芳乃直紀

公立中学の講師。日々の生活の中で心が動いたことや記録したいことを文章にしていきます。

芳乃直紀

公立中学の講師。日々の生活の中で心が動いたことや記録したいことを文章にしていきます。

最近の記事

成長は何に規定されるか?

生徒を指導するに当たり「成長」とは何に規定されるのかということを時々考えます. 以前、お世話になっている教師サークルの代表の先生から聞いた言葉は 「成長は実力でなく環境である」 とおっしゃっていました. 「個人の努力はたかが知れている.だからこそ環境を変えることによってのみ、人は成長できる.本を読んだり、人に会いに行ったりする.成長を規定するのはどれだけ環境を変え、ステップアップしてきたかである」 とご指導をいただきました. 自分の力だけでは力は伸ばせないから、本を読んだり、

    • 書道展と映画視聴

      先日、教え子から「高校の書道展やるので見に来てください」とお誘いを受けたので時間もあったので顔を出してきた。 書道は嗜んだことはないのだが、行ってみるとなかなか味があってよかった。 というよりも、高校生が「一生懸命書いたんだろうな」と思わせてくれる作品が多かったという側面が大きかった気がする。 やはり、学生の頑張りを見るというのが私は好きなのかもしれない。 実際に行ってみたら、教え子が案内係をしていたのでそのまま案内してもらうことに。 少し成長した教え子に会ったのはとてもよか

      • 年始の楽しみは年賀状

        昨年末、ハガキ代が値上がりして今年から83円になるなんと言う話が我が家で話題になりました。 家族でも年賀状をやめようかなと言う話が出ていたのですが、自分個人としては出し続けようかなぁと考えています。 それは、やはり手紙という文化が好きだというところもあるのですがそれ以上に卒業生の活躍がわかるというのが嬉しいというのが大きいでしょう。 今年の年賀状でも、短大に進学が決まったという報告を始めさまざまな報告があった。 進学先の高校で勉強や部活に頑張っている姿。今年から社会人になる

        • 2023年読んでよかった本

          いよいよ大晦日。 尊敬する先生の配信を観てこの記事を書きたくなりました。 私が今年読んでよかった本は、2冊あります。 まず1冊目 「世界でいちばん透きとおった物語」(杉井光 新潮文庫) 作家の父親を失った主人公が、父の遺稿を探す物語です。 でも、この本の凄さはストーリーだけではなく・・・・・・。 紙の書籍の新しい可能性を感じた一冊でした。 そして2冊目 「一線の湖」(砥上裕將 講談社) 「線は僕を描く」の続編。前作から2年後、主人公の青山霜介がついに自分の過去と水墨画と向

        成長は何に規定されるか?

          理由

          今年は話題になっている漫画を読む機会に恵まれました。 「ONE PIECE」「夏目友人帳」・・・私が学生時代から人気の作品です。 これらの作品に触れて思ったことは、「人気の作品には理由がある」ということです。 人気には人気なりの理由があります。 物語、登場人物といった目に見えることから目には見えない何かであったり様々です。 しかし、何かしらの理由があるからこそ長く愛されるのでしょう。 そして、これらは私たちの行動も同じかもしれません。 様々な活動において応援される人というの

          細く長く

          先日、所属する教師サークルで模擬授業に挑戦した。 久しぶりの模擬授業 テーマは「合同な図形の証明」 10月に参加したセミナーの学びをふまえての授業である。 結果は散々だった。 指示の曖昧さ、ワークシートではどこに何を書けばいいのか、発問の意図、様々な課題が上がった。 しかし、不思議と落ち込む気分になれなかった。 逆に、「あぁ、これが俺に落ちていた視点なのか」と気づかせてもらえたというありがたさを感じた。 これも、ここ数年とはいえ学んできたからだろうか。 未熟な自分に様々な指導

          行事の価値

          勤務校では先日合唱祭が行われました。 多くの学校がこの時期ではないでしょうか? 私は比較的行事で盛り上がらない人間なのですが、行事は生徒が大きく成長するきっかけになるということも知っています。 なので、一概に嫌いとは言えない今日この頃。 先日、通級の授業である生徒がこんな振り返りをしていました。 ⬛︎ ステージに立つ前けど、終わったらすごく楽しかった 合唱祭前は、当日は休みたいと言っていた生徒。ステージに立っただけで偉い!その勇気を出せるのは行事だけかもしれません。 (本当

          行事の価値

          挑戦

          先日、数学に授業に関するセミナーを会場で受講してきた。 テーマは「図形の証明指導」 多くの実践家の先生方の模擬授業を受け、「あぁこうすればいいのか」と勉強になるシーンがたくさんあった。 そして、メイン講師である井上好文先生の講座での出来事だ。 「教科書のこの部分、どうやって授業しようか?」 と問いかけがあった。 それは、「上の文で、仮定と結論を答えなさい」という部分。 「どうするかなぁ」そう考えていると、井上先生から「今日模擬授業していない人起立」 その言葉に、思わず立ち上

