。そして死は経験する時が、人生で最初で最後という一度きりの体験です。

恐怖は未知であ

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ヨガシナジーWSのシェア

ヨガシナジーWSのシェア

10/11にヨガシナジーのWSを行いました。

僕の担当は背骨と肩甲骨のつながりと、ヨガシナジーの中での繋がりの実践と解説です。

45分と短い時間でしたが、ポイントを絞って、レジュメでイメージを補填しながら進めましたので、比較的理解していいただけたのではないでしょうか。

今回は、マガジンの購読者限定でその内容をシェアします。

矛盾だらけのヨガインストラクション

矛盾だらけのヨガインストラクション

「手を強く上げながら、でも肩甲骨はしっかりと下げてぇ。」

「脚を大きく開きながら、でも中心に寄せて安定を作ってぇ。」

、、、?何言ってんのか分からないです、、、。手を上げるなら伸ばすでしょ。脚開くなら寄せないで開くでしょ、、、。

でもうこういうインストラクションをする方多いんですよね、、、。

機能解剖学の理解のない、何となく自分の感覚を中途半端に伝えるとこうなってしまうんですよね。

【説

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「〇〇してもいいでしょうか?」「〇〇はいけないでしょうか?」頭で答えを出そうとする方へ

「〇〇してもいいでしょうか?」「〇〇はいけないでしょうか?」頭で答えを出そうとする方へ

ヨガの指導中によく質問されることに、以下のようなものがあります。

「首がつらいんですけど、上を見なくてもいいのですか?」
「手が辛いんですけど、下げちゃいけないですよね?」
「体がきついんですけどやり続けるとよくなりますか?」

今日も聞かれました。

僕は初回の人がいる場合は、クラスのはじめに次のような注意点を話します。

「無理やりに我慢してポーズをとるのは控えましょう。」
「呼吸が止まった

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左右差について、なぜ気になるのか

左右差について、なぜ気になるのか

よくヨガの指導をしていると、以下のような意見を聞きます。

「右の股関節は開くのですが、左はどうもダメで、、、。」
「左は楽なんですが、右肩がいうこと聞いてくれないんですよね、、、。」

つまり左右差を気にされる方がたくさんいます。

気になりますよね、確かに。でも、左右差はぶっちゃけあってはいけないものなのでしょうか?

【必然の左右差】左右差は、実は馬などの四足動物にもあります。走り始める足が

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みんな違ってみんないい〜肯定の概念で〜

みんな違ってみんないい〜肯定の概念で〜

ヨガをしていると、伝統的なヨガ、近代的なヨガ、流派という分類が出てきます。古典文献に則ったヨガを伝統的ヨガといい、クリシュナマチャリヤ以降を近代的ヨガと言います。

そして、グルの数ほど様々な流派が存在して、それぞれの教義があり、それぞれのヨガの目的や人生や哲学的な正しさを掲げています。

それはそれでいいのですが、どうしても否定し合うような場面に出会ってしまうこともあります。

そういう僕もある

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