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子宮全摘により仙骨が動かなくなった骨盤治療法

【PD・パーソナルデータ】

60代、専業主婦①
普段の生活は規則的。便秘無し。我慢強く常にストレスを抱えている。幼い頃から体が弱く疲れやすい。持病持ちで薬服用中。よくつまずく、こける。

【症状】

あまり便秘になった事がなく、最近3〜4日程お通じが出ず便秘が気になり、腹痛とお腹が張って苦しい。重たい物を持つと左股関節が痛い、階段を登る時に左膝が痛い。座るとお尻の尾骨の出っ張りが当たり痛い。両肩も痛い(特に寝る時、左肩が痛い)。両耳を触ると激痛。

【病歴】

昔から尿路結石、腎臓結石もち。40代で狭心症になり薬服用。高血圧で薬服用。61才で顔面麻痺(顔面神経痛。耳→目の激痛→眉毛が下がってきた→網膜剥離の一歩手前で手術)糖尿病で薬服用(眼科で年2回定期検査)。65才で子宮筋腫で子宮全摘手術。69才で胆嚢胆管摘出手術。

【治療】

これだけの病歴、手術歴があると何がメジャーか、どこからアプローチするか難しいところですが、内臓疾患が多く、子宮全摘手術をしている為、

子宮が無くなると靭帯が癒着し仙骨が動かなくり、股関節がガチガチになります。

先ず仙骨と骨盤の歪みがメジャーだと考えます。骨盤Lt(AS)、Rt(PI)、仙腸関節左右Fix(フィクセーション・関節の固定化)。仙骨が前傾し固定化され骨盤の歪みや尾骨が出っ張りがかなり酷い状態。又、狭心症の為ドロップ板での骨盤AJは避けます。(骨盤AJ矯正すると歪みが取れ骨盤周辺の筋肉が緩み血流が良くなり、心臓に負担がかかる為)この場合、仙骨を動かす為には骨盤AJの内臓治療法で子宮全摘手術後の靭帯の癒着を下腹部の上からゆっくり時間をかけて緩めていきます。

【治療後】

仙骨に癒着している靭帯が緩むと仙骨が動き出し、尾骨の出っ張りがかなり改善され、座ると痛みは7割程消失。

病歴、手術歴が多く骨盤や仙骨の状態がかなり歪んでいる為、最初は週2回(また元に戻る前に治療を続ける)を目安に半年かけて治療するようにします。(脳に正常な位置を記憶させる必要性がある)


【治療計画】

引き続き仙骨や脊椎、骨盤の歪みや動きを確認し、骨盤AJの内臓治療法で骨盤治療。大腸は骨盤内にある為、先に骨盤AJしてから便秘を改善する調整ポンピング(快便療法)すると効果的。ポンピング療法は内臓治療に効果を発揮します。ゆっくり深呼吸をしてもらいながら下腹部の大腸の動きや便のつまりを確認し、少しずつ圧をかける→圧を解放するを繰り返します。そうすると臓器に酸素や血流が行き渡り活動し始めます。又、左肩の夜間痛も視野に入れながら治療を進めていきます。両耳を触診した際、ガチガチで激痛だった為、

蝶形骨頭蓋骨療法で歪みを戻し脳へのストレスを軽減する治療も行う。






Brain Mind Body Relief
脳・心・身体の統合治療


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