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過去の出来事は全て繋がっていたと感じた話②〜退職と発見〜


私生活とのバランスを考えて二人目の出産後は日勤だけの仕事に変え、病棟勤務から外来勤務へ。

子育てや家事と仕事とのバランスも以前より良くなりましたが、その後職場環境としては毎年毎年悪化していくのを感じていたんです。

そこでは10年以上働きましたが、①の冒頭に書いたように労働条件の悪化や家族の状況などで、一旦仕事辞めて一年くらい家庭中心に過ごそう決めました。

先に退職を決意した同僚の

「これだけ頑張って働いてきたんだから一年や二年家で過ごすのもいいよね!」

という言葉に納得し、それまで考えもしなかった「一旦働かない」選択をしました。

専業主婦の生活は自分には向いてないだろうと思っていましたが、いざ退職してみると思いのほか心地良く感じたんですよね。

ただ、働いていない期間だけでも何か収入の足しになるような副業的なことはないかと情報収集し、在宅で出来ることをぼんやり考えていました。


時間ができてまず断捨離に熱が入り、不要だけど綺麗な状態の服などをメルカリで出品し始めました。

面倒だと避けてきましたが、始めてみるとなかなか売れないのが嫌で売れる為の情報を集めては実践し、売れれば楽しくなっていきます。

徐々にコツが分かってきて、雇用されなくても月に数万円手に入れられるという体験は新鮮に感じました。

自分一人でそれができたという事実は、私にとっては自信に繋がる大事な経験でした。 


メルカリを気軽に使っている方も多いと思いますが、私は「ビジネスの基本」を初めて学べたと思っています。

不用品を売るのには便利だし、購入者の方に喜ばれると嬉しい。

「突き詰めていけば商売として収入を得られるのでは?」

と思いましたが、そのうちに商品として在庫を保管しておくのが嫌なことや、「自分は物を売りたい訳ではない」ことに気づきモチベーションが下がります。


英会話が趣味の私は、時間ができた今がチャンスと6回/日のレッスンをうけることもありました。

そのうちに、先生方は自宅にいながらオンラインでいろんな国の生徒と話せて、自由に時間が使えるのをうらやましくも思いましたが、「英語を教える」というのはピンときませんでした。

ただ72歳の先生と話した時、「オンラインでいろんな人と話せる年齢を問わないと仕事」というのは素晴らしいと印象に残りました。


その頃知り合いの誘いでクリニックに就職しかけましたが、最初の提示条件が途中で大きく変更され、希望しない勤務条件を依頼されて結局頓挫。

早めに復職しないと現場についていけなくなるという焦りもありましたが、いろんな状況から復職せずに時が過ぎていきます。


その間、改めて自分と向き合い、今の自分が好きなこと、やりたいこと、価値観などを一つ一つ確認していきます。

そして、「人と対話しながらサポートできることをしたい」という思いに行き着きます。

と同時に、自分が一番仕事でやりがいを感じていてのは「患者さんの話をじっくり聞いきながら継続的にサポートできた時」だったと気づきました。

それは癌患者さんとそのご家族のとても厳しい状況でのサポートであり辛い思いもありましたが、看護師人生の中でも一番患者さんと対話できた時間でした。



好きな英語や心理学関連から考えながらさまよっていたところ、ネット検索で英語コーチングのワードから偶然対話による「コーチング」がヒットして見つけたんです。

英語コーチングやスポーツのコーチではなく、ただの「コーチング」については何の知識もありませんでした。



「1対1で対話しながら目標達成や問題解決の支援をする!?、、、これだ!!!」




なんだか、ずーっと探し続けたものをやっと見つけてパズルのピースがはまったように感じました。



カウンセラーもいいと思うのに違和感があった私は、もっと未来へポジティブに向かう手法、そんなものを求めていたんです。

それは高校生の時から感じていたことですが、当時はまだ日本にコーチングが入ってきていない時代だったので見つけられる訳もありません。

当時コーチングが日本に入ってきていれば、看護師でなくコーチングを選んだかもしれないと思うくらいです。




         to be continued…








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