2020年 森達也
こういう本ってありがたいなー!どうしても理系は苦手で、興味はあってもとっつきにくい。でもこの本は、紹介でもあるように「自称「圧倒的文系」の著者が~」と言っていて、(とは言っても、森達也さんは全然知識豊富で詳しいんだが)分かりやすかったと思うし、すごく知的好奇心を刺激してくれる内容だったと思う!楽しい(^^)/
「私たちはどこから来たのか。私たちは何者か。私たちはどこへ行くのか」という、たぶんすべてに近い人が考えるであろう、人類のこの命題をテーマに、著者が第一線の科学者に話を聞きに行くという形。ほんとこれは、考えるけど分からないねー。本の中でも、もちろん解決はされないけれど、知らないことを楽しく学べて、十分に満足いく内容。
難しいところは詳しく理解できないけれど、印象強いのは「宇宙の終焉を早めるために我々は存在してる」みたいなの。「ここまでエントロピーを増大させ得る生き物は他にはいない」と。そう言われてもよくわからないんだけど笑 宇宙の終焉を早める?うーん。何の為に?わからーん。早める為にというか、結果的に早めてるのか。
宇宙の終わり方もいろんな説があるんだなー。熱的死(宇宙のエントロピーが最大状態で何も現象が起こらない)、ビッグクランチ(宇宙が収縮して一点に縮む)、ビッグリップ(引き裂かれ崩壊バラバラ?)、ビッグフリーズ(ほぼ絶対零度の極低温?)他にもあるのかな。まあまたそのうち研究が進んで、新たな説が出てきたりするんだろうなー。
で、サイクリック宇宙論ていうやつが、よく聞く、永遠に繰り返すやつなのかな。ほんとに無限ループしてんのかな。同じことを繰り返すということでもないんかな。かなかな?でも結局、いろんな説はあっても、確かに分かってることって少ないんだろうな。にしても、我が極小の脳力では理解できないことが多過ぎる笑
あと人間の感覚も脆弱だっていうのも、興味深いなー。確かに自分の知覚世界と他の人の世界が一緒とは言えないか。記憶も曖昧で、変化しやすかったりするみたいだし、脆弱なんだろうな。人間の絶対てのは怪しいな…。「この世界は非常に主観的、全ての人の頭の中にそれぞれ一つの世界があって、それが同時に存在してる、重なり合いながら」分かりそうで分からない!笑 また、他生物の世界がどうなってるのか、物凄い気になるなー。環世界。
なんか壮大すぎて、頭がついていかないよ…。でも楽しっ!「宇宙すごく広いと錯覚してて、実はけっこう狭い説」とかあるみたいだし、実は壮大でもなかったりして。意外と物事はシンプルに…。宇宙、世界、人間。いつの日か、解決する日が来るといいなと思いつつ、実は結局何もないんじゃないかと思ったりもして。ただただ、むやみやたらに知りたい欲求に身を任せ、虚無と戦いながら、過ごす人生。。。
一体この世界は何なんだぁ~ぁあr~!?
~メモ~
なぜ人は死ぬのだろうか―福岡伸一(生物学者)に訊く
人はどこから来たか―諏訪元(人類学者)に訊く
進化とはどういうものか―長谷川寿一(進化生態学者)に訊く
生きているとはどういうことか―団まりな(生物学者)に訊く
死を決めているのは誰か―田沼靖一(生物学者)に訊く
宇宙に生命はいるか―長沼毅(生物学者)に訊く
宇宙はこれからどうなるか―村山斉(物理学者)に訊く
私とは誰なのか―藤井直敬(脳科学者)に訊く
なぜ脳はこんな問いをするのか―池谷裕二(脳科学者)に訊く
科学は何を信じるのか―竹内薫(サイエンス作家)に訊く
めっちゃ面白かったので、これの新しい版も作ってほしい。この対談は、2012年~14年のものらしいので、何か新しい発見とかあったりしないのかな?あっても理解できないかな笑
\(^^)/