砂感すげー、ざらざらべたべた… 小説「砂の女」安部公房 ★5
ある教師の男が、灰色の日常から脱出して、
昆虫採集をしに、とある海辺の村落に行くが、
上手いことはめられて、砂の穴の家に監禁させられる。
久しぶりに安部公房読みたくなって再読。
やっぱこの絶妙に奇妙な世界観が好き。
一般的な社会から外れているような、この田舎の村落の怖さ。
常識の通じない、無法的な不条理さ。
世にも奇妙な物語。
不気味。
なぜ女がこの生活を、嫌がりもせず、
むしろ時折り幸せそうにも見えるほど、
積極的に生きてるのか、男と同様、理解に苦しむ。
しかし、読み終わってみると、
良くも悪くも、人間の高い順応性に問題があるのかと。
結局どんな環境でも慣れてしまう。
男も最終的には、ああいう行動をとってしまう。
徐々に、徐々に、侵されていく。
むしろ、ちょっと楽しくなってきてる。
こういうのが、すごく厄介で、一番恐ろしいことかもしれない。
でも、当人がそれで幸せなら良いと思うけど。
慣れや安定とかが怖いと思うのは、
居心地の良さから、挑戦しなくなり、
気づけば時間が過ぎ去って、
時すでに遅し状態に。
まあ、遅いこともないのかもしれないけど。
この男もここに居ついちゃうのかな。
久しぶりに読んだけど、砂感の描写とかすごい感じるよね。
どっかの砂丘で、夏に、ポカリなんか片手に読みたい。
あとこんなにエロティックだったのかと思った。
そんな記憶がなかった。
この環境が相まって、よりエロスを感じる。
そういえば、子供産まれそうだったけど、
ここで生活するのか…。
なんだか、
タバコが美味そうだったな〜 🚬😄
失踪三部作「砂の女」「他人の顔」「燃えつきた地図」
★\(^^)/☆
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