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感想 AXアックス 伊坂幸太郎  殺し屋シリーズ第三弾。主人公は恐妻家です。

ダウンロード - 2022-06-04T170527.302

殺し屋シリーズの3作目。
前作の2作品が名作すぎるから、少しこの作品には不満足です。

主人公は恐妻家。
この設定が全体の屋台骨になるのですが、殺し屋のイメージとしては物足りない。
それと怒涛の伏線回収というほどでないので、これも物足りない。

奥さんに頭が上がらず、息子を溺愛している。
そろそろ仕事を辞めたいと思っているが、ボスの医者が反対する。

彼のポリシーは、何事もフェアーでやること。


だから、眠らせて殺すとかはせず、起きるまで待つ。
つまり、仕事は正々堂々と行う。

奥さんの性格を物語っているのが駐車場にスズメバチのエピソードだ。
友達とキャンプに行く、車がいる。
でも、業者を呼ぶ時間はない。
夫である殺し屋に言う。

自分でハチの退治はせずに、明後日までに何とかして・・・

できるわけない。
だから、隠れて自力で排除し、奥さんにこっぴどく叱られるのでした。

そんな父の殺し屋が自殺をする。

最終章は、その真実を語る章です。
数年後、息子が父の遺品の鍵を手に入れる。
そこから物語は父の死の真相探りになる。

犯人の医師が目の前に現れて銃を突きつけて脅す
父の隠し部屋に、医師の悪事の証拠があると思っているんだ。

お前の父親は死を恐れていたぞと脅す。
それに対する息子の返答がいい。

父が一番恐れていたのは母です。


そして、ラストの大仕掛け。
これは圧巻!!。

2022 8 23
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