永利 裕志

永利 裕志

最近の記事

「『2030年』すべてが『加速』する世界に備えよ」を読んで

自分で買った本ではなく借りた本ですが(笑)、感想を書きます。 ちなみに頭の表紙の絵はよく見れば違いがわかると思いますが(笑)、アイキャッチーなデザインという意味では秀逸ですね。 発売されたのは少し前、2020年12月ですが、ベストセラーにもなっている本ですので、興味を持って読みましたが、正直「ふ~ん」というところで、そんなに目新しいところも無い、と言う印象でした。100%文字で図表もなく、ボリュームはありますが読みづらいので、途中からはほぼ斜め読みです。 発売から3年以上

    • 紙媒体に関する考察(その2)

      前回のその1に引き続き、書くかどうかわからなかったその2ですが、すぐ書いてみました(笑)。 ここでは写真も含めた「紙媒体」について深堀りしてみたいと思います。 かつては、紙に何かを書く、もしくは印刷する、そしてそれらの紙を渡したり配布したりするということについて、特段の疑問を抱くこともなく、またその価値について深く考える、ということもなかったと思います。しかし、デジタル化が進むことによって、逆に紙の意義や価値について再度確認する必要がある、と感じています。 まず、必要な要

      • 紙媒体に関する考察(その1)

        今回は、写真も含めた「紙媒体」について考察していきたいと思います。 その2があるかどうかはわかりませんが(笑)。 まず手始めに、富士フイルムの「チェキ」が好調、というニュースについて考察していきたいと思います。 だいたいの記事が「エモい」「アナログ感が魅力」「スマホに慣れた若者には不便さが逆に新鮮」という論調になっていますが、本当にそうでしょうか?私はそこに根本的に疑問があります。 チェキの使用シーンを、地下アイドルのライブ現場としましょう(笑)。初めてライブに来たお客

        • 自宅太陽光発電プロジェクト始動!

          昨年末自宅を購入して、本当は入居前に屋根に太陽光パネルを設置する予定だったのだけど、いろいろ課題があって中断。そしてずるずるいって1月も終わろうとしているので、ここにプロジェクトを宣言します(笑)。 課題としては、元々パネル4kWで蓄電池コミで国産メーカーで200万円くらいでいけるかな、と思ってたところで、屋根に7kW以上載せられることがわかったこと、蓄電池が思った以上に高くて合計すると300万円くらいしそうなことですね。あと、住んでる市の補助金が昨年9月で切れてて次は今年

        「『2030年』すべてが『加速』する世界に備えよ」を読んで

          構想メモ

          今日は思いつく言葉・コンセプトの羅列です。 ・人類の一歩先へ、人類を一歩先へ ・2100年に向けた技術と社会の基盤づくり、Road to 2100 ・人(Human)と自然(Nature)と人工物(Artifact)による共存 ・CAL (Computer Aided Life) ・やわらか設計、ふぞろい設計、なめらか設計 ・No Axis, No Bearing, No Gear 思い付きのメモならなぜ公開する必要があるのか、って話ですけど、公開することで日付が明確にな

          2024年 年頭のご挨拶

          もうすでに三が日を終えて1月4日になっていますが、遅ればせながら新年のご挨拶です。本年もよろしくお願いします。 元旦から能登半島地震、そして羽田空港の航空機事故のニュースで、波乱の幕開けとなった2024年です。亡くなられた方には心よりお悔み申し上げます。また、このような中でも被害を最小限にとどめ、復旧に当たられている方々には敬服いたします。今一度、社会であるとか公共であるとかといったものを再認識するところです。また、自分や家族が被害を受けずに済んでいることにも感謝をしないと

          2024年 年頭のご挨拶

          生物とAIにおける知能と感情に関する考察

          AIの進歩が目覚ましく、またそれに対する脅威や懸念も増大している昨今ですが、ここでAIにおける感情の実装について考察してみたいと思います。 ユクスキュルの「動物の環境と内的世界」によれば、生物の神経系と外界との関係は以下のように示されます。(文章および画像は三宅陽一郎氏の「人工知能のための哲学塾」から引用しております。) 「こうしてはじめて、すべての動物的行動の基幹に、ひとつの閉じた環が埋め込まれていることがわかってくる。その環は行動において、主体と客体を連結している。」

          生物とAIにおける知能と感情に関する考察

          G7広島サミット最終日 ゼレンスキー大統領参加について思う

          下記に続いて連投です。 この記事では、西側世界の首脳が平和を祈る、という内容でしたが、ゼレンスキー大統領が加わることで、様相が一変しているように感じます。 ゼレンスキーが西側の一員であることを強調し、それ以外の世界、特にロシアと中国との分断を強調しているようです。G7各国に対し軍事支援強化を求めたということで、それを広島で行うのか、という感じです。平和を求める会合、というよりは、世界を分断する会合になってしまいました。手放しで喜べないというか、やや残念な結果だと思っていま

