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"なぜ"幼少期からインナーマッスルが重要なのか?


以前までは脳卒中患者を対象としたリハを中心にしていましたが、現在はいわゆる”発達障害”と呼ばれる子供、小児領域の治療に関わることが増えています。


治療をしている中で、”なぜ幼少期からインナーマッスル、いわゆる中枢部の安定性や働きが重要なのか”を頻回に考えるようになりました。


そこでたどり着いた答えが、”健康”です。


健康というと、非常にざっくりとしたことになりますが、


今回の内容をご理解頂けると一理あると感じることが出来ると思います。


「幼少期から」というタイトルにしている通り、


成長して大人になって影響してくる可能性を示した内容になっています。


そのため、

お子様だけでなく、子供を見ている大人の方にも必要な考え方になります。


今回は記念記事であるため、いつものことながら、ご購読者の生活で役立つ情報になればと思い書かせて頂いています。


理論的な機序というよりは考え方がメインの内容になっておりますので、


ご自身の健康の為、ご一読頂けると嬉しいです。


では、早速内容に入ります。



インナーマッスルとは?



医療職でない方も一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか?


インナーは深層を意味した言葉であり、逆に表層にある筋群をアウターマッスルなどと表現がされています。


一般的にインナーマッスルを構成していると言われているのは、

1. 横隔膜

2. 腹横筋

3. 多裂筋(背筋群)

4. 骨盤底筋群

これら4つの筋群になります。

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いわゆる、これらの筋群がお腹周りの上下左右を囲む形で配置されていることで、


全ての動作の基盤となる”体幹部”の安定性に寄与していると考えられています。




これらがもたらす効果として、

1. 姿勢の保持

2. 関節部の安定

3. 内臓の支持

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その為、これらの筋群がバランス良く働くことは、運動はもちろんのこと、正しい姿勢を維持する上でも重要であると考えられています。


一方で、これら筋群の長期的な影響を考えたことがあるでしょうか?


近年は、子供の低緊張が指摘されやすくなっています。


その影響には食生活や生活習慣など様々な影響が考えられていますが、


なぜ、そのような傾向にあるのかはまた別の機会にまとめますので、


ここからは、姿勢保持筋を上手く使えない事による弊害を考えていきましょう。



インナーマッスルが機能しづらいことによる弊害


例えば、幼少期の頃から、これらの筋群を上手く使えなかったとします。


その場合の長期的な影響が、冒頭でもお伝えした”健康被害”にあると個人的には考えています。


では、なぜそのような事が考えられるのでしょうか?


まずは、インナーマッスル、いわゆる体幹筋群が機能しないことによる変化を見てみましょう。


念の為お伝えしておきますが、当然ながら


インナーマッスルだけが重要だというわけではありません。


1考察としてご覧頂けると嬉しいです。


ここからご購読者限定です。



インナーマッスルが体幹を支持する上で基盤になる重要な筋群であることは先述しました。

どのような働きで骨盤や姿勢を保つのか?という理論的内容は別の機会でまとめていきますが、


これまでの様々な研究で、腹横筋や骨盤底筋などいわゆるインナーマッスルが適切に働くことで、


骨盤を正しい位置に保持することができ、また保持した状態を持続することができるとされています。


逆に言えば、インナーマッスルが機能しないということは、


姿勢が崩れやすい

・関節が不安定になる

・内臓の位置を保つことができない

という結果をもたらします。


姿勢が崩れる、関節が不安定になる、この辺はよくイメージもしやすいと思います。


これらによる多くの問題は”腰痛”として出現することはご周知の事と思いますが、


一方で、

”内臓の位置が保てなくなる”

ここの弊害を考えたことがあるでしょうか?


一般的には腰痛や肩こりとして、身体症状が前面に出てしまうため、


内臓への影響をイメージしていない、もしくはイメージ出来ない方も多いと思います。


インナーマッスルが機能しないことで、骨盤帯は開き、骨盤が開くことで内臓が落ち込みます。


一定した位置を保つことができないことから、


内臓の働きは低下して、


”内臓の機能不全”を起こす可能性があります。


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内臓の機能不全というと、ざっくりとした表現になりますが、


日常生活で多いのは”便秘”などでしょうか。


その他にも、腎臓や肝臓、膵臓など様々な臓器への影響が考えられます。


また、臓器が骨盤に落ち込むことで、腹腔内圧も変化して、


呼吸機能にも影響することが考えられます。


特に、これらの中でも便秘による弊害は大きいと考えています。


というのも、腸は免疫機能に関わっていることが近年の研究で明らかとなっています。


人の体を作る、消化や吸収に関わる上に免疫機能まで影響するとなると、長期的な健康被害に対する認識は変わってくると思います。



と、ここまで話すと今回の記事の大筋は分かる方も多いと思いますが、


幼少期からインナーマッスルが機能しづらいと仮定した場合、


大人になるにつれ、どんどん変形や姿勢の崩れなどが顕著になり、


内臓の働きが悪くなることで、健康を崩す可能性があると考えています。



幼少期から姿勢の影響を見たり、その変化が健康にどのような影響を及ぼすのか、などを検証した論文は私が調べるところ見当たりませんが、


解剖学、生理学、運動学の視点から全身を考えると、


全く影響はないと言い切れないと思っています。



終わりに


今回は文章主体で考え方に関する内容でした。


今回の内容は私自身、そして私の子供に対しても意識していることの1つになります。


是非、ここまで読まれた方が健康について考えるきっかけの1つになると幸いです。


最後までご覧頂きありがとうございました。

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