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ムラタの未来を担う!中堅社員の『半生と反省』|#1「死ぬこと以外はかすり傷、だから自分らしく」

こんにちは!村田製作所の広報担当です。

今回のムラタのnoteは新企画!
ムラタの将来を支えるひとりとして大活躍中の、中堅社員にインタビューしてきました🎤

題して、
“ムラタの未来を担う!中堅社員の『半生と反省』HANSEI×HANSEI”

幼少期をはじめ学生時代から自身の半生を振り返ってもらい、失敗や挫折の経験を経て得たもの、そしていま大切にしているマインドを深堀りしていく企画です。

ムラタで活躍する社員には一体どんな人がいるのでしょうか?👀
その人柄に迫ります!

今回インタビューさせてもらったのは、車載市場のマーケティングを担当する三栖(みす)さんです。



好奇心旺盛な子ども時代!時にはトラブルも「いんでないかい」?


ー三栖さんはどんな子ども時代を過ごしていましたか?

北海道生まれ、北海道育ちの生粋の“どさんこ”です!
子どもの頃はじっとしているのが苦手で、3秒と同じ場所にいない子でした。

ひたすら外で遊んでいて、勉強は得意ではなかったのですが、興味関心意欲だけは満点でした!
北海道は自然が豊かなので、毎年家族でキャンプに行って山・川・海など自然に触れる機会が多かったです。

習い事はピアノや、武術、絵本作家さんと絵本を手作りするボランティア活動などをやっていました。

じゃがいも収穫(3歳)と、習い事のピアノの発表会(4歳)



ー10歳のときに、ご両親から驚きの一言を言われたんですよね?

はい。10歳になった小学4年生の頃に、ある日両親から「あなたはもう半分大人です。自分でやってみたいと思うことを、自分で見つけなさい」と言われました。
最初は少し戸惑いましたが、10歳の自分なりに一生懸命考えた結果、小学校で友達が習っている武術の体験に行ってみることにしたんです。

想像以上に楽しかったので「絶対にやりたい!」と思い両親に伝えたところ、他の習い事や勉強との両立について質問されました。
どうするかを再度自分で検討して、両親が納得してくれるように説明し、習わせてもらえるようになりました。

この経験は、「自分がやりたいことのために両親を説得する」という私にとって初めての提案だったので、すごく記憶に残っています。
ちなみに、両親は私がもっと女の子らしい習い事をすると思っていたようで、武術と聞いたときは驚いたそうです(笑)

その後、武術は高校を卒業するまで一生懸命に取り組みました。



ー子どもの頃から、いろいろな初めてのことに挑戦される中で不安はなかったですか?

あまりなかったですね。むしろ、新しい世界に飛び込むのが楽しかったです!
北海道の方言で「いんでないかい?」という言葉(標準語でいう「いいんじゃない?」)があるのですが、地域柄ゆったりとした感じの人が多いのもあって、何かトラブルが起こってもまずはこの言葉をよく使います。
そのおかげでちょっとしたトラブルや苦難にも「まあいっか!なんとかなるかな~」という考えが今も根付いています。

「いんでないかい?」マインドでいつも前向きな三栖さん


水泳部のマネージャーで学んだ「〇〇する人」の重要性

子どもの頃から自ら考え、さまざまな経験を重ねてきた三栖さん。
高校卒業後、教員を目指して教育大学に進学されました。

―なぜ教員になりたいと思っていたのですか?

中高時代に熱心に取り組んだ武術での、人との繋がりや関わりがきっかけです。
武術自体は個人競技ですが、先輩・同期・後輩とのかかわりの中で人のモチベーションについて考えることが多く、人の感情の動きに興味を持ちました。
そこで、人の心の動きを学んで教員になることで、人の成長を助けてあげられるような人になれたらという想いを持つようになりました。


―どんな大学生活を送っていましたか?

大学でもまた新たな挑戦をしたいという想いから、水泳部のマネージャーになりました。
高校までは自分がスポーツをやる側でしたが、選手のモチベーションを客観的にみてサポートする側のポジションをやってみたかったんです。

私が所属していた水泳部の練習量は多く、週5で朝練・夜練習がありました。それでも、遊びに行くときは全力で遊んで、「どんなに遊んでも次の日は絶対大学に行く!」を信念に、全力で生きていました。
今ではもう考えられないようなハードな生活ですね(笑)

水泳部のマネージャー時代の様子


―水泳部のマネージャーを経験して学んだことはどんなことですか?

