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「昭和の質素なおやつ」子供たちの生活

 「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ138枚目

<「竹の葉に包んだ梅干し」© 2022 もりおゆう 水彩/ガッシュ>

これは昔の子供たちのオヤツ。

梅干し(当時は安かった)を竹の皮に包んでハジからチューチューと吸うらしい。だが、僕は見た事がないのでよく判らない。試しに紙を筍の皮状に切って三角に折ってみたのだが、、、、
これで折り方は合っているのだろうか、、、?? 

僕より4歳年上の北海道生まれの友人から、これを子供の頃にオヤツで食べた、と聞いた事がある。わずか数年の年の差、地域差で経験に差が出る。

もう一つ、この質素なオヤツについては親戚の叔父から聞いた事も思い出す。

「わしらの子供の頃は梅干しを竹の皮に包んだ物を口にしながら遊んだもんや。竹の香りがしてな、美味しかったで。わしら貧乏人は駄菓子屋なんか行かんかったからな」
昭和10年頃の話だろうか。

さて、昨日の記事に描いた子守り奉公に出された少女達。
口減らしのために家を出された彼女達は奉公先でこれを口にして子守りなどをしていたのだろうか、それともこんな質素なものすら口に入らなかったのだろうか、、、?

それを想うと胸が塞ぐ。



<©2022もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています>
(©2022 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)

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