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書籍 「ここはウォーターフォール市、アジャイル町」 で学ぶべきポイント①

こちらの本
控えめに言って素晴らしかった.....

アジャイルのバイブルとしては「アジャイルサムライ」があるが、それよりももっとライトな感じ。アジャイルに対する一般的な誤解を説くだけでなく、 「現場目線」での変化や成長への具体的なアクションや考え方をストーリー仕立てで教えてくれる。私はこの書籍を通してアジャイルはもっと親やすく、もっと自由で、もっとパワフルな「あり方」であることを印象付けられました。

今回は、本書の中でも特に再整理したくなったKeyWordについて、私なりの経験や理解を交えて紹介したいと思いまーす!!

因みに本書で一番笑った箇所は、主人公の真希乃がせっかく用意したホワイトボードが上司から「オフィスが汚くみえるから撤去しろ」と言われたところです笑笑 こういった変化に前向きなチームの障害要因をどのように解決していったのかも本書の見どころです!

プラクティスから始めよう

これは私が誤解してしまっていたアジャイルの考え方のひとつです。

スクラムのようなフレームワークに対して「プラクティスに準拠するだけではダメ!」「それぞれの組織およびチームの限られたリソースに応じたオリジナリティを考えろ!」と理解していました。

だってKentBeckだってこんな皮肉的な言葉言ってるし...

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超私見の意訳をすると、"君たちはSpotifyじゃないのに、なぜSpotifyモデルうをそのまま採用してるの?上手くいくわけないじゃん?HaHaHa"です笑

もちろん、KentBeckの考えは正しいです。ただ誤解を生む表現なのは間違いないです。ここで伝えたいのは「とりあえず既存のプラクティスやってみればいいじゃんっ♪」なのです!カンバン?朝会?ペアプロ?やっちゃいなよYOU!!位の勢いですっ!

ただ本質は「実践と学びのループ」です。何となくBacklogやTrelloを使って微妙だったねぇ〜で終わるなんて言語道断です。実践の先に振り返りを経た学びや気づきがあり、そこからより効果的にするためにどう工夫していくかを考え、思考して再実践して、、、を繰り返していく。きっとその先にそのチームの最適解(オリジナリティ)なプラクティスを生み出せるのです!!!

なんか、この理解だとアジャイルを難しく考え過ぎていたな〜って思いますよね。でもそれでいいんだと思います。もっと気楽でいいのだ。楽しく変化を求めて成長していくのですっ!!

ふたつの『る』が大事

ふたつの『る』それは何でしょう?
前セクションでも少し出てきましたが、、
★ やってみ『る』
ふりかえ『る』
が成長に大きく寄与するという考えです。

★やってみるでのポイントは小さく少なく短くと本書では述べています。できる限り少人数で短い期間で小さな事柄に取り組む方が、結果がすぐに見えたり、メンバーとの意見交換も容易になります。一週間取り組んでみて、効率化した!質が上がった!寧ろ質が下がった!全部が学びです。失敗でも少ないリソースなので致命的ではありません。そして、この学びは体験から生まれたこと。言葉や思考だけでは気づけなかった価値あることなのです。

あと、ここで僕が主張したいポイントは「やめてもいい!」「失敗で終わってもいい!」というところです。何かと新しいことに挑戦するのはかなりのエネルギーを消費します。特に今の状態を安定と感じてしまっている人(危機感がない人)にとってはなおさらです。

「めんどくさいなぁ....」
「これって意味あるの?」
「これ以上仕事を増やさないでくれぇ」

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こういう人を安定大好きツンデレさんと呼びましょう。文句は言うし、重箱の隅はつつきまくるし、それだけで行動はしないどこぞの政治家ですね。(皮肉を言い過ぎました反省していません笑)

しかし、このような方ほど実践した後の気づきをたくさん発信してくれるスーパーマンにも転身できるのです!ではこのような方を動かすにはどうすれば...??そう安心させてあげるのです!「別にやめてもいいんだ」「失敗でもいいんだ」この前提があるだけで「じゃあやってみようかな...」と思えるのです。

そう思わせたらこっちのもんですっ
名付けて「返品返金OK商法」とでも呼びましょう!(センスないとか聞こえません笑)

