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サステナブルの行き過ぎから日本文化を守る

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「小さい魚は捕ってはいけない」という間違い

「小さい魚は捕ってはいけない」という間違い

「小さい魚を捕ってはいけない」という人が増えてきましたが、それは間違いだということをハッキリ申し上げます。

正しくは、「価値のない魚は捕らない方がいい」です。

そうでないとイクラやシラス、シンコ(高級なコハダの幼魚)は食べてはいけない事になります。日本の食文化を完全に否定する論理です。でも、それらには大きな魚よりも価値があります。

価値がある状態で捕るから、負荷を抑えられるんです。

欧米に

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日本の漁業が崩壊するのを防ぎたい(執筆後記)

日本の漁業が崩壊するのを防ぎたい(執筆後記)

私は、ここ最近の水産資源管理の方法をめぐる動向を本当に危惧しています。下手をすると、日本人がこれまで食べてきた美味しい魚を自らで食べられなくする、そのようなことが起こってしまうのではないかとさえ思います。

さて、この度、ふるさとニュースマガジン「カラふる」にて下記の記事を担当し、公開となりました。

毎年ノドグロを楽しむために海を休ませる。資源を守る漁法とは?
https://colorfuru

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底曳網はなぜ夏が禁漁期なのか

底曳網はなぜ夏が禁漁期なのか

日本の漁師は、水産資源のことを考えていない。こういう悲しいことをいう人が、本当に増えたなと思います。

しかし、よく考えて欲しいのですが、魚がいなくなって一番困るのは漁師です。海の状況をいつも見ているのも漁師。何も考えずに魚を獲っていたらとっくに魚はいなくなっています。

地元新潟県では、今日9/1から底曳網が解禁です。

日本海側では、7月-8月などの夏季期間中は、他の地域でも底曳網が禁漁になる

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サンマ不漁報道の実態

サンマ不漁報道の実態

サンマの季節になってきます。今年もまたかと思わせるこの時期のサンマの不漁報道。

サンマは水温が下がってこないと獲れないところもあり、温暖化による水温の上昇で時期がズレて来ているという話と資源減少の話とをごっちゃにしている感が毎年否めません。資源に関して減っているには減っていますが、通年通じての状況で判断すべきであり、当初の漁獲状況のみを理由にそれを語るべきではないと思います。

2017年に一度

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