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2022年8月の記事一覧

感想 人生ってなんだ 鴻上尚史  有名劇作家の書くエッセイは奥深い

作者が劇作家だから、目線はクリエーター目線 役者とは違う立ち位置なのが面白い。 人は、…

武藤吐夢
1年前
19

感想 幻告  五十嵐律人  リーガルミステリ- × タイムリープ。めっちゃ面白い。…

SFであるタイムリークに、法廷ミステリーをプラスするなんて・・・ なんてこった。これめっ…

武藤吐夢
1年前
16

感想 悪の教典  貴志 祐介  頭のいいサイコパス教師と生徒の頭脳戦。デスバトルで…

ジャンルは何になるのだろう? 暴力小説?、犯罪小説?、ホラー?。 究極の「悪」を描きたかった…

武藤吐夢
1年前
22

感想 向日性植物 李 屏瑤  台湾のベストセラー恋愛小説。レズビアンの恋を描いた作…

少し切ない物語だった。 前半の出会いと恋愛の発展のところは、とても初々しくて切実で とて…

武藤吐夢
1年前
29

感想 AXアックス 伊坂幸太郎  殺し屋シリーズ第三弾。主人公は恐妻家です。

殺し屋シリーズの3作目。 前作の2作品が名作すぎるから、少しこの作品には不満足です。 …

武藤吐夢
1年前
18

感想 とんこつQ&A  今村夏子  話しの進行とともに怖くなっていく。間違いなく傑…

不思議な感覚の短編集でした。 表題作は、間違いなく今村作品の中でも秀逸な作品だと思いま…

武藤吐夢
1年前
17

感想 Another上下 綾辻 行人  独特の世界観。そして、これがミステリーだということに最後に気づいた。怪作!!。

面白すぎて一気読みだった。 この不気味な不気味、無理があるが独特の世界観、クラスメートのキャラ、文体。すべて僕の好みだ。 3年3組は呪われている。 ここ数十年間、不定期で、このクラスの生徒と親は次々に不審死を重ねている。 まず、その伝説のベースになる話しが紹介される。 みさき だか まさき だかという生徒が死ぬ。 あまりの悲しみに、クラスメートや先生は彼女が生きているかのように振る舞った。 机をそのままに、友達はいるかのように彼女に話しかける。 卒業写真・・・、いる

感想 兎の島 エルビラ・ナバロ 不思議な幻想小説の数々、難点は読みにくいこと。

読みにくく、半数くらいの作品が、あまり楽しめなかった。 幻想小説の短編集です。 作者は、…

武藤吐夢
1年前
4

感想 先祖探偵  新川帆立 「あなたのご先祖様を調査いたします」って、こんな探偵…

探偵には色んな種類の探偵がいるが、「先祖探し」に特化している探偵なんて何か発想が斬新だっ…

武藤吐夢
1年前
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感想 見習医ワトソンの追究  鏑木 蓮 少し医療の話しが難解だが、よく出来た医療ミ…

後半怒涛の展開になる医療ミステリーです。 探偵役は家入医師。 ワトソン的役割。 助手です。…

武藤吐夢
1年前
14

感想 とらすの子  芦花公園  人間版デスノートなのかな。構成がよく出来ているホラ…

構成が素晴らしい。 最初の記者はネタふりで、彼女が出会った白石という女刑事が、実は探偵…

武藤吐夢
1年前
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感想 優等生は探偵に向かない ホリー・ジャクソン 探偵の捜査スタイルが斬新。今ま…

『自由研究には向かない殺人』の続編。 それにしても、あのレイプ犯が無罪になるとは・・・。…

武藤吐夢
1年前
14

感想 いまさら翼といわれても 「古典部」シリーズ  米澤 穂信  やらなければならな…

シリーズ六作目は短編集でした。 古典部をめぐる学園ミステリーという色合いが強いシリーズ…

武藤吐夢
1年前
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感想 ふたりの距離の概算古典部シリーズ 米澤 穂信  謎解きをマラソン大会中にやってしまうというところが面白い。

氷菓シリーズの5作品目です。 本書の特徴は、謎解きの証拠集めとか、謎解きそのものを マラソン大会中にやってのけることです。 奉太郎はわざと歩いたり、わざと正規の道をフェイドアウトして 謎解きありきで学校行事に参加します。自由奔放です。 仮入部で大日向という子が入ってきた。 しかし、辞めるというのだ。 その謎解き。 キーワードは、菩薩です。 大日向は、どうもエルとトラブルになったようだ。 彼女がエルを、菩薩のような人と形容したのです。 『外面如菩薩内心如夜叉(げめん