感想 生物はなぜ死ぬのか 小林武彦 死に対する考え方が変わる。生物学の本です。面白かった。
生物学の本です。
理系の人向けです。
簡単そうで難しかったです。でも、楽しい。
生命の死には、重要な意味がある。
遺伝子に組み込まれた「死のプログラム」とは?
死生観が一変する、現代人のための生物学入門。
気になったとこだけピックアップしていきます。
この本のモチーフは、そもそも何で生物は死ぬのか?です
だそうです。
生き物は進化が作ったと著者は言う。
古いものが滅亡し、新しいものに変化した。
より効率の良いものに選択された。
学生時代習った遺伝子ですが、疑問がありました。
DNAとRNAの違い
これわかりました。
生物のはじめはRNAだったらしいのです。
しかし、これは壊れやすい。つまり変化しやすい。
タンパク質と結合することで安定化していった。
そして、DNAができた。
DNAは安定している。二重螺旋構造だからだ。
そのようにしてRNAがDNAにとって代わられた。
次の大きな変化が起こった
真核生物の誕生と多細胞生物の出現
生物発生までのプロセスが前半の内容でした。
著者は現代を過去最大の大量絶滅時代と呼んでいる。
少なくとも100万種は数十年以内に絶滅の可能性がある。
人間の営みのせいである。
生態系が至る所で崩壊しドミノ倒し的に生物が絶滅しているのだ。
現在進行中の大絶滅は、申し訳ないことに人類の活動が原因で引き起こされています。隕石の落下級以上の影響を地球に与えている
生命の致命的な絶滅の危機は過去にも数度あった。
それは進化の糧であった。
恐竜が絶滅したから、哺乳類は進化できた。
人類の進化は 死 によってもたらされたのだった。
絶滅による進化が、新しい生き物を生み出したのだ。
生き物の死には2つある
アクシデントによるもの。食われるとか。隕石が落ちて絶滅とか。
寿命
小型の生物はアクシデントで死ぬことが多い
食べられにくくとか、子供をたくさん産むとか進化した
人が老化するのはどうしてか?
この疑問の問いも面白かった。
つまり、老化は癌の抑制のための手段ということになる。
若年でがん患者が少ないのは、その機能が効いているからなのだ。
副産物が老化である。
癌の抑制は、これと免疫システムの活躍によるものらしい。
死とは・・・
人間の死についても書いてましたが、あまり興味がある話題じゃなかった。
割愛します。
2022 3 12
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