暗くなりそうなこの空が悪いんだ。
とにかく眠かった。昼ごろまで寝ていたのに、ずっと眠かった。寝てなかったんじゃないかと思うくらいずっとぼんやりしている。
明日は雨が降るみたいだから今日買い物に行きたいのに、行かないままついに夕方になった。
まだ明るいから今なら間に合うのに億劫で部屋を出られない。靴を履いて、部屋を出られずぼけっと座り込んでいたときのことを思い出す。やっと抜け出してきたのに、鬱屈としていた日々に戻りそうになる。今でも鬱屈とはしているんだけど、今はまだポップでいられる。パンクだって聞いていられるのさ。
あのときは、真似と卑屈と感傷だけの詩を書いて毎日を潰していた。もう今では書けない言葉がたくさんあるだろう。あの時の自分にできて今の自分にできないことがあるなんて悔しい。絶対あのときのほうが人間としてダメなのに、そんな人の方ができることがあるなんて許せない。
塞ぎ込むならせめてもっと激しくなれなければいけない。逆に言えば、もっと激しく過剰になれるならどうなったっていいんだ。
自分の熱で燃え尽きるほうがいい。自分で頭の回路を焼き切るほうがいい。そんな気持ちだけがふんわりと浮いていて、現実は優しい曲とラジオと本に縋りついて座り込んでいる。
日が暮れそうなのが悪いんだ。早く靴を履いて外に出よう。帰りにベンチで詩でも書こうと思う。
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