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PERFECT DAYS | 何気ない日常

1月に入り、長かったうつ状態も落ち着きを取り戻した。そして、最近『PERFECT DAYS』という映画を観た。以前に別の映画を観た時に番宣で見かけた作品だった。社会派な作品かと思いきや、何でもない男の何気ない日常が淡々と描かれていた。

役所広司演じるこの主人公の男が僕過ぎて笑えた

僕はきっとこういう映画が好きなのだと思う。
人間は誰かを支え、誰かに支えられて生きている。
それを忘れずに生きていきたい。
そして、誰にだって生きていく尊厳がある。




noteを始めた時、僕は正真正銘の「ひきこもり」でとにかく自分の置かれている状況を愚痴ったり、相談できる相手も居ないし、自分の周りに余裕がなかったから、ずっとしんどい、しんどいばかり書いていた。


どうしようもない日常を過ごしていると、我が家にスティック型掃除機がやってきた。僕はまあまあな潔癖症なのだ。昔から掃除や整理整頓がとにかく大好きで、その小さい掃除機に埃や髪の毛みたいなゴミが綺麗に吸い取られていく。

チベットのお偉いお坊さんが言っていた。「何も出来なくなった時、どこでもいいから一箇所を丹精に掃除しなさい」。これがどういうことを言っているかというと、日常生活にありふれているひとつひとつの出来事に注目して、どれだけ小さくても自分の成功体験としてみるということだ。


なんとなく悟りを開いた後、久しぶりにスケジュール帳を購入した。高校生の頃からスケジュール帳をいつでも持ち歩いていて毎日のTo doや、予定を埋めていく作業が好きだったということを思い出したのだ。

そうか、自分は今まで自分に何もないと思っていたが、「何もしないから何もないんだ」ということに気付けた。それからというものの、スケジュール帳にTo doリストや一日の振り返りの日記を付けたりしている。一日の幸福度がかなり上がった。

ひきこもりなのに予定はとても多い
毎日のTo doと日記




人間は等しく皆死ぬ。大好きな人も、大嫌いな彼奴も。所詮、僕たちは肉の塊、細胞の集まりな訳でそこに意味とか価値とかはそもそも存在し得ない。だったらもう好きなように生きてみるか!と開き直ったおいらです。時間は掛かったけれど、この時間は決して無駄なんかじゃない。僕の人生は最低で最高。



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