間違いなく名作です。
たまたまバイクで立ち寄った田舎の雑貨店
そこにいたのは、地蔵さんというあだ名の身体障害者のおじさんと、老年のばあさん
気が合い蛍を見物に、その美しさに魅了される・・・
蛍の美に魅了された二人は、ひと夏をそこで過ごす
彼はカメラマンだ。
この土地で良い写真が取りたかった。
彼らは地蔵さんというあだ名の雑貨屋のおじさんの家の離れを借りることになる。
草刈りをしてくれた子供たち
何故か、たんぽぽだけが残されている。
理由を聞くと地蔵さんが好きだからだという。
この描写が好きだ。
田舎の夏を感じさせる。
どんなに楽しい祭もいつかは終わる。
このむ気持ち良くわかる。
ここまで読み進めてきた読者は、たぶん、皆、「うん」と頷くと思う。
それほど素晴らしい時間
それがそこにはあった。
これ名言です。
これも好き言葉
死んだ地蔵さんに似た地蔵を店の前に作って欲しいと仏師のおじさんに頼むと
桁が違うと笑われた。
金、払えるのか?
そう彼は問われて・・・
カメラマン志望の彼は絶句してしまう。
あとがきにも名言が・・・
森沢作品は癒やされます。
名言が多いのも評判になっています。
本書は、森沢作品の中でもかなり面白い部類になります。
おすすめです。
2022 3 13