水素供給量2040年に6倍目標 政府戦略、5月末改定へ

Facebookのエネルギー問題研究Gにも書いたけど、こちらにも書いておこうと思います。

水素1トンのエネルギー量が33kWhらしいので、1200万トンで約400GWhくらい?発電量換算すると効率50%として200GWhくらいと推定します。

日本全体の消費エネルギーが年間1000TWhとして0.02%。まあまずはそれくらいのオーダーかと思うのですが、2040年っていう時間軸を考えると、ペースが遅すぎる気がしますね。

水素はもはや自動車向けのエネルギー源としては芽が無くて、基幹系のエネルギー源になると思うけど、今の報道だと、どう作ってどう使うのかが全く見えない状況です。しかも2040年っていうとあらかたエネルギー構成の方針って出来上がってるんじゃないですかね?どこに向かおうとしているのでしょうか。

水素に本格的に取り組んでいる企業と言えば、トヨタ、岩谷産業に加えて川崎重工かと。この記事を読んでいる限り、海外の安い水素を運んで来るサプライチェーンを構築するように見える。褐炭なりから生成される水素を使うのでは、石油を掘って燃やす今のスキームと何ら変わりはないように思います。CO2が出ないだけです。

私が水素に期待するのは、「畜電・畜エネ」としての水素活用で、今でも発生している太陽光発電の出力抑制など、余剰の電力を活用して水素を生成し、足りなくなったときに燃やして発電するスキームです。水素の精製に水の電気分解を使えば、燃やした時に再び水になるので、循環型のエネルギーが構成できます。別に水素に限らなくてもよいので、長期間の畜エネとして効率的なものがあればそれで構わないと思います。コスト・経済効率も大事なのですが、上位のビジョンと、デファクトを取るためのスピード感を求めます。

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