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13.マタニティ旅行の計画

前回までの記事はこちら
プロローグ
1.男の役目
2.ドキドキとそわそわ
3.初めての産婦人科
4.ママの成長記録
5.夫の役割
6.母子手帳
7.妊娠3ヶ月
8.マタニティブルーとパタニティブルー
9.安定期
10.胎動の確認
11.性別の確認
12.絵本と名前決め

8月22日(23週7日)

今日で妊娠6ヶ月が終わる。あっというまに7ヶ月目に突入だ。
長いようでとても短い。

妻のお腹はみるみるうちに大きくなって、これからさらに大きくなるらしい。

赤ちゃんは大きくなることによって動き回るスペースがなくなり、胎動が感じにくくなるらしい。最近では目で胎動を確認できるほど動いていたが、これがわかりにくくなるとちょっと寂しい。

もっと妻のお腹に手を当てて胎動を感じていればよかったなと思った。子どもの成長は早いと聞く。一瞬一瞬を見逃さないためにもっと向き合うべきなのかもしれない。それと同時に妻と二人だけの時間は今しかない。妻との時間も大切にしたい。

そこで出産前に二人で旅行に行くことにした。行き先を決める。ゆっくりできるところがいいという理由で温泉に行くことにした。

次に妻と二人だけの旅行をするのは子どもが巣立った老後かもしれない。そう思うと少し寂しい。その代わり、今度は子どもを連れて三人で旅行ができる。自分が小さい頃に行って今でも想い出に残っている動物園に連れて行ってあげたい。


生まれてくる子どもに何を教えることができるだろうと時々考える。
結局は自分が今まで経験したことしか教えられることができない。時代は進んでいるから知識的なことは、僕が知っていることよりも正しい知識をwebで検索することができる。

そう考えると本当に教えられることってのは僅かなのかもしれない。自分がしてきた野球を子どもが気にいるとは限らないし、逆に自分がしてきてこなかったダンスを子どもは始めたいと言うかもしれない。

もしダンスをしたいと言うならば僕が教えるより専門の先生にお願いした方が子どものためになる。

僕ができることは子どもの環境を整えることと、お父さんはこういうことをやってきて、こういう姿勢で取り組んできたという背中を見せることだと思う。最近はそんなことをより強く思いながら生きている。



8月26日(24週4日)

今日は一ヶ月ぶりの健診だった。今日は内診と助産師さんとの話し合いだった。

内診では特に異常は見つからず安心した。安定期になって僕の不安は以前に比べて落ち着いた。しかし、妻はやはり内診で先生の話を聞くまでは不安だということだった。

胎動がわかるようになってから逆に胎動が感じにくいときがあると落ち着かないみたいだ。朝、目が覚めて1回目の胎動があると安心した顔を見せる。24時間常に赤ちゃんと接している妻と僕とではやはり意識の差があるのかもしれない。

それはわかっていたことだが、自分が思っている以上に注意をかけたほうがいいのだと思った。そういえば安定期に入ってから食後の皿洗いを妻に任せることが多くなった。

体調が悪そうにしていればもっとやらなければと思うのだが、妻の体調がいいことに僕はついつい甘えてしまっている。男がバカなのか、僕がバカなのかはわからないが自分の時間をもう少し家族に向けるべきなのかもしれない。

助産師さんの話では特に変わったことはなかった。こちらから聞きたいことも特になく、出されたタンポポ茶も美味しかった。タンポポ茶は母乳に良いらしく、出産後の入院時に出されるらしい。しかしたまにこのタンポポ茶の味に抵抗のある人がいるため、確認のために今回味をみてもらうということだった。

健診の後、ベビー用品を買いに行った。7ヶ月のうちに徐々に揃え出した方が良いとのことだった。

肌着をカゴに入れ、他にも爪切りやチャイルドシートなども購入しようと思ったが断念した。爪切りは通常の爪切りタイプとハサミのタイプがありどちらが良いかわからない。

チャイルドシートも回転できるものや、取り付けにも様々なタイプがある。もう少し調べてから買うことにした。どうせなら使いやすいものを買いたいし、必要なものを買いたい。いちいち調べることが多いがこれも勉強だと思い楽しもうと思う。


「そろそろ名前で呼んであげよっか?」夕食後、妻がふと口にした。仮決定の名前はあったものの今まではお腹をさすって呼びかける時は「赤ちゃん」とか「バブちゃん」と呼んでいた。

母体にいるときから声をかけてあげたほうがいい。それなのにずっと名無しのままではかわいそうだ。せっかく二人で考えた名前がある。妻の提案によって今日から名前で呼ぶことになった。なんだかちょっと恥ずかしいような、そわそわとした感覚がある。

違和感というよりかはまだ口馴染みがないという感じだ。赤ちゃんは気に入ってくれた様子で名前を呼ぶと足をバタバタとしてくれるみたいだ。何度も呼ぼうと思う。



次回は「マタニティマーク」

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