支える側のモチベーション維持がすごく難しいことを体感しました。
選手時代は自分自身で明確な目標に向かって努力するということができましたが、一方でマネージャーはどれだけ選手を支えていても結果に直接つながるわけではないですし、私が行かなくても練習はできます。

その状況に悩むことも多かったですが、選手のための環境づくりやサポートを長期目線で考えて行動することで、目標達成に向けて間接的に何ができるかを考えられるようになりました。

この経験があったからこそ、会社に入ってからも、会社を引っ張っていく経営陣や直接お客さまと関わるフロントポジションだけでなく、「中で支える人」の重要さをより実感しています。


まさかの決断!文系一筋から化学専攻に理転?!

教育大学で教員を目指して日々学び、部活動にも熱心に取り組んでいた三栖さん。
そんな彼女が、大学3年生のときに思い切って理転するという驚きの決断をしました。

―文系から理系に道を変えるきっかけは何だったのでしょうか?

大学でいろんな科目の教授が英語の授業をするカリキュラムがあり、そこで英語の化学論文を読む課題が出たことがきっかけです。
英語辞書と化学の参考書を片手に読み進めていましたが、分からないところだらけなので理科教育の研究室へ質問しに通う日々でした。

色々な話を聞く中で少しずつ面白さがわかるようになり、「これまで自分が避けてきた理系分野にこんなに面白いことが!」と気が付いて、興味を持つようになりました。


―どのタイミングで理転の決断をしたのですか?

私が通っていた教育大学では、学部の1,2年生では教育学や発達心理学、教養に加えてそれぞれの教科ごとに広く学んでいましたが、3年生になると、教師になるかを決めて採用試験の勉強や実習に行き始めるなど、教員になるための本格的な準備が始まります。

そのタイミングでこのまま教員への進路を決めてしまうと、せっかく興味を持った理系科目を深く学べずに終わってしまうと思い、もっときちんと学びたいという想いで理転をし、大学院へ進みました。
自分の興味や好奇心を捨てきれなかったんです。


―同じ大学に通う友人の中ではめずらしい選択だったと思いますが、不安はありませんでしたか?

周りの友達は続々と実習に行く中で、私は理科の教授の研究室に通ったり、他の大学院の研究を見学しに行ったりしていましたが、自分がやりたくて選んだ道だったので特に不安はなかったですね。
やりたいと思ったときがピークであり、そのときの自分にしかできないことがあるはずなので、「迷ったらやる!」をモットーにしています。

ただ、親は「先生にならないの?!」と驚いていました(笑)
ですが、基本的には「やりたいことを自分で決めてやってね」というスタンスなので反対されることはありませんでした。

大学院の卒業式



配属先はまさかのマーケティング部!社会人として新たな挑戦へ

その後、大学院で化学を学んだ三栖さんは、2017年に村田製作所に入社。
今年で入社8年目となる彼女の“働く姿”にフォーカスしていきます。

―なぜムラタに入社したいと思ったのですか?

私は就職活動時、北海道で就職するか、ムラタに就職するかの2択で考えていました。
大学院時代にセラミックスの研究をしており、その中で材料の開発にまで力を入れて電子部品を一貫生産しているムラタを見つけました。

自分の研究分野とまったく異なる電気電子の分野の中でも、化学系の人材が活躍できる機会や部門があるという話も社員の方から伺うことができたため、自分が学んだ知識を少し違う角度から使えるのではないかと思いました。
なおかつ、いろんな分野のスペシャリストが集まっている環境で、経験や知識の幅をさらに広げられることに魅力を感じ志望しました。

北海道には大好きな家族も友人もたくさんいるので離れがたい気持ちもありましたが、「迷ったらやる!」の精神で、地元を出て新たなチャレンジをすることにしました。

入社式後に同期と撮影



―入社後、マーケティング部に配属されたときはどんな心境でしたか?

今だからこそ言える話ですが、配属先を聞いたときは正直拍子抜けしました(笑)
大学院ではセラミックスの研究で材料を作ることをやっていたので、会社でも開発に携わりたいと入社当初は思っていたからです。
そもそも「マーケティング部」と聞いてもどんなことをする部門なのか全然イメージが湧きませんでした。

その後業務を通じて、マーケティング部はただ商品を売るだけでなく、お客さまから聞いた将来的なニーズや技術動向を開発部門に共有して、今後どういう商品が必要になるかを考えるという仕事であることを知りました。

源流から下流まで、さまざまなことに関わり知識の幅を広げていける、技術だけでなくビジネス全体を学べる部門だと感じ、この配属は自分にとってむしろチャンスでありラッキーだったとすぐにマインドを切り替えることができました。


―会社での人との関わりの中でどんなことを感じますか?

