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音楽話

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投稿のメインです。自分の好きな音楽を勝手気ままに取り上げ、紹介していきます。
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2021年4月の記事一覧

(音楽話)87: Paula Cole “I Don’t Want to Wait” (1997)

(音楽話)87: Paula Cole “I Don’t Want to Wait” (1997)

【あんまりだ】

Paula Cole “I Don’t Want to Wait” (1997)Paula Cole。1968年米国マサチューセッツ州ロックポート生まれ。ボストンのバークリー音大でジャズ声楽とインプロヴィゼーションを学び、卒業と共にプロ契約。すぐにPeter Gabrielのライヴ前座を担い、94年のアルバム・デビュー後もPeterのライヴをサポートし、”Don’t Give U

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(音楽話)86: Chet Baker “Almost Blue” (1987)

(音楽話)86: Chet Baker “Almost Blue” (1987)

【天才でクズ】

Chet Baker “Almost Blue” (1987)時折、というかしょっちゅう、我々は「天才」を目にします。どんな分野において才能が豊かで突き抜けているかはさておき、そうした「天才」を思う時、その見た目が考慮されない、ということは基本的にあり得ないことだと、私は思っています。

…わかりづらいですか?我々は結局のところ、見てくれを重視している、ということです。

もちろ

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(音楽話)85: Joanna Connor Band “Walkin’ Blues” (2014)

(音楽話)85: Joanna Connor Band “Walkin’ Blues” (2014)

【心の器】

Joanna Connor Band “Walkin’ Blues” (2014)注意: ブルースと聞いて退屈だと思われる方、この曲聴かない方がいいかも、6分近いブルースなのでm(_ _)m 但し聴くとニヤつくこと間違いなしですよぉ…

皆さんに大事なことをお伺いします。
皆さんの生活にブルースはありますか?人生は人それぞれだけど、嘆きたくなる時、ポジティヴなことを一切考えずに今はた

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(音楽話)84: Prince "While My Guitar Gently Weeps" (2004)

(音楽話)84: Prince "While My Guitar Gently Weeps" (2004)

【#prince4ever】【pt3: 感謝】

“While My Guitar Gently Weeps” (2004@Rock & Roll Hall of Fame)Prince。説明はしません。私にとって最大級のヒーロー、永遠の憧れ、音楽的最高到達点です。

彼が亡くなったのは2016年4月21日。今から5年前。なので今週は勝手ながらPrinceで押し通させていただきますm(_ _)m

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(音楽話)83: Prince "Sometimes it Snows in April" (2013)

(音楽話)83: Prince "Sometimes it Snows in April" (2013)

【#prince4ever】【pt2: 4月21日】

Prince “Sometimes it Snows in April” (2013)Prince。説明はしません。私にとって最大級のヒーロー、永遠の憧れ、音楽的最高到達点です。

彼が亡くなったのは2016年4月21日。今から5年前。なので今週は勝手ながらPrinceで押し通させていただきますm(_ _)m

彼は映像作品=映画に非常に拘っ

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(音楽話)82: Prince "Manic Monday" (2019)

(音楽話)82: Prince "Manic Monday" (2019)

【#prince4ever】【pt1: 屈折した愛】

Prince “Manic Monday” (2019)Prince。説明はしません。私にとって最大級のヒーロー、永遠の憧れ、音楽的最高到達点です。

彼が亡くなったのは2016年4月21日。今から5年前。なので今週は勝手ながらPrinceで押し通させていただきますm(_ _)m

“Manic Monday”はThe Banglesの198

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(音楽話)81: Gladys Knight & the Pips “Neither One of Us (Wants to Be the First to Say Goodbye)” (1973)

(音楽話)81: Gladys Knight & the Pips “Neither One of Us (Wants to Be the First to Say Goodbye)” (1973)

【それでもやっぱり】

Gladys Knight & the Pips “Neither One of Us (Wants to Be the First to Say Goodbye)” (1973)映像は1973年、米国NBCの人気音楽番組「Burt Sugarman’s The Midnight Special」。ディスコ・ブーム前夜、ブラック・コンテンポラリーやソウルといった音楽が多く流

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(音楽話)80: Elton John “Tiny Dancer” (1971)

(音楽話)80: Elton John “Tiny Dancer” (1971)

【郷愁】

Elton John “Tiny Dancer” (1971)ご存知、Sir Elton John。日本ではBilly Joelと共に「2大ピアノマン」として、70年代以降聴かれまくってきた人。Billyが”Piano Man”ならEltonは”Rocket Man”、”Honesty”なら”Your Song”、”New York State of Mind”なら”Candle in

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(音楽話)79: 杵屋響泉 “新曲浦島” (2018)

(音楽話)79: 杵屋響泉 “新曲浦島” (2018)

【人生】

杵屋響泉 “新曲浦島” (2018)歌舞伎、能、狂言などの「演劇」、浪曲、講談、落語などの「演芸」、神楽、白拍子、念仏踊りなどの「舞踊」、そして雅楽、浄瑠璃節、唄などの「音曲(おんぎょく)」…それぞれの世界は非常に深く、時に絡み合い、歴史的・文化的背景を多分に含んでいて重厚、無駄のない流儀と精神を保っている。だから音曲をそのまま「音楽」と読み替えていいのかさえわかりません。それほどの圧

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(音楽話)78: Robert Palmer “Girl U Want” (1994)

(音楽話)78: Robert Palmer “Girl U Want” (1994)

【天性】

Robert Palmer “Girl U Want” (1994)容姿もヘアスタイルも性格も言動も、人間は変える・変わることができます。それがたとえ痛みを伴ったり無理をしたり危険を冒すとしても、変化させることは可能。しかし、変えることが極めて困難なものがあります。

それは、声です。

ハードロックのしわがれ声に憧れて喉を潰すとか、美しいソプラノ声を目指してボイトレし発声法を学ぶとか

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(音楽話)77: Jefferson Airplane “Somebody to Love” (1969)

(音楽話)77: Jefferson Airplane “Somebody to Love” (1969)

【複雑】Jefferson Airplane “Somebody to Love” (1969)かなり複雑な経路を辿ってきたバンド、Jefferson Airplane。メンバーの入れ替わりの激しさと分裂、それに伴う名義変更、なにより時代によって全く異なる音楽性を持ったバンドです。
はーい、では歴史の授業です。試験出ますよー。

1965年、「Jefferson Airplane」デビュー
ヒッピ

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(音楽話)76: Simon & Garfunkel “April Come She Will” (1981)

(音楽話)76: Simon & Garfunkel “April Come She Will” (1981)

【4月になれば】

Simon & Garfunkel “April Come She Will” (1981)日本でも特に、50代半ば以上の方々にファンの多いPaul SimonとArt Garfunkel。

1964年にデビュー・アルバムをリリースしましたが、ほぼ売れず。しかしアレンジされた”The Sound of Silence”が66年に大ヒット、一気に人気フォーク・デュオの仲間入りを

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