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ようおこし(短めnote)

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ようこそいらっしゃいまし。 お茶とお菓子をお出しするような感じで、今まで書いた中でも(多分)1000字前後の短めのnoteを集めました。初めましての方も、そうでない方も。
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2020年11月の記事一覧

路上の寧静

路上の寧静

大分駅前地下道には、今日もギターを掻き鳴らす路上ミュージシャンと、そんな彼ら彼女らの歌を心の拠り所とする者たちが屯している。私もその一人だ。

ここには、安らぎがある。
学校に居場所がなく、家にもまだ帰りたくない。そんな自分もここは受容してくれる。

それでいて、情熱もある。
旋律となって繰り出される言葉はエネルギーに満ち、心はそれぞれのステージを見据えている。
いつか自分もあの場所へ行けるだろう

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生きるを楽しむ

生きるを楽しむ

ある日。
値下げコーナーにて見つけた、コロンとしたフォルムのお椀。

かわいいなぁ。
手に取り、くるっと底を反して値段を確認する。
300円。少し迷う。家族分買うとなると1500円か。

普段うちで使っている食器はというと、私が一人暮らしをするときに実家から持ち出した食器と、主に100均で買い足した食器。そしてお義母さんの代から使われている食器たち。
統一感はなく、あり合わせで、ちぐはぐだ。

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母のりんごとお弁当

母は褒め上手だ。
よく私が描いた絵を褒めてくれた。優しい子だと言ってくれた。私が作った料理やお菓子をおいしいと食べてくれた。

そんな母は私が高3のときに家を出て行ってしまった。経済力のある父に私と弟を託して。

離婚後も、たまにお惣菜やりんごを持って母はうちを訪ねた。なぜりんご?と不思議だったけれど、「林檎が赤くなると医者が青くなる」と言われるように、私たちの健康を祈っていたのかもしれない。

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已己巳己な父娘

已己巳己な父娘

父は名前に巳の字を含む。
あれ?己だったかな。いや、巳で合ってるか。
いつも、どっちだったっけと悩んでしまう。実の父の名前なのにな。

「お父さん似だね」と言われるがまま、自分はお父さん似なんだと思っていた幼少期。僅かな反発心を抱くようになったのはいつの頃だろうか。

高3の冬、両親の離婚が決まった。
「お父さんは自分で決めたことはちゃんとする人やけん」という母の言葉通り、父は一通りの家事をこなし

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