          最後まで諦めないから応援される

          中学校の現場では今の時期、新人体育大会(以下新人戦)の季節である。 私が勤める自治体でも先日、新人戦が行われた。 私は、バスケットボール部の顧問を務めるので引率と役員として大会運営に関わった。 今回、私は男子と女子の監督を行った。これは女子部の顧問の先生が体調を崩されたためピンチヒッターとして私が関わることとなったのだ。 そんな中、練習に数度しか顔を出していない私が監督席に立つことを受け入れて不貞腐れることなく最後まで試合に取り組んでいた。その姿はとても素敵だった。 試合結

          最後まで諦めないから応援される

          授業

          「数学は今はそんなに嫌いじゃないんですよね」 これは、先日通級の授業で生徒に言われた言葉だ。 その生徒は、数学が苦手で入学当初は「算数・数学なんて嫌い」と言っていたのが印象的な生徒であった。 自立活動の環境調整と自己肯定感の醸成を目的として必要なときに授業内で10分間のパーツとして数学の授業をしてきた。 また、必要に応じて解説動画付きのプリントも配布をしてきた。 これも環境調整の一部だ。 担当の先生と連携をとりながら進めた支援のおかげもあってか、上記のような言葉が生まれたのだ

          今月買ってよかったもの

          YouTubeで好きな動画の一つに「今月買ってよかったもの」といった動画が割と好きで、その動画に触発されて散財することもしばしば。 そして、今回はその動画に触発されて夏らしい(?)もので今月買ってよかったもので記事を書こうと思ったしだいです。 能書はさておき、今月買ってよかったのはBEAVERLABさんのスマート天体望遠鏡 マクアケで支援した形で購入したのですが、これがとても良いかった。 焦点距離が500mm、口径が82mmと比較的良いスペックを持ち、重さが 3.4kgと

          今月買ってよかったもの

          学校図書館

          先日、関東地区学校図書館研究大会川越大会に参加してきました。 今年の基調講演は辻村深月先生でとても勉強になるお話でした。 ーーーーーーーーーーーー 本離れについて  窓口が増えてきたことで、本に行く前に動画やゲームに行くことが目につく。ただ、昔から本を読む人は読むし、読まない人は読まないのではないか。本は楽しいから読むという思いが大切である。  本離れを強調しすぎることは危険である。大切なのは子どもたちにタイミングときっかけをたくさん用意してあげること。そして、いつか渡した

          学校図書館

          理想のバックパック

          少し、間が空いてしまい久しぶりの更新です。 今回は、理想のバックパックを入手したのでそのレビューを。 今回紹介するのは、ガジェット系YouTuberの堀口氏と同じく平岡氏が立ち上げだdripという会社が作成したFLOOR PACK Flexというバックパック。 2階建て構造のバックパックで、1階部分はカメラバックとして使えるというものです。 私は、1階部分にCanonのEOS Kiss X10 に18-135mmのEFレンズと50mmのEFレンズとガジェットポーチを入れてい

          理想のバックパック

          私が学ぶことを意識し始めたのは、いつのころだったか・・・・・・ 実は、大人になってからかもしれない。 中学高校は、なんとなくで勉強していたと思う。 だから、どんなことをしていたのかは全然記憶ない。 大学の頃も、意識して勉強した記憶はない。すごく勿体無いことをしたと思う。 大学院の頃は、自分の研究のことは必死に取り組んだのでよく覚えているが、他の授業の内容は覚えていない。 なんとも勿体無いことをした。 自分が本格的に学び始めたのは教員になってからだろう。 数年前から教師サーク

          教え方と映画鑑賞

          5月12日。私の所属する教師サークルで教え方セミナーを開催した。 その教え方セミナーの趣旨は ・学びを求めている若い先生方との出会いの場を作ること ・サークル員の学びの発表と授業力の向上 であると私は考えている。 もちろん、私も講座を1つ持たせていただいた。 テーマは特別支援教育で、「効果的な褒め方」について話をさせていただいた。 結果としては、個人的には不服が残る発表であった。 自分のサイト(スライドの順番)を失念したり、スピーカーとPCがテストではつなげたのに、本番で接続

          教え方と映画鑑賞

          思い出

          今週はGWということで、いろいろなことがあった。 月曜日→職員会議の司会をやる人がいないということで、急遽司会を拝命。それなりの数の議題があったが、なんとか17時までに終わらせる。 火曜日→午前中、授業を普通に行い何事もなく終わる。 水曜日→男子バスケットボール部遠征1→ 一番最初に勤めた学校に遠征。全試合審判をやりきる。合間に、卒業生と再会。4名ほどの卒業生と5分間思い出話に花を咲かせた。 木曜日→男子バスケットボール部遠征2→市内の中学校へ遠征。こちらも最後の試合以外は