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10.胎動の確認

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プロローグ
1.男の役目
2.ドキドキとそわそわ
3.初めての産婦人科
4.ママの成長記録
5.夫の役割
6.母子手帳
7.妊娠3ヶ月
8.マタニティブルーとパタニティブルー
9.安定期

7月17日(18週6日)

昨夜、妻が寝る直前「今動いたかも!」と言った。トントンとされる感覚がお腹にあったらしい。これには心底安心した。これは無事に胎動が確認できたことを意味している。僕も気になって妻のお腹に手を当ててみたが、わからなかった。
しかし妻が感じたのであれば間違いないと思う。赤ちゃんが元気に成長している。大きさは手のひらを超えるサイズになっているそうだ。7月22日の検診では性別がわかるかもしれない。楽しみだ。


7月20日(19週2日)

二人の子をもつ友人と話をした。安産祈願の話からオムツの替え方、胎動の話。友人は一人目が生まれるときはあまり胎動が感じられなかったらしい。そのときはネットなどの情報による標準とは違うことにより不安を感じだそうだ。しかし、もうすぐ三歳となる娘はすくすくと育っているとのことだった。なので赤ちゃんの成長が標準的な成長と照らし合わせて、差異があってもそんなに気にしなくていいとのことだった。

夫が不安がると妻はもっと不安になる。赤ちゃんの成長スピードも個人差があるからいちいちこだわることもないということだ。この言葉には救われた。安定期に入り検診が一ヶ月に一回となったいま、胎動を感じるまでは不安だった。ネットのいちいちの情報に振り回されてしまうところだったので、こうした生の意見を聞くことはとても価値がある。ありがたい。

またオムツの替え方も最初は難しいけれど慣れたら簡単とのこと。オムツにもメーカーにより漏れる漏れないがあるらしい。友人曰くパンパースは漏れないのでオススメすると言っていた。これはいいことを聞いた。ぜひパンパースを愛用しようと思う。



7月22日(19週4日)

健診に行った。この日に性別がわかるかもしれないと聞かされていたが、赤ちゃんの体勢が悪く、はっきりとわからなかった。主治医は「男の子かもしれんけど、ちょっと見にくいから次回確認しましょう」と言った。次回はエコーで精密検査をして、赤ちゃんの身体に異常がないかを確認するとのこと。性別はなんとなく女の子かもしれないと妻と話していたので、先生がいう男のかもしれないという発言には正直びっくりした。なんの根拠もなく女の子かもしれないと思っていたことがおかしな話なのだが。

男でも女でもどちらでもいいとは思っていたのだが、心の底では女の子が良かったと僕自身は思っていたのかもしれない。というのは先日地元の祭りに行ったのだが、その時に姪っ子が日本舞踊を踊っていたところを見て、自分に娘が生まれてくるのを想像していたのかもしれない。そしていつか嫁に出す時は思いっきり泣いてやろうと密かに思っていた。
しかしそんなことよりも大事なのは赤ちゃんが健康かどうかで、何よりも母子ともに健康に生まれてきてくれることを願うばかりだ。



7月24日(19週6日)

安産祈願は安定期に入って戌の日に行くのがいいとのことで、妻の両親と一緒に妻の地元にある神社に安産祈願に行った。正直なところ、僕はこの手のお祈りというのにはあまり興味がない。こんなことを言えば罰当たりかもしれないが、一つのイベントとしての認識が強い。それもそのはず、僕の実家は宗教的な要素が強く神事のことを避けて通ってきた。しかし、僕としては普通の一般家庭のような過ごし方がしたいと思ったし、妻のお義父さんが安産祈願を楽しみにしているようにも見えた。ならば妻の両親を交えてそのイベントを楽しみたいと思った。
神社に行くと僕たち以外にも参加者が一組いた。旦那さんであろう男性の方はお腹が大きい妊婦さんを置いてそそくさと前を歩いていた。その姿を見て、奥さんがとても可哀想に見えた。自分はそうならないように気をつけようと思った。



次回は「性別の確認」

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