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水たまり

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自分が作成したノートの集まりです。
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#恋愛

殺文句

殺文句

僕から離れた女の子はみんな多分、今幸せだと思う。

AちゃんもBちゃんもCちゃんも
皆彼氏ができたり結婚したり、夢を追いかけたり、仕事に打ち込んでいたり、趣味があったり、

みんな僕の目を見て

「好き」
「ずっと一緒」
「今までもこれからも一番好き」
「絶対忘れられない」

そんなドラマや小説で出てきそうな言葉を言っていた。

僕は信じられなかった。

『どうせ、そう言っても離れられるし、一番な

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紆余曲折あっても

紆余曲折あっても

もうしばらく経つのに忘れられなくて連絡をした。

たぶん、とても迷惑だったと思う。

でも連絡をした。

「クズ」とか「愛されてると思えない」とか
そういうことを言わせてしまったのは自分だから、ことごとく自分勝手だと思う。

いや、でもこれでも色々ある中ちゃんと愛してたんだぜ。
嘘じゃないよ。
君からすれば軽い愛だったかもしれないけどね。

だから一応、そういうこと言われてちゃんと傷ついたよ。

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海に沈んで

海に沈んで

世間はクリスマスで浮足立っていて活気で溢れている。

クリスマスという行事が一切関係ない今の自分でも不思議と明るくなってしまう。

クリスマスは誰とも過ごすことなく、
年越しに向けて部屋の掃除をしていた。

掃除をしていると捨てきれなかった元カノの手紙やらなにやらが出てきた。

「うわぁ…」

未練やら後悔やら、思い出やら、
色々な感情と記憶が蘇ってきて何とも言えない気持ちになった。

ただただ心

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最低なのは僕だった。

最低なのは僕だった。

僕には好きな人がいる。
ただ、僕は好きだけどその人は僕のことを好きではないみたいだった。

けど諦められず、僕はその子を好きなままだった。

めげずに何度もデートに誘って告白をしては振られる日々だった。

ただ、そんな僕を好きでいてくれる別の子がいた。

そうだな。
僕が好きな子をA子として、
僕を好きな子をB子としよう。

僕はA子のことが好きで好きでたまらなかった。
ただ、A子は僕のことなんか

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特別にはなれない

特別にはなれない

私には好きな人がいる。

相手は年上でどうしようもない人。
私じゃなくていいし、私以外にも女はいるだろうし、

でも、私は彼しかいなかった。

特別じゃなかったのは分かってた。

今日も彼の家に行って、酒を2本ほど飲んで抱かれる。
雑で短い前戯。

「あぁ、私は特別じゃないんだ。」

相手の手でそれを思い知らされながら、
私を女とは見てないことを感じながら彼に抱かれる。

彼にとってはこの夜は特別

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一緒にいられるのならば

一緒にいられるのならば

「ねぇ 今日家行っていい?酒買って行くからさ」

そんなLINEが仕事終わりに飛んできた。

僕は「いいよ」とだけ返事をした。

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彼女は大学時代からの仲で、同じゼミの所属だった。
就職をして大学の友人とは疎遠になる中、彼女とは連絡を続けていた。

と言っても、話すのは相手の彼氏の愚痴や仕事の愚痴だった。
彼女の彼氏は同じゼミの1つ上の

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夏に出会ったあの子に振られる話

夏に出会ったあの子に振られる話

夏になるとあの時のことを思い出す。

もう前のことなのに、昨日のように思い出せる。
もう終わったことだし、戻ることはないけれど
けれど、自分の中で輝いていて良い思い出として大事にしたいと思った。

彼女とはTwitterで出会った。
大したきっかけではなかった。

ただ、バンドが好き者同士ということで仲良くなって、やりとりをするようになった。やりとりをしていくうちに、同い年であることや同じ大阪に住

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