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六月一七日、憂鬱な日
不意に、心の引き出しの奥に詰め込んでいたはずの辛い記憶が次々と迫ってきて、生きていることが億劫に感じられた。明日も明後日もその次の日も、いつまでも居座り続ける憂鬱に惑わされて、それをなんとか誤魔化しながら、ただ流されていくだけの日々が馬鹿馬鹿しく感じた。
それでも、横柄な憂鬱を抱えながら、これまで私が生きてこられたのは「本」のお陰だった。たとえそれが、一時的な憂鬱の誤魔化しだったとしても、「本
【エッセイ?】憂鬱です
十月二十九日、二十一時四十八分にこの文章を打ち始めた。締め切りまで後三日だけど、明日から仕事であることを考えると、実質今日までには完成させなければ、間に合わない。何とか間に合わせたいと思っている。だけど、パソコンを開いて文字を打ち込む気力はない。手書きで原稿用紙に書き込む気力はもっと無い。ベッドに寝転び、スマートフォンのメモアプリを開いて打ち込むのが精一杯だ。決定的な理由があるわけでもないのに、
もっとみる【エッセイ】憂鬱に潜む可笑しさ
自分自身の元々の性質なのか、物心ついた頃から、憂鬱な気分で日常を送ることが多い。だから、自分には、憂鬱に対抗する為の手段をこれまでに沢山模索し、実践してきたという自負がある。滅多に読み返すことはないが毎年、必ず「憂鬱時の対処法百選」を考えて、ノートに書き記しているのである。
最近、「2024年度版、憂鬱時の対処法百選」を考えるために、三、四年前のものを読み返した。「これは確かに効果がありそうだ