感想 じゃあ何から産まれたかったの? 児玉雨子 疑似家族。実の娘と偽物の娘。それは愛なのか?。
最初、違和感を感じた。
ママと娘の関係性があまり濃密だったからだ。
すぐに、その関係が偽物であることが判明する。ママは、子供の頃にお世話になっていた塾の先生で、娘は良くない両親に育てられた孤独な女性。
二人は求めあい、同居し偽物の母と娘になる。
その様は本当の親子よりも親子らしかった。
だが、そのよそよそしさ。気を使いすぎるところ。何か息苦しさも内在している。相手に嫌われたくない。その思いが強い。
そこにストーカー被害にあったママの実の娘が戻ってくる。
殺したいほど、この