自分は一体誰に求められたいのだろう。

今日は早く起きた。あまり食欲がなかった。好きな曲を聴いて、あとは部屋を出るまで記憶がない。

支度をして外に出ると割と涼しかった。

こんな日がこれから続くのだ。自転車を漕いで、週に数回、同じところへ行って、同じことをする。まるで習い事だ。習い事もこんなにしたことないのにな。とにかく資本主義だった。

自分はそこで求められたくなどない気がした。頼りにされることを誇る人、まだまだだと謙虚な人、それはそれでいい。でも自分はきっといつまで経っても慣れないし、いつまで経っても満たされない。それは確かな予感だと思う。

帰る頃には満身創痍だった。たった数時間なのに吐きそうだ。身体中のものが全て出そうだ。これはそう長く続かないかもしれない。できるだけやってみようという気持ちで明日は泥のように眠ることにする。そう思ったのも束の間、明日の予定を思い出した。お酒を飲みすぎないようにしたい、というかそうする。早く帰る。

古本屋で欲しかったCDを探したらもう売れていた。残念だったけれど、この街にあのバンドのことが好きな人がいるならそれは嬉しい。また別のところで見つけたら買うことにする。

帰宅して、見たい映画のことを思い出して調べた。

行くか迷っていたライブは一度だけにすることにした。ツアーに何度も行くのはどんな気持ちだろうか。行けるなら行くだろうから、その日は別の場所にいることに決めた。

もう脳みそが溶けそうだ。考えすぎて、働かせすぎて、腐ってしまいそうだ。早く休めてあげなければ何も出来なくなってしまうじゃないか。今夜は楽しみなラジオがあるからそれでも聴いて早く寝るんだ。

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