★ふりかえるは、以下の手順で実践すべきと述べています。
① データを収集する
② アイデアを出す
③ 何をすべきかを決定する

「①データを収集する」はその取り組み期間での気づきを発散させます。辛かったや楽しかったのような感情的なものもOK。「②アイデアを出す」①での情報に対してのアイデア、ポジティブなものであれば、より効果的にするには?継続的に続けるためには?のような視点で思考するといいと思います。ネガティヴなものであれば、それの問題点や根本原因、解決策に繋がる視点で思考するといいと思います。ここでも、相手の意見をすぐに否定するようなノンアジャイルな事はしないようにっ。最後の「③何をすべきかを決定する」では、具体的なNEXTアクションを講じます。前手順でのアイデアを参考に、次回から取り組めるものを合意していきます。注意ポイントとして、労力がかかりすぎるアクションや評価しづらいアクションはなるべく避けましょう。あくまで、”小さく少なく短く”です。継続的に実践し続けること学び続けること変化しつづけることを重きに置くべきだと私は思います。

説得戦略よりも納得戦略

こちら、今回のBEST3に入るほどずっと心に刻んでおきたいKeyWordになります。

アジャイルでは、成長中のチームに対する阻害及び弊害が往々に顕在します。それらを解決するには他者の協力や話し合いが必要になります。その際に思い出して欲しいのです....「説得しようとしてはダメ!相手の視点やキーワードを用いて納得してもらうのです!」

みなさん、誰かに思いや考えを伝える際に
「説得」しようとしていませんか?
・お客様向けの営業プレゼン
・技術調査結果の報告
・部下や子供への注意や叱責
・浮気がバレたときの言い訳(笑)

説得してしまうのは無意識だと思いますが、それでは論破と同じです。相手は「うーーん。なんかピント来ないけど、よくわらないからいいや」と感じていても説得できたと言えてしまうのです。これでは、しこりを残したり能動的な行動は期待できません。目的は相手に「真に理解してもらう/安心してもらう」であり、その先に「能動的な行動や協力者になる」ことを期待できるのです。つまりは「納得」してもらえば、弊害要因を解決するアクションを起こしてくれるだけでなく、また他の機会に危機があった際に助けてくれる可能性も見込む事ができます!いいよね!

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うんうん。納得かぁ...確かに!
でもどう工夫すれば相手は納得してくれるんだい??
という声が聞こえてきます!

そのアンサーは以下の手順になります!

STEP1 相手の思惑や解釈を理解する
- まずは相手目線で思考してみましょう
 - なぜ反対するんだろう
 - なぜ怒っているのであろう
 - あの人は何をしようとしてるんだっけ
 - あの人は何を嫌っているんだろう  etc...
STEP2 自分の思惑と解釈も客観的に理解する
- 狭くなりがちな視野を広げよう
(みんな自分のことあまり理解していないよね)
 - なぜ私は行動するのか
 - なぜ私は悲しいのだろう
 - 私は何をしようとしてるんだっけ
 - 私は何を嫌っているんだろう   etc...
STEP3 自分と相手の関心事やキーワードを見つける
- STEP1と2の答えに歩み寄ろう
 - あの人は○○の思いから△△したい
  - ポイント(キーワード)は□□だ!
 - 私は●●の思いから▲▲したい
  - ポイント(キーワード)は■■だ!
STEP4 共通のゴールを握る
- STEP3から共通事項を抽出する
(共通事項がでなければSTEP3の落とし込みが足りない)
 - "私たち"は○○の思いから△△したい!
  - ポイント(キーワード)は□□だ! 

STEP1〜4が完成すればほぼゴールです!話し合いやプレゼンの時は相手のキーワードや思いを中心に伝えましょう!そして共通のゴールに導くプラクティスが提案する取り組みがあることをアピールするのですっ。

こちら私の偏見も含めた解説になっていますが、本書ではストーリーの中で具体的に納得戦略を体系化されてるので、そちらも読んでみてくださいね。

どんどんいくぜ〜〜

と思ったのですが予想以上に内容が濃くなってしまったので、続きは次回記事にしたいと思います!もっと伝えたいことがたくさんあるので、続きも是非みてください!

本日も最後まで読んでくださりありがとうございます!これからも頑張りまーーす!!

普段はこんな記事を書いていまっす!!


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