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「もうほんと、頭空っぽなやつばっか!」 そう嘆くのは、クラスメイトの由美。今年になって…
小学生低学年くらいのころ「生きる意味」について答えを出した。 それは「楽しむため」だ…
今の人類は、一年ごとに性別が入れ替わるようになっている。 僕はあまり歴史について詳し…
誰かにとって一番大切な存在になりたいと思った。 それはきっと、私が今までの人生で誰か…
全てのものは美しくあるべきだと考えた時、最初に僕の胸に生じた感情は、怒りだった。 ど…
朝だ。なんでそんなに目を赤く腫らしているのかって? 夢を見たからだ。 私に対して加え…
「いつまでも声がなくならないの」 憔悴しきった様子の彼女が、微笑みながらそう言ったとき、私は返す言葉を失った。 「誰かから私が言われた言葉じゃないの。ただ、世の中が、人々に対して言った言葉だったの。でも、私はその人々のうちのひとりだったから……」 「それは、どんな言葉だったの?」 彼女は目をつぶって、首を振った。 「どうして私が嫌いな言葉を、私の口から言わなくちゃいけないの?」 震える手。優しそうな小さくて穏やかな声。無理して作っていたはずの微笑みも、もはや自然すぎて…
自分の人生が、ではなく、なんだか社会全体が、空虚な感じがする。 目的を持っていない。…
我が星に届いた初めての星外知的生物からの通信は、想像よりも速やかに、簡単に、翻訳された…
明るく賢く健康的に。 そうでありなさいと言われて育った。官僚の父、売れない画家の母(…
もう何も聞きたくない。誰とも関わらないでいたい。 自分の世界だけで十分だ。他の人の言…
私は同性愛者ではなかった。とは言うものの、男の子を好きになったこともなかったし、興味を…
海「さて、今日は友情というものについて考えていきたいと思います」 珠美「どうぞ」 友里「友…
暇つぶしにやっていたネットゲームに飽きて、外に出て夜風を浴びることにした。 女がひとりで外に出るなんて、と思う人もいるかもしれない。確かに、危険と言えば危険だ。でもそれほど遠くまで行かなければ問題はないと思うし、もし運悪く変な人に襲われたら……抵抗できる分は抵抗するし、その結果殺されたりしたら、まぁ、何というか……そうなったらそのときだ。 なんて思いながら、家の前の道の端を歩く。静かだ。街灯が等間隔に並んでいて、目が悪くて眼鏡をかけている私には、その光の散乱が、少ししん