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風星座それぞれの立ち位置が太宰治で見えた気がする話

私は恥ずかしながら、太宰治を良く知らない。
作品も「走れメロス」くらいしか読んでいない。

本を読むのは好きなのだが、私は文学そのものと言うよりは、物語を愛しているのだと感じる。
小難しい事など、遥か彼方に追いやって、物語の世界で、遊んでいたい。
それで決まり事が破滅したとして、なんの問題があるのだろうか。
物語は紙の中に閉じ込められているのだから、それはそれで、いいではないか。
などと言い訳をして、触れていない作品は多い。

と、、、私の話はいい。

太宰、太宰治の話をしよう。いや、風星座の話か。
太宰治ファンだとかアンチだとか、星占い信者とかアンチ、という画面の前の武闘派の人には向かない話だと思うのでお帰りいただきたい。

読めば、時間が無駄になることでしょう。賢い貴方は、そんな愚かな事はしないと私は思いたい。

あぁ、いつもの面々は時間があればお付き合いください。
訪れたそこのあなたも。
武闘派でなければ、ファンもアンチも、なにもかも、いらっしゃいませ。


文豪『太宰治』を語る事は出来ない。

私が書くのは双子座という、可愛い風の星座に位置する一人の男が愛したであろう女性が、どちらもこれまた、風の星座であると知った事で、脳内で私が個人的に納得したというような、ただ、そう考えて、思っただけの話なのである。



さて、太宰治の事など普段気にもとめない私が、何故、太宰治の周りの女性陣のことを気にしたかといえば、「魂を磨く美しさ」をもつサキさんが呟きで書いていた言葉がひどく気になったからである。

女性には「自分にとっての太宰治」を無意識に見つけ出し、愛でようとするところがあるように思う。

サキさんの脳内メモ引用


『文豪ストレイドッグス』(漫画)が出始めた頃、買って読んでいた。
その中で、太宰治は入水自殺を繰り返していた。
なので、私の中で太宰という人は「死にたがり」のどうしようもない人というイメージであった。
また、作品は読まずともTVだので流れる端切れのような情報からウィキペディアを眺めた事があり、彼が愛人と入水自殺をした事。妻には愛していると手紙を送ったこと。などは、記憶の片隅に置いてあった。スキャンダルにまみれた人生であったことも。

『太宰治は、駄目人間なのにモテるってこと?そういう駄目な人を思わず愛でちゃうみたいな?』

サキさんの呟きは、なんとも言えぬ艶があった。私のお子ちゃまな脳みそは、ただ、好奇心に駆られる。
なんとなく、太宰が妻にあてた手紙の内容を思い出したくもなり、ウィキペディアを開いて、誕生日を確認して深く頷いた。

彼は双子座の男か。

そこまで、驚きはしない。
双子座と知れば、その揺らいでいる人生も、納得した。しかも、六月の双子座。
双子座はやわい。誰がなんと言おうと、双子は揺れてこそ双子だ。
固定した双子座など、双子座の神秘的で、護りたくなるような可愛さを台無しにするに違いない。
私は揺れない双子座にあったことがない。
双子座は常に2つの魂があるような、そういう、揺れを持っている星の人達なのだ。
どんなに表面は飄々とした態度をとっていても、その内側ではいつも、生と死が揺れせめぎあいしている。光と闇を抱いている幼子こそ、双子座。

そこが、たまらなく、可愛いのである。
どうしようもないところも含めて、風星座の中でもっとも柔らかく、優しく、それ故に弱いところがある双子座は魅力的である。


さて、そんな双子を愛したであろう人はどんな人か。まずは愛人を調べだす。

1人目に名前が出てきた。
太田静子。
私は不思議と彼女に興味を示さなかった。

次に出てきた
山崎富栄。
彼女は重要である。
なにせ、太宰と入水自殺を果たしたのは彼女である。
彼女の正妻に送った手紙だの、太田静子に送った手紙だの、遺書だのを読む。つ、強い。

そして彼女の誕生日をみて、胸がドキドキする。
彼女は天秤座であった。納得。

写真を見るに容姿端麗。
ウィキペディアなどを読むに、とても手際の良い器量良しなお嬢さんだったようだ。
揺れる太宰を側で支えるだけの力は十分にあるだろう。
彼女の手紙だの、遺書だののなかにある、『確固たる自分』の主張。これこそ、天秤座。
たとえ、その道が人から如何思われようとも、自分の心に嘘がつけないのだ。
本物の貴族のように、誇り高い。
そして、その生き様が美しいのが天秤座。 

