マガジンのカバー画像

日々のつれづれ忘備録

100
運営しているクリエイター

2016年3月の記事一覧

生粋の猫舌なので。

実はこっそりと、「毎日書く」という最初に決めたルールを、さぼりさぼりしている。

ブログを書こうと決めて、あまり縛りすぎると続かないからと、最低限設定したルールは二つ。「毎日書く」と「断言する」だ。私はすぐに逡巡してしまうタイプで、煮え切らない。「〜かもしれない」と言いがちの人間で、しかし、そういった逃げ場を作った文章がつまらないということも承知している。だから、あえてルールとして自分に強制してみ

もっとみる

単純接触の…

クラスメイトや同じ職場のひとに恋心を抱きやすいのは、心理学的にも妥当らしい。単純接触効果の原理という話を、随分と前に、誰かから聞いた。

「嫌いじゃないから続けてる」

仕事や恋人に対して放つこの言葉は、おおかたこの原理によるものなのではないかな、と最近思う。毎日毎日接触し続けてるものを、心底嫌うって、たぶん思っている以上に面倒くさい。

かけがえのない、代替のきかないものなどない、と私が信じるの

もっとみる

大丈夫だよ、と心をもみほぐす存在

コラムを連載させていただくことになった。テレビを見ていて思ったことや感じたことを、私の視点と言葉で書かせていただく機会を得たのだ。ありがたいことである。

【コラム】「ももいろクローバーZ」マネージャー、川上アキラ氏に学ぶ”編集者の姿”

同番組内、川上氏が「”できない”という言葉で入らせたくないんです」という旨を言った。

何を話しても、否定で入る人間というのはいる。「でも……」「そうは言うけど

もっとみる

暇な外野の叫び声

この間、タクシーの運転手に「春は人身事故が増えるんですよ」と言われた。真偽についてはわからないけど、確かに最近多いなあと思う。(ちなみに意外と自殺による人身事故って少ないらしい。あくまで、らしい、だけど。)

朝早く、「電車止まってるらしいよ」と起こされた。ただ、随分と早い時間だったし、大して影響はないだろうと二度寝。人身事故から数時間後に駅に行ったら、まだ各駅のみの振替輸送で、多くの人が電車にす

もっとみる

言わない言葉が私をつくる

口汚く罵ることって、誰にでも出来ることだ。ネットでの誹謗中傷もそうだし、陰口もそう、匿名じゃなくて直接言うのだってそう。特に、傷つきやすいひとは、普段から傷つくということばかり考えているから、その分鋭い言葉の刃をつきつける力があるとも思う。

以前、ひと悶着あった夜、酒を飲みながら友人に愚痴をこぼした。こぼした、というよりも、思い返せば、まあ随分と汚い言葉でまくし立てていたようにも思う。

ただ、

もっとみる

退路という保険が私を忘れっぽくさせる

一人暮らしを初めて9ヵ月ほど。自分の住んでる家の住所を、未だにそらで言えない。住所を書く機会というのは毎日のようにあるのに、毎度毎度郵便番号を検索し、住所を入力したメモを開く。我ながらめんどくさいなと思う。

忘れっぽい、と言いつつ、長いこと脳内に残り続ける知識というのがある。私でいえば、大学受験で覚えた英単語や、卒論で用いた作品や参考文献、仕事を始めてからだと、いままで取材した内容、など。

もっとみる

ボジョレーヌーボのようなクセのないつぶやき

お酒が好きで、特にビール、赤ワイン、焼酎あたりは水のように飲める。特に赤ワインは、重たいやつがいい。飲んでズシンとくる感じが、心地よいのだ。私がお酒に求める快感はそこにある。

だから、ボジョレーヌーボは、わりとあっさりとしているので、特段感動した覚えはない。毎年昨年の美味しさをうわまわるコピーに沸き立つが、私にとっては、クセのない、ただただ飲みやすいワインだ。

