ソロバンも使えない若者は

〝若気〟とは、〝許せないこと〟だ、と最近思う。それはつまり損得勘定ができないということだ。許さないというのは、忘れないということで、忘れないということは相手をずっと無料で心の中に住まわせてあげるということでもあるのだから。

…分かっちゃいるけどやめられないのも事実だ。そして分かっちゃいるけどやめられないものというのは、大概体に悪いもの。(煙草しかりジャンクフードしかりSNSしかり…)結論から言えば、やめた方が絶対に身のためだ。

頻繁に「かわいそう」と言ってくるひとに対しての不快感がかき消えず、何時間も腹の底でグラグラと何かを煮ていた自分に気付き、考えてみた。

「キャロル」のテレーズが、理解のない恋人を許せなかったように、自分を正しく理解してくれないと怒るのは、恥ずかしながら、思春期をまだ抜け出せていない証拠でもある。

なんとか自分の中の若気と折り合いをつけたいなあ、と思う今日この頃。もうすぐアラサーと言われる世代に突入するわけですから、年相応の思考回路は欲しいものなのです。

…ただまあ、と言いつつ、他人に対して「かわいそう」なんて言っちゃうひとも、それはそれでやばくない?とは思うのだけど。

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