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感想 魔眼の匣の殺人 今村 昌弘  屍人荘の殺人シリーズ。前回はゾンビ、今回は絶対に当たる預言者でした。

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屍人荘の殺人シリーズの第二作目です。
前回はゾンビ。そうそうに明智探偵は死んでしまうという展開でしたが・・・。
今回は絶対に当たる預言者をたずねるという話し。
そこで遭遇したのは、複数の男女だった。
村には村人がいなくて、その預言者の老女が村外れに世話役の女性と暮らしていた。早く、帰れと言われてしまう。あと2日で四人死ぬというのだ。

橋が焼かれてしまい。その家は陸の孤島。つまり、アガサ・クリスティの大好きなクローズドサークル、閉鎖空間が完成する。山を突っ切ればなんとかなりそうですが、クマが山には出るということで皆、そこにとどまる。散弾銃とかでてきます。それが後に凶器にされてしまう。
そして、殺人が起こる。一人、一人と殺されていく。

登場人物たちの名が面白い。
探偵は比留子。預言者はさきよみ。そして、もうひとりの女子高生預言者は といろ。

鍵は、この さきよみ という老婆の予言は絶対に起こるということだった。

それをみんな信じているし、その通りになる。

2日のうちに四人死ぬ。

この予言は呪詛の言葉となるのだ。

小説中にも、完全な予言は、まるで呪詛のようだと表現されている。

つまり、そこにいる人たちは、自分が殺されるかもしれないという不安の状態の中にいる。

そこで地震が起きて、記者が死ぬ。続いて、預言者が毒をもられるが、どうにか生命は助かる。高校生預言者が殺され・・・、さらに、女性も殺される。

さて、犯人は誰なのか。動機は何なのか。

殺された高校生の預言者と、老女の預言者の関係は・・・。

最後にどんでん返しがあります。
びっくりの展開でした。
今回、探偵の比留子は一回死んだふりします。

予言とか胡散臭いが、本格ミステリーです。
なかなか楽しかった。


2022 6  26
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