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本の感想

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2022年6月の記事一覧

感想 エミリの小さな包丁  森沢 明夫  失恋し人生に絶望した女の子が田舎で癒やさ…

都会で疲れ果てたエミリ 失恋し人間不信 そんな彼女の逃亡先は、15年も音信不通にしていた祖…

武藤吐夢
1年前
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感想 魔眼の匣の殺人 今村 昌弘  屍人荘の殺人シリーズ。前回はゾンビ、今回は絶対…

屍人荘の殺人シリーズの第二作目です。 前回はゾンビ。そうそうに明智探偵は死んでしまうと…

武藤吐夢
1年前
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感想 聊斎志異 (光文社古典新訳文庫)  蒲 松齢  中国の幽霊とかが出てくる古典文…

知り合いに面白いよとすすめてもらった本です。 中国の昔の映画「チャイニーズ・ゴースト・…

武藤吐夢
1年前
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感想 罪の声  塩田武士  グリコ森永事件をベースに描かれた。もうひとりの真実。

キツネ目の男と言えば、グリコ森永事件だ。 この物語の中で発生する事件は、それをベースに…

武藤吐夢
1年前
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感想 月夜の島渡り 恒川 光太郎 沖縄臭を放つダークファンタジー短編集の傑作。おも…

恒川さんの短編はハズレなしですね。 ジャンルは、ホラーなのかファンタジーなのか微妙です…

武藤吐夢
1年前
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感想 昆虫の惑星 アンヌ・スヴェルトルップこの世界にとって大切なのは、人ではなく…

本書は、北欧の昆虫学者が書いた昆虫についての本である。 正直に言うと虫は嫌いである。 ハエ…

武藤吐夢
1年前
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感想 六人の嘘つきな大学生  浅倉 秋成 就活の裏と表がリアルに描写されていた。

舞台は就活。 就活でミステリーが成立するというのが本書の魅力。 就活の裏と表がリアルに描かれていた。 ある有名会社の最終面接に残った6人の学生。 キャラはかなり個性的だし、頭もいい。 というか、大学生というよりも30のおっさんみたいにキレキレ。仕事できるタイプ。ちょっと現実的ではないなと思いました。 この六人の中で、一人を選ぶ。 選ぶのは学生による投票。 嶌衣織が言ったセリフが印象に残った。 月を見上げながら・・・ 月って表側しか見れないんですよ。裏側はどんな風

感想 眠れないほどおもしろい吾妻鏡  板野 博行  2022年NHK大河ドラマ『鎌…

2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の世界を堪能できる本です。 歴史書というの…

武藤吐夢
1年前
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感想 死神と天使の円舞曲 知念 実希人 死神シリーズ三作目。最後のほうはラノベみた…

死神シリーズの3作品。 死神の犬のレオと猫のクロ。 かわいい二匹が異能力を使い街の破滅を…

武藤吐夢
1年前
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感想 神薙虚無最後の事件  紺野天龍  このミステリーの最後の100ページの謎解き合…

謎解きミステリーということに特化するなら、本書は極上の出来であることを保証します。 ラ…

武藤吐夢
1年前
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感想 ブラックボックス   砂川文次  貧困がキレやすくするのか、キレやすいから貧…

主人公の職業はバイク便である。 メッセンジャーとも言う。 雨のシーン、ベンツの荒い運転の…

武藤吐夢
2年前
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感想 競争の番人  新川帆立 二期連続でドラマ化決定とのことです、元彼の遺言状の…

ドラマ化決定。 元カレの遺言状の作者の最新作。 二期連続でテレビドラマ化だそうです。 舞…

武藤吐夢
2年前
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感想 精神科医が教える病気を治す感情コントロール術  樺沢 紫苑 病は気からと言い…

【読者が選ぶビジネス書グランプリ2022】ノミネート作品。 ストレスが病を悪化させる。 治癒…

武藤吐夢
2年前
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感想 麦本三歩の好きなもの 住野よる 麦本三歩は嫌いなものの話しではなく、好きなものの話しをしたいと思っている。究極のポジティブ小説。

たいしたことは起こらない。 麦本三歩は図書館に勤める女の子だ。 毎日、好きなものだけを見て生きている。 この本は、麦本三歩の好きなものだけで構成されている。 嫌いなものの話しではなく、好きなものの話しをしたいと思っている。 麦本三歩は幸せだ。 この小説を読んでいると、何となく幸せな気分になれる。 この小説は、幸せの形の1つを描き出しているのかもしれない。 彼女は少し不器用だ。 彼女の言葉に面白いのがあった。 「20文字以内で説明できる本はいい本だ」 確かに、その通