単純接触の…

クラスメイトや同じ職場のひとに恋心を抱きやすいのは、心理学的にも妥当らしい。単純接触効果の原理という話を、随分と前に、誰かから聞いた。

「嫌いじゃないから続けてる」

仕事や恋人に対して放つこの言葉は、おおかたこの原理によるものなのではないかな、と最近思う。毎日毎日接触し続けてるものを、心底嫌うって、たぶん思っている以上に面倒くさい。

かけがえのない、代替のきかないものなどない、と私が信じるのは、そういうところからだ。すべては代替可能だ、と思うし、そうあってほしい、とも思う。

「何の仕事をしても結局は一緒なのよ」と以前テレビ番組でマツコが言っていた。「誰と結婚したって、結局は同じなんだよ」と父親が飲みながらこぼした。いずれにしても、自分がそれとどう向き合い成長していくのか、だけなのだと。

父親にその発言をされた時は、「夢がないなあ」とがっかりしてしまったけど、最近は、逆に「実は夢があることなんじゃないか」と思うようになった。

自分の認識次第で世界はガラリと変わる。取り返しのつかないことなど何もなく、幸せになろうと思えばいくらでもなれる。そこに他者の存在は寄与しない。ただ自分が更新されていくばかりなのだ。

いまいち考えがまとまらないうちに書いてしまったけど、なんだか私の中でしっくりきつつあることなので記してみた。

ちなみに、単純接触効果の原理の話をすれば、「猫を飼う」という想いを絶やさないために暇さえあればペットショップに通っている。

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