頬が切れればいいのに、この円盤の回転で。
いつからが今日でいつまでが昨日なのか曖昧だった。記憶の境目もないし、そもそも記憶さえ掴めない。
たぶん昨夜、酔っ払ってレコードを聞いていた。好きな面を何回も聴いていた。あとは録画していた番組を見たような気もするし、寝る直前に漫画の続きを読んだような気もする。
今見たら詩を書いていた。覚えていない言葉が残っているのは、無意識を写せたみたいで嬉しい。
月末になってしまって、ついにできずじまいだった。そんなことばかりだ。来月こそはと決意して今日も何もしなかった。
この間、人に言われたことを思い出したり、その中で得た新しい感性を広げてみたりしていたら時間が過ぎる。素直にまっすぐ受け取ってもいいのか、そうじゃない気持ちを遠回しに送られたのだと遠慮すべきなのか、受け取り方の判断が苦手だ。
音楽を聴いていたら、まさにそう、嘘じゃなく、なんて思う歌詞が流れてきた。もう会いたくもない人はいるし、まだ会いたい人だっている。これで最後だなんて本当に思うのに、さよならという言葉を何度も繰り返すだけで終われない。
今日は夕方買い物に行った。下校中の小学生を避けつつ、信号で止まらないように進んでいたら道を間違えたので、予定とは別の店に行った。
自転車の鍵を外すときにサドルにシャツが引っかかって、ボタンがふたつ弾け飛んだ。とりあえず拾って、中途半端に開いているのはなんとなく変だからシャツは前を開けて羽織にした。
なんだかずっとぼんやりしているんだ。今日のことすべてが夢の中みたいだし、無意識的だった。落ち込んでいるのか、何も思っていないのかさえよく分からない。どっちだっていい、もう本当に、どうでもいいんだ。
それなりに、いろんなことに気をつけているつもりなんだけど、隙間から入り込んで足を掛けられる。それは愛だったりするんだろうか。
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