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マッシュの思考

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#日記

死んだら全部忘れちゃうのにね。

古いエッセイのようなものを読んでいると、分からない言葉や読めない単語ばかりが出てきて、そのひとつひとつを書き残して次へ進む。あとで調べようと書くのだけれど、初めて書くような、見たこともないような漢字が出てくる。

日本語はこんなにたくさんの漢字が使われているのかと思う。正確には中国語だとかどこからやってきただとかあるのだろうけれど、今読んでいるのは日本語だから関係ない。

こんなに分からないなら普

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暗くなりそうなこの空が悪いんだ。

とにかく眠かった。昼ごろまで寝ていたのに、ずっと眠かった。寝てなかったんじゃないかと思うくらいずっとぼんやりしている。

明日は雨が降るみたいだから今日買い物に行きたいのに、行かないままついに夕方になった。

まだ明るいから今なら間に合うのに億劫で部屋を出られない。靴を履いて、部屋を出られずぼけっと座り込んでいたときのことを思い出す。やっと抜け出してきたのに、鬱屈としていた日々に戻りそうになる。今

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そしてこの生活は、それらすべてと同じ。

今日は早く起きた。なにかを見ながら、なにかを食べて、置きっぱなしの洋服を着て、部屋を出た。

暑いのか涼しいのかよく分からない天気で、日陰の涼を求めるように蛇行しながら自転車を漕いだ。急ぐ必要もないからゆっくり進んでいた。

なんだか今日も意識が遠かった。眠かったのかもしれない。昨夜から暗い歌ばかり聴いていたせいかもしれない。でも好きだからその曲たちは何も悪くない。良いのだ。生み出されてくれてあり

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頬が切れればいいのに、この円盤の回転で。

いつからが今日でいつまでが昨日なのか曖昧だった。記憶の境目もないし、そもそも記憶さえ掴めない。

たぶん昨夜、酔っ払ってレコードを聞いていた。好きな面を何回も聴いていた。あとは録画していた番組を見たような気もするし、寝る直前に漫画の続きを読んだような気もする。

今見たら詩を書いていた。覚えていない言葉が残っているのは、無意識を写せたみたいで嬉しい。

月末になってしまって、ついにできずじまいだっ

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見つめるだけでいいのに、見られるのだけは鬱陶しくて。

こんなに返ってこないと、自分はもう世界から消えたみたいだ。跳ね返りがないというのは壁がないということ、もしくは、投げたものがそもそも形を持っていなかったということになる。

そのどちらかなら、投げ続けるのはとても無意味に思える。消えているのと大差ないじゃないか。

結末を知りたくなくて読み進められないでいる小説を少しずつ読む。どう転んでも良くはならない残りの厚みが寂しい。

どんどん悪い方向へ流さ

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浮かぶのは違う感情、続けざまの車内で。

結局なにもないんだ、こんな言葉に力なんてないんだ。伝わらない声で届けたって何言ってるか分からないよ。

そんな塞ぎ込んだ人間にも友人は優しくしてくれて、急に投げつけられた鬱々とした感情もまっすぐに返してくれた。なにより、そんな弱い感情を素直に伝えられた自分に驚いている。

今日は朝から予定があったから早めに起きて待っていた。時間になって、すぐに来て、ちょっと見て帰って行った。効率が良くて助かった。

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このまま明日も悔やみ続けられるかな。

このところ、どう考えても金を使いすぎている。価値としてはもっと高いのは間違いないけれど、入る分と出る分が合っていない。身の丈に合っていないのだ。

それなのにまだ遊ぼうとしているし、やりたいことは今すぐに始めようと言って人を急がせた。

こうやって人とまたずれていくのだろうか。次こそは上手くやろうといつも思い、いつもどうすればそうできるのか考えているのに、気づいたときにはひとり残されている。

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嫌われてもよかったけど、嫌われたくなかったよ。

好きなイラストレーターの番組があるからその時間までに起きたかったけれど、目覚ましの音に全く気づかず寝ていた。仕方ないので録画を見た。

ちょうどこの間画集を見たから興味が高まっているところだった。自分もこんなに絵が描けたらなと思う。迷いなく自分の世界を表現できたらなと思う。

そう思ってすぐにできるわけもないから今日もだらしなく過ごす。外は雨が降っていた。

着替えて、少し外を歩いた。涼しかった。

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歌のないピアノの曲で目が覚めた。

今月中にやりたいことがあるのだけれど、全く手をつけていないまま3分の2が過ぎ去った。これで間に合うならわざわざ1ヶ月遅らせる必要などなかったのだ。

期限内に、それも自ら定めた期限内に、いくつかの創作をするということが久しぶりで、加減が分からなくなっている。いつ頃始めて、いつまでにここまで形にすれば間に合うと計画を立てることさえ時間がかかるようになってしまった。

今思えば学生時代の課題提出なんて

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もう忘れた赤色と、思い出さない青と光。

今日は朝起きて、窓を開けて少し涼しくなった部屋で漫画を読んで、だらだらしていたらまた寝ていて、起きたら夕方だった。

寝起きに続きを読んだ。思いがけないサスペンスだった。人のことを知る、みたいな話だった。

よく知っている人にも知らない面があって、それを知ることで自分の中の像が崩れていく。壊したくないから信じなかったり、また別の人を悪者にしたりする。

愛するというのはそういう一面も持っていて、ど

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夜を待つことのほかに何もしたくない。

もう空で言えない。シュプレマティスム、忘れかけている。ロシア構成主義の次はドイツ表現主義という言葉も耳に入ってきた。

ひとつ学べば生活の中にそれが紛れていることに気づく。これまで気づかずにいたことに気付けるのは嬉しいけれど、同時に怖くもある。こうやって少しずつ新しい世界の知識が増えていくんだ。もっと早く知っていたらそれは膨大な量になり、すでに物凄く深いところまで知っている向こう側の今が浮かんでし

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始めてみれば今の悩みは全部消えるよって言ってたんだ。

今日も早起きした。ライブの映像を見てなんとか気持ちを保ちつつ、支度をして部屋を出る。

普通に暑かった。夏は終わらないような顔をして気づけばいなくなるから嫌だね。一言言ってくれればいいのに、存在に甘えて、なんなら疎ましくさえ思っているうちに過ぎ去ってしまうんだ。

別にやり残したこともないし、次会うのが楽しみなんてこともない。ひどいのはこっちの方だった。強いて言えば夏の曲がいちばん似合うくらいの趣

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自分は一体誰に求められたいのだろう。

今日は早く起きた。あまり食欲がなかった。好きな曲を聴いて、あとは部屋を出るまで記憶がない。

支度をして外に出ると割と涼しかった。

こんな日がこれから続くのだ。自転車を漕いで、週に数回、同じところへ行って、同じことをする。まるで習い事だ。習い事もこんなにしたことないのにな。とにかく資本主義だった。

自分はそこで求められたくなどない気がした。頼りにされることを誇る人、まだまだだと謙虚な人、それは

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いつも何となく上機嫌で、そうでない時間は眠っている。

なんと素晴らしい性格だろう。彼は不満があれば無理やりにでも寝るのだろうか、それとも起きている間ずっとご機嫌なのだろうか。自分もそんな人でありたいものだ。

目覚ましに新しく設定した曲のイントロで止め、早めに起きた。規則正しい生活はいいなぁなんて思いながらパンを焼き、食べた。

注文していた本が届き、それを開封して読み始めた。エッセイなのか評論なのか、線引きはよく分からない。でも自分にとって結局は文

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