見出し画像

人がまとっている雰囲気はどこからくる?




最近出会ったり見つけたりした2人の女性の共通点に思うことがありました。

Youtubeで最近見つけた優しい話し方の女性。
先日zoomで初対面した女の子。

2人に共通しているのは、優しいふんわりした雰囲気。
人懐っこい笑顔が可愛い。
ゆったりとした話し方で安心感がある。

その雰囲気はなんというか、幸せオーラを出しているように感じました。

陽のエネルギーを発していて、そのくせ強すぎず、暖かくて優しい光のような。

そこから無意識に、家族に大事にされ愛されて育った方なのかな。育ちがいいのかな。
と、考えるともなくそう感じていたんです。

言語化はしてないけど、勝手にそんなイメージを受け取っていたんです。

その2人共が、かなり辛い幼少期を過ごしたことを知りました。

その雰囲気とのギャップに少し戸惑ったんですよね。

1週間以内に2人の辛さを垣間見たので、

「あ、まただ。」

って重なって心に残りました。


そうなのか、、、
そんな経験をしてきてこんな優しい雰囲気と笑顔って、よっぽど頑張って乗り越えてきたのかな。
大変だっただろうな。
芯が強いのかな。

ギャップに驚きつつ、なんだかとても切なくなりました。


だったら、その優しい雰囲気は一体どこからきたんだろう?

どうやって身についたんだろう?

素朴な疑問が湧きました。


もちろん辛い体験だけではなく、人の優しさに触れたり幸せを感じることもあったかと思います。

でも、それだけでは納得いかないくらいのギャップを感じまして。

育ちとか環境とか関係ないの?
元々持っている性格からきているもの?

そんな辛い思いをしてもそんな優しい笑顔を人に向けられるんだ。


その笑顔を見て、彼女達と直接話したことのない関係ない私なのに

「こんな笑顔になれて良かったな。」

となぜかホッとしました。

以前の様子も知らないのにね。

そして2人の辛い過去を少し想像してしまい胸が苦しくなりました。


私は人の気持ちを察するのは得意な方ですが、その分感情移入しやすいんですよね。



そのギャップについてなんとなく考えていたら、ふと、ある情景を思い出しました。

ずいぶん前の話です。

学生時代に友達と10人くらいで飲みに行った時、ほろ酔いの友達が私に言いました。

「なごみはいいよね〜。ふんわりした優しい雰囲気でさー、幸せオーラ出してるじゃん。親に大事に愛されて育ったっていうのがもう伝わってくるもんねー。」

みんなで飲みに行く時には一緒になるけど、二人で会うほどは親しくない友達。

「私は家庭の事情が色々あったけど、なごみは苦労なくて幸せでいいよね。私とは違うよね。」

というような、言葉にはしていないけど、彼女がなんらかの大変な思いをしたという裏事情が垣間見える雰囲気でした。

私はその時、

「別に親に大事に愛されて育ったって感じじゃないよ。お父さんは仕事が忙しくて週に1回しか会わなかったし。お母さんは厳しくて愛されたと感じたことない。親の言うことは絶対で、話を聞いてもらえないから頼らずに生きてきたよ。」

と答えました。

お酒が入っていたこともあり、そんな話を具体例まであげてみんなの前でしてしまいました。

その時のその友達の表情ったら。

「鳩が豆鉄砲を食ったような」って言葉はこういう時に使うんだなって顔してました。

他の友達も「えっ。」と驚きと同情が混じった表情になり、返答に困っているような「間」があって。

それを見て、「楽しいお酒の席で余計なこと言っちゃったな。」って少し後悔しました。

親友と呼べる仲のいい子もその場にいましたが、そんな話をしたのは初めてだったと思います。


私は前述した2人ほどの辛い思いはしていません。

2人と同じと言いたいのではなく、似たような状況が過去にあったなというだけです。

ギャップを感じられた方か、感じた方かの立場の違いはありますが。

今回、友達が鳩の表情になった気持ちがなんとなく分かったんですよね。

雰囲気からくるイメージとのギャップがあった時の驚き。

状況に思考がついていかない感じ。

私も2人の雰囲気と過去の話が結びつかなかったから、一瞬「え?」と戸惑ったんですよね。

声は出さなかったけど、口が本当に「え」の形になりましたよ。


その戸惑いは客観的に見ていて現れたものだと思います。

でももしかしたら、

「無意識に自分と重ね合わせて負の感情を思い出したことで辛くなった部分があるのかもしれない。」

と思いました。


私は彼女達をよく知りもしないのに、勝手に感じて無意識に決めつけていたんですね。

先入観ですよね。

もちろん、彼女達がその過去がトラウマになり心が病んでしまった状態ならそんな雰囲気は出せていないでしょう。

でもトラウマにはなっていただろうし、もしかしたら心を病んでしまったけど回復したのかもしれない。

長い年月をかけて少しずつ乗り越えてきた様子でした。

過去の話をした時の「凛とした、強い意志が感じられる表情」がそれを物語っていました。

「乗り越える決意」のようなものを感じたんですよね。

乗り越えられればその幸せオーラが出せるの?

それとも生まれつき持っていたもの?


ハッキリした答えは分かりません。

でも、

「人を外見や雰囲気で判断したり決めつけたりしてはいけない」

ということが、改めて分かった気がします。


頭では分かっていたつもりだったけど、実際に体験して分かった感じ。

その人が抱えているものは、その人にしか分からない。

みんないろんな過去や経験を積み重ねています。

人を色眼鏡で見ないように気をつけたいなと思った出来事でした。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?