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先延ばしについて

早くやった方がいいということがわかっていても、ついついやらずに放置してしまう。先延ばしは、私たちの隣を歩くパートナーみたいな存在だと思っています。
この先延ばしに関して、考えていきます。

先延ばしはなぜ嫌なのか

先延ばしの嫌なところは、実際終わっていないこと以外に、終わってないな、嫌だな。という負の感情が出てきて、つきまとうところです。
実際、心理学用語にツァイガルニク効果(完了した課題よりも

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学びとは何か - 知るは学びではない

子ども(2歳)の成長過程を見るにつれ、「学ぶ」ということを理解することは彼女にも自分にも意味のあることである。

「学ぶ=勉強する」というイメージがすごく強いが、それって本当なのだろうか?この本を読んで実は違うな〜という考えを持つことができた。

学びとは「知識を得た人が納得し、自分の体の一部に取り込んで使えるものになること」であり、自分で自由に使えないものは学びではない、というのが本書のエッセン

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やる気スイッチの使い方 - モチベーション3.0

「自分の中のやりがい」を見出すことがモチベーションを高めるためには重要と言われている。逆にお金や評価という自分の外の軸ではモチベーションが続かない。
本書は、モチベーション1.0(生理的)、モチベーション2.0(外的)、モチベーション3.0(内的)と定義し、その中のモチベーション3.0を持つことが重要というのがテーマ。

モチベーション3.0の内容
モチベーション3.0は内発的動機のことであり、誰

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1%^365は37倍。コツコツの凄さ - ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣

1%の変化を365日続けると37倍になる。という話はどこかで聞いたことがあるかもしれません。
この1%の変化を続けるためには習慣化が必須という話です。
習慣化=仕組み化であり、やろうと思っていることをやれる仕組みをどのように作っていくかが、習慣化のポイントです。
テクニックよりも習慣化するための心構えや考え方が中心なので、なぜ?が明確に自分で応用をさせやすいです。

コツコツやれる人は何が違うのか

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「聞く」と「聴く」は違う ~ LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる

「聞く:hearing」と「聴く:listening」の違いはどのようなものだろう。

本書ではListen(聴く)とはどういったことなのか

聴くとは、相手の話している内容に全神経を集中させ、かつ、自分の考えを脇に置いて相手の思いを汲み取っている状態。

私たちは基本的に人の話を聞きながら、自分の解釈を考えたり別のことを考えたりしてしまう。
それは、聞いているが、聴いていないのである。
相手の言

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The Social Dilemma - 善悪の判断ができないアルゴリズムの到達点

Netflixのドキュメンタリー映画のThe Social Dilemmaを見た。

SNSや検索エンジンの及ぼす負の側面をFacebookやgoogle、Twitterの関係者や学者へのインタビューを元に掘り下げていく内容。SNSはポジティブな面がいっぱいあるが、負の側面について考える内容が多かった。特に子どもを持つ親として。

負の側面とはSNSをやることで、以下の悪い影響がでる。
- 通知音

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未来のイノベーターはどう育つのか - 他人の物差しで測らない、親も負けない思いが必要

社会に今までにない、なんらかの良いインパクトを出す。これが私のざっくり言うイノベーションの解釈です。

イノベーションを起こす人の共通項って何があるのだろうというのが本書のテーマ。

子どもと体も心も向き合い愛情を注ぐことで非認知能力を育てることができ、子どもが「自分の価値尺度を信じることができ、心からワクワクすることに取り組めて、家族や仲間と良好な関係を築いていける」ようになり、それが人生を豊か

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心理的安全性の高い組織とは?

「心理的安全性」という言葉が使われ出したのは、Googleが優れたチームに共通する性質をリサーチしたプロジェクトアリストテレスで一気に広まったと思う。
このプロジェクトアリストテレスによって、優れた結果を残すチームにはチームメンバーの仲の良さ、ヒエラルキーの有無、バックグラウンドといった個人の性質は関係なく、一様に「チームがどのように協力できる状態になっているか」が必要であるということが示されてい

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多様性の科学〜多様性は何で必要なのかわかる本

女性の管理職を増やす、人種やバックグラウンドの多様な組織を作る。多様性の話題は盛り上がっている。
では、なぜ多様性が必要なのだろう。
本書はその問いに答えるのにすーっと腑に落ちる視点をくれる。

冒頭からはっとさせられる

"我々はみな、自分自身のものの見方や考え方には無自覚だ。誰でも一定の枠組みで物事をとらえているが、その枠組みは自分には見えない。結果、違う視点で物事をとらえている人から学べるこ

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When 完璧なタイミングを科学する~今すぐやる!だけでなく、いつやるかもすごく大事

朝起きてから夜眠るまで、おおよそ16-17時間ほど。全員が平等な時間の中で「いつ、何をするか?」は非常に重要。同じ人間でもタイプにより、同じ時間帯でパフォーマンスが全然違う。
時間帯により行動を決めることの大切さを伝える本。

自分のバイオリズムを知ろう人間には、1日に山の時間帯と谷の時間帯がある。
山の時間帯は分析力・注意力高まり、逆に谷の時間帯は、分析力・注意力・判断力全てが低下しており、ミス

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成功する子失敗する子 - 愛情の大切さを改めて学ぶ

この本は、成功する子どもと失敗する子どもは何が違うのかを書いているものです。

内容をまとめる前に、成功と失敗の定義は、色々な解釈ができると思います。
本書でケースに出てくる「貧困環境の子どもが、高校大学を退学せずにちゃんと出れて、職につく」のも成功の一つかもしれない。

私は、この場では、成功を、「自分の価値尺度を信じることができ、心からワクワクすることに取り組めて、家族や仲間と良好な関係を築い

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人を動かすーHowto本ではない、人といい関係を築くマインドセットの持ち方

仕事で人間関係のトラブルがあり、そのトラブルの原因や今後の自分の在り方を咀嚼するために改めて読んだ。昔ざっと読んだことがあったと思うが、その時はタイトルや目次からHowto本だと思い、記憶に残っていなかった。

改めて読んで間違いだったことに気づく。人は、他者と協力しないと物事を成し遂げられない。そのために自分が持つ必要のあるマインドセットのあり方を何度も何度も説いているように読めた。

人を動か

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