ブログを書くようになって、シーソ

もっとみる

可能性って悪魔である

師をもつこと、について最近考える。特に私は特定のライターや編集者について仕事を学んできたというわけではないから、師をもち精進しているライターを見ると少し焦る気持ちが生まれたりもする。それはたぶん、彼らには明確な方向性および目的地がハッキリしているように見えるからだろう。

私淑、についても考える。つまり、直接教えを受けるわけではないが、心の中で師をもつということ。これは、いる。沢木耕太郎や村上春樹

もっとみる

春は誤解と傲慢でできている

ここ数日、ずっと咳が止まらない。日に何度も発作がおきるから、仕事どころじゃないので病院に行った。しかし、医者曰く「喉も心臓の音も綺麗」だそうで、血液検査だけして、来週結果が出るまでにと4種類の薬をいただいた。

いただいた薬を飲んで3日ほど経つけど、思ったほど効果はない。やっぱり咳は止まらない。ただ、不思議なことに、あれだけ花粉だ花粉だと苦しんでいたくしゃみと鼻づまりの方が、嘘のように消え去った。

もっとみる

ソロバンも使えない若者は

〝若気〟とは、〝許せないこと〟だ、と最近思う。それはつまり損得勘定ができないということだ。許さないというのは、忘れないということで、忘れないということは相手をずっと無料で心の中に住まわせてあげるということでもあるのだから。

…分かっちゃいるけどやめられないのも事実だ。そして分かっちゃいるけどやめられないものというのは、大概体に悪いもの。(煙草しかりジャンクフードしかりSNSしかり…)結論から言え

もっとみる
酸いも甘いも知りたくて

酸いも甘いも知りたくて

私は、たぶん人一倍"誘惑"に弱い。とてつもなく我慢弱い。最近にいたっては、ライターという職を得てから、「ネタになるかもしれないから」という大義名分もできてしまい、なんだか面白そうなお誘いには二つ返事で答えていた。「フットワークが軽い」なんて言えば聞こえはいいけれど、正直なところ、自分のしたことをかえりみると、どうしても"幼稚さ"が垣間見えて恥ずかしくなる瞬間が多い。

公開前から気になりつつもなか

もっとみる
清々しく、軽やかに

清々しく、軽やかに

プール通いを始めてどれくらいだろう。もう2ヶ月くらいはたったんだろうか。

いまだに息継ぎができない。

25メートル1本を泳ぐ間に、4〜5回は足をつく。息継ぎをしようとすれば決まって沈むし、もう半ば諦めている。

周りを見ると、同じ生物か?と思うくらいに、みな軽やかに延々と泳いでいる。私も頭の中では、ああいう感じに泳いでいるはずなんだけど、イメージトレーニングだけは立派にできているんだけど、いざ

もっとみる
手にもつ卵を腐らす前に

手にもつ卵を腐らす前に

マイナビウーマンで、連載企画【田中里奈と学ぶ投資家への道】が始まった。私はライターとして取材・執筆を担当している。FP風呂内先生のもと、田中里奈ちゃんが投資について1から学び、実際に投資家デビューをする道のりを追う。前職(税理士事務所のブックライター)を辞めてフリーになり半年、初めてのマネー系のお仕事だ。

前いた税理士事務所も、どちらかというと資産運用について学ぶ機会が多く、そういう環境にいたせ

もっとみる
「遠くに行く」ということ

「遠くに行く」ということ

この間、経済感覚のまるで違う相手と飲みに行った。お酒が好きなんだよね、と言ってもレベルが違う。私がKALDIで買える1000円のワインで満足できているのに対して、彼は名前も聞いたことがない銘柄のものばかり並び立てる。傘忘れないようにと言うと、「まあ別にいらないけど」と言うし(けっこう良さそうな傘だった)、1駅分の距離をタクシーで来ようとし(止めた)、2駅分の距離をタクシーで帰った(無言で見送った)

もっとみる