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本の感想

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2022年3月の記事一覧

感想 ゴースト・テーマパークの奇跡 (角川ホラー文庫)  木犀 あこ あるテーマパー…

角川ホラー文庫だから、当然、ホラーの怖いやつを期待してました。 しかし、この小説。短編集…

武藤吐夢
2年前
18

感想 夜が明ける  西加奈子 面白かったかと聞かれたら、たぶん「不快だった」と答…

本屋大賞ノミネート作品ということで読みました。 正直、読後感は最悪です。 いきなり、暗闇で…

武藤吐夢
2年前
14

感想 アリスが語らないことは   ピーター・スワンソン  アリスは本当に悪女なの?…

400ページと、そこそこのボリュームなのに一気読み それだけ読ませる内容だったということです…

武藤吐夢
2年前
17

感想 本当は怖い京ことば 大淵 幸治 京都言葉の怖さを感じると同時に、京都人の気…

京都の言葉、いわゆる「京ことば」を研究し京都人気質を表現しようとした書物でした。 エンタ…

武藤吐夢
2年前
15

感想 鼻  曽根 圭介  ホラー大賞短編部門受賞作品「鼻」よりも「暴落」という作品…

第14回日本ホラー大賞短篇賞受賞作が表題作「鼻」になり 合計で3篇です。 表題作「鼻」は2…

武藤吐夢
2年前
23

感想 哲学の蠅  吉村萬壱  とにかく強烈なんで勇気のない人は読むべからず。ある…

 強烈でした。エッセイということですが、私小説でしょう。そこに哲学を絡ませている。自ら哲…

武藤吐夢
2年前
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感想 じゃあ何から産まれたかったの? 児玉雨子 疑似家族。実の娘と偽物の娘。それは愛なのか?。

最初、違和感を感じた。 ママと娘の関係性があまり濃密だったからだ。 すぐに、その関係が偽物であることが判明する。ママは、子供の頃にお世話になっていた塾の先生で、娘は良くない両親に育てられた孤独な女性。 二人は求めあい、同居し偽物の母と娘になる。 その様は本当の親子よりも親子らしかった。 だが、そのよそよそしさ。気を使いすぎるところ。何か息苦しさも内在している。相手に嫌われたくない。その思いが強い。 そこにストーカー被害にあったママの実の娘が戻ってくる。 殺したいほど、この

感想 くるまの娘 宇佐見りん 祖母が死んだ、家族で車で里帰り。バラバラの家族の不…

家族構成は、両親と兄、弟、自分の5人。 どうも父は別居しているようだ。両親は不仲で、母親は…

武藤吐夢
2年前
5

書評 夏美のホタル 森沢 明夫  蛍の描写の鮮やかさ、田舎に生きる母子の優しさ。ま…

間違いなく名作です。 たまたまバイクで立ち寄った田舎の雑貨店 そこにいたのは、地蔵さんとい…

武藤吐夢
2年前
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感想 生物はなぜ死ぬのか 小林武彦  死に対する考え方が変わる。生物学の本です。…

生物学の本です。 理系の人向けです。 簡単そうで難しかったです。でも、楽しい。 生命の死に…

武藤吐夢
2年前
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感想 脳釘怪談 朱雀門出  実話怪談ということらしい。とにかく怖い。怖いよ。

ホラー小説が面白い朱雀門出の実話ホラー まず、その作品の数に驚く 50近くある。 1話は5分程…

武藤吐夢
2年前
14

感想 君と夏が鉄塔の上  賽助  三人の少年少女が、鉄塔の上に生息する着物姿の少年…

ある夏、彼らは鉄塔の上に着物姿の少年を見つけた。 鳥人間のように空を飛びたい少女 幽霊が見…

武藤吐夢
2年前
9

感想 10の奇妙な話  ミック・ジャクソン タモリさんの世にも奇妙な物語に似ている…

世にの奇妙な物語に似ている世界観の10の不思議な物語 モチーフは「境界線」だ。 日常と非日常…

武藤吐夢
2年前
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感想 怪談最恐戦2021  恐い話しの数々、なかなか面白い。

実話怪談を語る大会「怪談最恐戦2021」の上位入賞者の怪談を一冊の本にまとめたもの。 1つ1つの作品がシンプルで恐い 簡単に読めます とくに怖かったのは「偽者の母」が出てくる恐怖話し 自分の名前を知らない母 教えると何かよくないことが・・・起こる気がする 「葬式の夢」を見る話しも恐い 夢に出てきた人が実際に死んでしまうというもの カップルと踏切の話しもシュールだった。 しかし、これ語ると恐いのだが 文章だけだと伝わらないのもある気がします。 怪談って、語り手の抑