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紙媒体に関する考察(その2)

前回のその1に引き続き、書くかどうかわからなかったその2ですが、すぐ書いてみました(笑)。
ここでは写真も含めた「紙媒体」について深堀りしてみたいと思います。

かつては、紙に何かを書く、もしくは印刷する、そしてそれらの紙を渡したり配布したりするということについて、特段の疑問を抱くこともなく、またその価値について深く考える、ということもなかったと思います。しかし、デジタル化が進むことによって、逆に紙の意義や価値について再度確認する必要がある、と感じています。

まず、必要な要素について整理します。
①コンテンツ(内容)
②メディア(媒体)
③プレイヤー(再生装置)

先ほどから「紙媒体」と、「媒体」の話をしていますが、実は上記の3つの要素が必要になります。この3つが無いと情報の伝達が成立しません。
例を挙げないとわかりにくいと思いますが、コンテンツは文章や写真、動画など、メディアは紙もそうですが、CD・DVDやUSBメモリやHDD、インターネットのようなもの、プレイヤーはCD・DVDプレイヤーやパソコンなどになります。
(良い資料がインターネット上にあると思ったのですが無かったので、下記は私が作成しました)

コンテンツ・メディア・プレイヤー

ここで特筆すべきなのは、上記にもある通り、紙の場合はメディアとプレイヤーが一体化していること、そして安価なこと、です。
音声や動画といったコンテンツを再生することはできないという制約はありますが、文章・画像といったコンテンツを再生することは可能です。一方、それ以外の場合は、再生装置が高価です。最低数万円から、ということになると思います。
上記を比較した時に、「1枚の写真を渡す」と言う行為をデジタルコンテンツに置き換えると「DVDとDVDプレイヤーをセットで渡す」「スマホをまるごと渡す」に近いことを実施していることになります。そんなことは非現実的ですので、再生装置は相手が持っている前提で、コンテンツとそれを保存したメディアを渡す(もしくは通信で渡す)ということになるのです。

また、紙媒体の上記の特性を活かした手法として、「複数のコンテンツを同時に再生する」というのがあります。写真を並べて同時に見る、文書を並べて同時に見る、ということです。当たり前の話のようですが、これは他の媒体ではできない話です。パソコンのモニタを複数使うのが普及していますが、これは紙と比較するとある意味必然の流れであり、かつまだまだ紙に及んでいない、ということが言えます。

紙媒体の利点は他にもあります。それは軽量であること、起動時間がゼロであることです。スマホやタブレットが軽量になっても、一冊の文庫本にはかないません。当然スマホ一台には何百冊分ものデータが入りますので、トータルではスマホに分があります。また起動時間がゼロであることは、閲覧する作業性にも貢献します。今のデジタル機器はどんどん起動時間が遅くなってると感じます。

いかがでしょう。紙媒体ってすごくないですか(笑)?
前回のその1でチェキの話を書いたのですが、紙媒体がデジタルに対して優位な点というのは現時点ではかなりあると感じています。ですので、真にデジタルメディアが紙に勝とうとするならば、下記の点を満たしたものでなければなりません。
①メディアとプレイヤーが一体となっていること
②安価であること
③軽量であること
④起動時間がゼロであること

これらを満たしたものが実現できれば、本当の意味で紙媒体を超えることになると考えます。ここから先はCarrot Projectの企業秘密(まだ企業ではありませんがw)になりますので詳しくは語りませんが、いかがでしょう。夢が膨らみますね!


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