          G7広島サミット最終日 ゼレンスキー大統領参加について思う

          G7広島サミットが開幕 首脳が平和記念公園で献花

          私は子供の頃広島に住んでいたし、高校は神奈川だったのになぜか修学旅行が中国地方だったので、広島の原爆資料館には何度か行っています。 正直、何一つ楽しい事はありません。見終わったら暗澹たる気持ちになるだけです。 でも、日本人であるならば、人生で一度は訪問してほしいと思いますし、海外の人であってもできる限り行ってほしいと思います。 アメリカでは原爆によって太平洋戦争が終結したと思っているが多いと聞きますし、日本国内でも核兵器保有を訴える人は少なくありません。どんな考えを持つかは

          G7広島サミットが開幕 首脳が平和記念公園で献花

          ジャニーズ事務所 性加害について思う事

          この件は今の日本の状況を端的に表してると思っています。 それは昨今ニュースを賑わせている企業の不祥事・不正やジャーナリズムの問題と共通性があるからです。 (1) 今問題が起きたみたいに聞こえますけど、昔からあった話な訳です。この件に限れば40年くらいは遡るでしょう(郷ひろみ?フォーリーブス?)。 拠り所となる戻る場所は、最初からありません。 (2) 今問題が出てきているのは結局のところ、これまで揉み消して来た事が揉み消せなくなった、パワーが減った、というのも企業不祥事と同

          ジャニーズ事務所 性加害について思う事

          AIと感情と身体性

          ChatGPTを初めて扱ったときに、画面の向こう、ネットワークの向こうに「誰か人がいる」「人間が回答している」という感覚を覚えました。この感覚を覚えた人は私だけではないのでしょう、今これだけ話題になりビジネスや政治面まで注目されているのはそのためだと考えられます。 回答の間違いを指摘すると「失礼しました」、感謝を伝えると「どういたしまして」と返してくる、それが支離滅裂ではなく文脈に対し適切な応答として返ってくると、理性を感じるし「感情」を感じてしまうのです。 感情を持つ、「有

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          AIとロボティックス ~ハードウェアの時代~

          最近ファミレスで配膳ロボットが増えてるな~と思ったので調べてみると、noteにこんな記事が掲載されていました。 導入・実運用に踏み切ったすかいらーくグループには頭が下がりますが、ロボットは中国製なのですね。グスン。日本メーカーでも十分作れるはずなのに、ここでも負けてしまうのか、という感じです。 昨今話題を賑わせているChatGPT、GPT3やGPT4など、「言語処理」については格段に進歩した感があります。要は、質問や命令など「人が何か目的を持って言語化したもの」を解釈する

          AIとロボティックス ~ハードウェアの時代~

          水素供給量2040年に6倍目標 政府戦略、5月末改定へ

          Facebookのエネルギー問題研究Gにも書いたけど、こちらにも書いておこうと思います。 水素1トンのエネルギー量が33kWhらしいので、1200万トンで約400GWhくらい?発電量換算すると効率50%として200GWhくらいと推定します。 日本全体の消費エネルギーが年間1000TWhとして0.02%。まあまずはそれくらいのオーダーかと思うのですが、2040年っていう時間軸を考えると、ペースが遅すぎる気がしますね。 水素はもはや自動車向けのエネルギー源としては芽が無くて

          水素供給量2040年に6倍目標 政府戦略、5月末改定へ

          コンセプト "CAL" (Computer Aided Life)

          Carrot Projectとしては、サステナビリティをメインのミッションとしようと思っていますが、コンセプトの1つとして、"CAL" (Computer Aided Life)を掲げます。 これまでもコンピュータによる作業支援、CAD(Computer Aided Design)とかCAE(Computer Aided Engineering)、また言い方は違いますがDTP(Desk Top Printing)やDTM(Desk Top Music)といったものがありまし

          コンセプト "CAL" (Computer Aided Life)

          ソニー・ホンダの新型EVアフィーラ「試乗」。プロトタイプで狙う「新体験」の手応え

          正直、車はちゃんと走ってくれたらいい派w。 「運転の楽しみ」とかって言うけど、制限速度内でルール守って運転してて楽しい道なんて、日本にはそうそう無いんじゃないw?って思う。レースにでも出れば別なんだろうけど。 トヨタの社長の交代も発表され、EV化も含め注目を集める自動車業界。 「人とモビリティの新しい関係」と言うけど、「モビリティを意識させない事」が新しいモビリティ・MaaSの価値なんじゃないかっていう気がしてます。 そうすると、一番求められる価値は、実は「揺れない事」と

          ソニー・ホンダの新型EVアフィーラ「試乗」。プロトタイプで狙う「新体験」の手応え

          2023年の年頭にて Road to 2100!!!

          投稿がだいぶ空いてしまうのですけど、今年はnoteの投稿を増やしていきたいと思います。去年は音楽でYoutubeの動画を数件上げたのですけど、書く方も増やしていきたいですね。 今年2023年がどういう年なのか、なのですが、本来昨年の2022年に書く話だったのですが(笑)、まずこの話です。 明治維新が1868年、太平洋戦争終戦が1945年とするとこの期間77年。そして、1945年から77年後が、昨年2022年にあたります。 そうすると、今年2023年は終戦からの復興、新しい

          2023年の年頭にて Road to 2100!!!