「いつまで経っても素直に学べる人」が強いなと思います。
マーケティング部の特性上、市場やお客さまなど外部環境が目まぐるしく変化していく中で、社歴やポジションがどんなに上の人でも知らないことがどうしても出てきます。
私がまだ若手だった時に、技術を追求されているスペシャリストである大先輩から「これってどういうこと?教えてくれない?」と質問されて驚いた記憶があります。

自分の技術や知識へのプライドや、「分かっていなきゃいけない」という責任感に固執せずに素直に質問できる人が、年齢に関係なく成長し続けられる人なんだと感じました。

これは入社する前とのギャップでもありましたね。
入社当時は、誰にも聞かずに自分で何でもできるようになることがすごい人だと思っていましたが、実際には仕事はひとりではできないものがほとんどなので、いかに周囲と協力できるかが大切だと学びました。


入社4年目でドイツへ!異国とコロナ禍によるコミュニケーションの壁

ムラタには「若手実務研修」という、グローバル人材の育成のために若手社員が海外拠点での実務を通した研修に参加するプログラムがあります。
その制度を使って、三栖さんは入社4年目のときに1年間、ドイツに渡りました。

―コロナ禍でのドイツ赴任だったそうですが、大変だったのではないでしょうか?
日々日本から海外拠点をサポートする中で、直接顧客対応をしている現地の方の困りごとや仕事の仕方を実際に経験して理解したい、という想いでこのプログラムに参加しました。
しかしドイツに赴任してから2ヶ月でロックダウンとなって完全在宅勤務に切り替わり、一人でずっと部屋にいる状況が数か月続きました…。

オンラインでのコミュニケーションの取り方や生活面でも苦労があり、「これだったら日本でもできるんじゃないか」と気持ちが落ちてしまうこともありましたが、現地の方々に助けてもらいながら、無事赴任期間を終えることができました。
現地出向の日本人メンバーからのサポートも手厚く、赴任期間の後半には外でのアクティビティや、ワインのブドウ収穫などに行けたので、楽しい思い出もたくさんあります。

ドイツでのブドウ収穫、スイスでのハイキング



―帰国後、ご自身の中で何か変化はありましたか?

まず、英語力が向上しました。
私はドイツに行くまで英語は正直あまり得意ではなかったのですが、どうやって英語で自分の考えを相手に正しく伝えられるかを日々試行錯誤する中で、少しずつ上達していきました。
コロナ禍によって人と直接会えない苦労はありましたが、その分コミュニケーションの取り方をすごく考えることができたと思います。

そして何より、「自分事として現地の悩みを理解できるようになったこと」が自分にとって最も大きな収穫です。
実際に現地で体感できたからこそ、今はメールひとつの問い合わせでも現地の悩みを本質的に理解できるようになり、仕事がしやすくなりました。
日本のメンバーにも現地の困りごとを自分の言葉で伝えられるようになったので、サポートの質の向上にもつなげられたと思っています。

ドイツの街で


現在の仕事、そして働くうえで大切にしたい“ファーストペンギン的マインド”

中堅社員になり、現在はマーケティングではなく新たな業務にも挑戦中。
三栖さんがこれまでの人生経験から得た、働くうえで大切にしたいマインドとは?

―現在はどんな業務を担当していますか?

現在は、広く車載市場をサポートする仕事をしています。
直接販売*だけではなく、Webを通じた商流のサポートやコスト競争力のある商品の準備に力を入れています。お客様と直接接するメンバーが知識や経験を最大限発揮できるような営業活動の武器を作っているイメージです。

さらには商品技術*の未来を支える人材育成や、業務負荷低減の取り組みなども行っています。
教育大学時代に学んだことを、人材育成やマネジメントで活かせるチャンスがあるので嬉しいです。

*直接販売:ムラタからお客さまに直接製品を販売する商流。
*商品技術(セールス・エンジニア):ムラタの職種のひとつ。最先端のアプリケーション動向・お客さまの真のニーズを理解し、社内の関連部署と連携しながら、課題解決に向けて技術サポート、商品企画・提案・販売促進活動などを行います。 
ご参考👉商品技術のお仕事紹介


―働くうえで、大切にしたい価値観は何ですか?

仕事をしていると、無意識のうちにどうしても自分視点になってしまうことがあるので、常に「相手の気持ちに立って考えること」とを意識しています。
そのために、まずはお互いが考える最終的なゴールが一緒かどうか、そのゴールまでの行き方は一緒かどうかを確認するようにしています。
意見が対立する場面でも、立場が違えば視点も必然的に異なるということを意識しながら冷静に話をすることを心がけています。

また、市場環境が常に大きく変化していることから、「自分自身も変化を恐れず、新しいことに飛び込んでいくこと」を大切にしています。
これは、学生時代からの私の強みでもあります。
ファーストペンギンとして先陣を切って新しい場所に飛び込んだり、あえて誰もやらなさそうなことをやってみたりと、組織の変化に少しでも貢献できたらと思っています。


―大活躍の三栖さんですが、失敗の経験はありますか?