彼女は天秤座らしく、双子座をささえて、ともに迎える死さえも手に入れたのだろう。
自分の恋心が、太宰を愛する心が、誰よりも上位であると彼女は疑わない。
自分の魂が選んだ事を疑うなど、軽んじるなど、誇り高き天秤座には出来なかったのだろう。
 

因みに、太田静子は獅子座であった。
この星座も確固たる自分を持つ。
獅子は生き様がかっこよい星座である。


私は、ここまで調べて、何故か確信した。



愛人がいるのが珍しくない時代とはいえ、入水自殺までさせて、揺れる太宰に『お前を一番愛していた』と手紙に書かれる妻、津島美知子。

彼女は水瓶座に違いない。



ウィキペディアに飛んで、溜め息が漏れた。
そうであって欲しいような、そうでなく残念がりたかったような気持ちだった。

彼女は水瓶座であった。

自身が水瓶座であり、周囲に水瓶座の多い私は妙に彼女の立ち位置に納得してしまった。しみじみしてしまった。
妻でありながら、どこか一歩引いた世界に彼女はいるのであった。
彼女は太宰治というよりは、その中の知性に惚れ結婚したのだろう。
人の型の枠を取っ払って、愛することが出来るのは水瓶座の特性である。
天秤座も、双子座も、風星座には似たような所はあるが、水瓶座のソレは群を抜いている。
そして、それは他星座からすると理解し難い事が多い。
彼女は、太宰治がどうしようもない人間であることも、含めて、彼を愛した。
それは静かな愛だったことだろう。
スキャンダルに揺れる、何かとだらしなく、それでもどこか憎めない、やわい子供のような心の男を、真っ直ぐ見つめた広く温かな愛なのだ。

私はそのように想像した。
誰の肉体も存在しない今、憶測でしかない。


水瓶座はこういうところがある。
主役を張らせようとしても、どこか引っ込んでいる。
その癖、自分の中では確固たる自分が主張している。

「えぇ。確かに、愛しております。故に、私は私として、ここに存在しております」

台詞にするとこんな感じかな。
愛しているから、溶け合いたいとか、手を取り合って生きていきたいとか、支え続けたいとか、そういうのもあれど、芯から水瓶座の愛をあらわすならば、個が個であり続けること。
それがなにより、深い愛なのである。

だから、どこか、現実の世界では冷たく見られるところがある。
津島美知子も、そのように語られている文書がある。
彼女の生きた時代的には、理論武装の水瓶座でいる方が上手く生きられたのだろう。
今は自由な時代で、水瓶座の角もまあるくなったかんじがするが、そもそも水瓶座は骨組みの無いことはしない理論派である。



柔軟の双子座、太宰治。
活動の天秤座、山崎富栄。
不動の水瓶座、津島美知子。

区分性質も、しっかり出ていて、それぞれが書かれた文書も実に『らしい』ので、思わず笑ってしまう。
役者が揃った舞台人生はドラマチックだなと思う。


『風星座の性格がモロに出た三人が集っている。それがこんなに、面白いとは』

私の新しい太宰治とその周囲のイメージが出来上がっていく。



さて、サキさんの呟きを思い出す。

「自分にとっての太宰治」

太宰治は知性を持った駄々っ子のような人だ。
だからこそ、母性をくすぐられる。
台詞にしたら
『しょうのない人ねぇ、、、』
というところだろうか。
言葉はどこか吐き捨てなのだが、心の奥では愛でている。
そんな感覚にさせてくる男を女は無意識に探しているということだろうか。

なんとなく、わかる気もする。

護りたくなるような、側にいて撫でてやりたくなるような、そんな人を無意識に探し愛でる感覚を、私も持っているだろう。
心の性別はあまり無いが、肉体は女だから。入れ物に引っ張られるなど癪だが、面白い事もある。

そもそも、私は自分が気に入ったものを愛で、護る気質の人間という自覚があるので、無意識を認識するほうかもしれない。
「かわいい人」ってのは、心に置いて撫でてやると、こちらが満たされるのよ。それは雌としての本能なのか、はたまた、何か別の流れがあるのかは、私にはわからない。 


わからないけれど、私は太陽が水瓶座なわけで、金星も水瓶座なわけだから、愛はいつでも広く大きく。
不動で変化し続ける私であるということが、愛なのである。

それだけ、わかっていれば、よろしい。

そう、内なる自分の声がする。



美しき魂の人よ。
貴方の脳内メモにより、私は風星座をより愛し、また、可愛い人はやはり可愛い人という想いを強くし、楽しく自由に自分勝手に文章を紡げました。

どうも有難う。

サキさんが脳内メモをサキさんの言葉で形にしてくれた。
サキさんらしくて好き。ぜひお読みください。


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