仕事柄色んな部門の方と議論する機会がありますが、「今日はここまで決める!」と思っていたことが上手くいかなかったり、プレゼンでも思ったように話せなかったり、お客さまへのサポートなどでも、失敗の日々です(笑)

失敗するとどうしても、「なんでできなかったんだろう?」、「自分には能力が足りないのかな?」と、つい落ち込んでしまうこともあります。
なので、失敗したらその時にできるだけ内省を深めたり、周囲に相談してアドバイスをもらったりして、なるべく引きずらないようにしています。

そうやって「どうやったらできるようになるんだろう?」と考え続けてきた結果、自分だけではできないことがたくさんあることを受け入れ、それであれば「誰とやったらできるか?」と考え方を方向転換できるようになってきました。
良い意味で周りが見えてきたように感じますし、同時に「ひとりだけでやらなくていい」と思えて気持ちが楽になりました。


これまでの半生を振り返って…

学生時代も社会人になってからも、日々を全力で駆け抜けてきた三栖さん。
最後にプライベートの“素の姿”に密着します。

―プライベートではどんなことを楽しんでいますか?

ふらっと旅に出ることが好きです。
少し前に車で四国を巡ったときは、ほとんど荷物も用意せずに出発して道中で服を買い、ホテルを取り、行く場所を決めて・・・と、無計画に行った先でおいしい食べ物やきれいな景色に出会うわくわく感が楽しかったです!

高知県旅行の思い出

―気持ちが落ち込んだときは、どのようにして乗り越えますか?

よく寝て、よく食べます!
人間元気がなくなったときは、だいたい睡眠不足か栄養不足と大学時代の先輩に刷り込まれました(笑)
いちばん好きな食べ物は卵かけごはんです。


―三栖さんにとって地元北海道以外に思い出の場所はありますか?

京都駅です。就職前の内定式後に同期で京都駅に集まったとき、「ここから社会人生活がはじまるぞ!」と決心しました。
また、高校の修学旅行も京都で、大学時代の学会でも京都に来ました!

学生時代は北海道出身の自分がまさか京都に住むなんて思っていなかったのですが、これまでの大切な思い出を振り返ると、京都に色々な縁があったと感じますね。

「初めて京都駅に来た時もこうやって記念撮影しました!(笑)」


―これまでの人生で特に印象に残っている言葉は何ですか?

両親が言ってくれた、「死ぬこと以外はかすり傷。あなたらしくいたらいいんだよ」という言葉です。
大学時代に一人暮らしを始めたときや、京都で働くために地元を出たときなど、人生のターニングポイントではいつもこの言葉をかけてくれました。

心がぐらついたときや、何か大きい変化があるときに必ず思い返し、「自分らしく、自分ができることから頑張ろう!」と思える自分にとっての安定剤のような言葉です。


―そんな三栖さんが思う、ご自身の「自分らしさ」とは?

変化を恐れず、常に身軽に新しいことに飛び込む姿勢です。
今までの人生で色々なことに挑戦し、バックグラウンドを何度も変えてきているので、違う分野に飛び込むことへのハードルをあまり感じません。
子どもの頃から、習い事でも遠征に行く機会が多かったのも影響しているのかもしれないです。
フットワークの軽さは自分の強みのひとつだと思います。

スペインで見た夕日の絶景


―最後に、三栖さんがこの先チャレンジしたいことを教えてください!

今までやってきた商品技術の基礎を大切にしながら、時代の変化の中で対応できるよう日々業務に取り組んでいきたいです。
さらに今の業務ではWEBを使った販促や組織教育に取り組もうとしており、偶然にも大学時代に学んだことに通じる部分があります。

こうやって点と点が繋がっていくんだなと感じていますし、たくさんの点を打ち続けることで最終的には面につなげられるように、これからも自分らしく努力と挑戦を続けていきます!

―三栖さん、ありがとうございました!


さいごに

今回の記事はいかがでしたか?👀
人との繋がりや周囲との調和を大切にしながら、柔軟さとまっすぐな明るさ、そして芯の強さをもって前に進み続ける三栖さん。
今後の彼女の活躍にますます目が離せません!
 
ムラタでは次世代を担う多様な人材が、それぞれの強みや専門性を活かして成長しながら活躍しています。
今回の記事を通じて、そのようなムラタの風土が少しでも伝わっていると嬉しいです✨

次回のムラタのnoteもお楽しみに!


<ご参考>
👇ムラタの採用情報はこちらから
新卒採用情報 | 村田製作所 採用情報 (murata.com)


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